食事をおろそかにすると低身長の原因になると考えられています


運動や睡眠と並んで、食事は成長期の子どもにとって身長を伸ばすために欠かすことのできないものです。ある調査によれば小学生で9人に1人、中学生で6人に1人の割合で朝食を抜いてしまうことがあると答えています。
生活スタイルによっては、朝食は食べずに1日2食で済ませているというご家庭もあるかもしれません。

成人になると朝食を食べないという人が一定数存在しますが、その習慣を子どもにまで従わせてしまうようなことは避けなければなりません。
子どもと大人では身体が必要とする食事の量や栄養素の量に違いがあるので、食生活はあくまでも子ども中心に考えたほうが良いでしょう。

栄養素の不足を避けるためにも1日3食を心がけましょう

成長期の子どもは食べる量も必要とする栄養素も、大幅に増えていく時期になります。
ところが子どもの栄養素の不足や偏り、朝食の欠食などについては以前から問題として指摘されています。朝食を抜いてしまう人が増えていますが、その傾向は成人だけでなく、子どもにも見られるようになっています。

子どもが朝食を抜く原因とされるのは、次のとおりです。

・朝起きられないため、朝食を食べる時間がない
・両親が忙しく、朝食を準備する余裕がない
・思春期に近い子どもが体型を気にして、ダイエットのために朝食を抜く
・朝食を抜いて1日2食にしたほうが健康的であるという考え方によるもの

中でも朝食を抜いたほうが身体に良いという考え方は広く知られているものであり、朝食を抜くことで摂取カロリーを調整し、胃腸を休めることにつながると考えられています。
しかし子どもは成人と比べて多くの食事量を必要としているため、この考え方を子どもに当てはめてしまうのは適切ではないと言えます。
朝食を抜いているという家庭であっても、子どもにだけはきちんと朝食を用意してあげるのが良いでしょう。

子どもの好き嫌いをなくすことがバランスの良い食事に結びつきます


現代は飽食の時代とも言われており、周りを見渡すだけでもありとあらゆる食べ物が目に飛び込んできます。
しかし一方で好き嫌いの多い子どもの割合も少なくなく、好き嫌いの多さが栄養素の不足や偏りを招くことで、低身長となるケースも見受けられます。

特に多いと言われているのが、野菜を食べない子ども、食事の代わりにお菓子を食べる子どもです。

食物アレルギーなど何らかの疾患が原因となって、口にできない食べ物が多いこともありますが、多くの場合は家庭での食生活の習慣が大きく影響しています。
アレルギーや疾患がないにも関わらず、好き嫌いの度合いが激しく、野菜をまったく食べなかったり、ごく限られた食品しか口にしなかったりという場合は、偏食の傾向があると考えられます。

このような偏食は子ども自身が原因を作っていることもありますが、両親がバランスの良い食事を提供できていないことが原因となっていることもあります。
仕事などで朝どんなに忙しくても、子どもの朝食を用意する時間は確保してあげましょう。
できる限り子どもと一緒に食事をすることを心がけ、子どもとのコミュニケーションを図ることも大切です。

運動の習慣と睡眠リズムを築くことが1日3食につながります

子どもの身長を伸ばすために必要なのは、食事、運動、睡眠です。これらは相互関係にあり、どれかひとつが欠けてしまっても、子どもの低身長の原因となってしまいます.

適度な運動は筋肉や骨の成長を促し、適度な疲労感を得ることから、眠りに落ちやすくなって健康的な睡眠へとつながります。
睡眠リズムが整えば早寝早起きが自然と身につくようになるため、朝起きられずに朝食を食べ損ねるといったこともなくなります。

このように食事、運動、睡眠は、子どもの成長を支えるうえで重要な三角形を成しています。

子どもの身長を伸ばすために必要な成長ホルモンは、就寝後のノンレム睡眠のときに最も分泌が活発となります。
生活習慣を整えるというごく基本的なことが、子どもの身長に関わってきます。

わからないことがあれば、子どもの低身長治療に携わる専門医療機関に相談しましょう。

(まとめ)食事をきちんと食べないと低身長の原因になる?

1.食事をおろそかにすると低身長の原因になると考えられています

食事は成長期の子どもにとって、身長を伸ばすために欠かすことのできないものです。家庭によっては朝食を抜いて1日2食としていることもあるかもしれませんが、食生活は子どもに合わせ、3食きちんと食べさせることが大切です。

2.栄養素の不足を避けるためにも1日3食を心がけましょう

成長期の子どもは食べる量や必要とする栄養素が大幅に増えるため、1日3食に満たない食生活では栄養素の不足や偏りを招く原因になります。朝食を抜くと健康に良いという考え方もありますが、これを子どもに当てはめることは適切ではありません。

3.子どもの好き嫌いをなくすことがバランスの良い食事に結びつきます

好き嫌いは栄養バランスを崩し、子どもの成長を妨げる原因のひとつとなります。食物アレルギーなどがある場合を除き、子どもにはさまざまな食品を食べさせることを心がけ、栄養素の不足や偏りをなくしましょう。

4.運動の習慣と睡眠リズムを築くことが1日3食につながります

食事、運動、睡眠の3つには相互関係があり、子どもの成長を支える重要なポイントとなります。生活習慣を整えることが子どもの身長に関わってくることを知っておきましょう。
わからないことや不安な点については、専門医療機関に相談すると良いでしょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師