10代の低身長は成長曲線によって判断することができます


子どもが低身長ではないかと疑えるときは、成長曲線を描いてみることで判断するためのデータをつくることができます。
成長曲線は、男女別に子どもの成長記録を集めて平均値や標準偏差を図にしたものです。

平均より身長が低いだけでなく、伸び率が下回っている場合に低身長の可能性があります。
あくまでも目安ですが、低身長が疑われたら専門家への相談をおすすめします。

低身長の判断は身長と伸び率を参考にします

成長曲線では、多数の子どもの身長や体重の年齢別平均値や標準偏差がグラフでわかるようになっています。そこに子どもの年齢ごとの身長や体重を記入するとわかるのが、成長の度合いや平均値との客観的な差です。

成長曲線にあらかじめ記されている線のうち、最も太い線が平均を示し、それより上はプラスのSD、下はマイナスのSDとされています。
子どもの身長が−2.0SDから+2.0SDの間であれば多くの子どもの同じ範囲と判断できますが、−2.0SDの場合は低身長の可能性があります。

成長曲線で確認しておきたいことはもう一つあり、それが身長の伸び率です。
一年間にどのくらい身長が伸びたかの割合で、たとえ低身長の範囲ではなくても伸び率が横ばいであれば成長率に低下があるということになります。
これも低身長の定義となりますから、必ず確認しておく必要があります。

ある時期から急に身長が伸びなくなっているようであれば、低身長ではないか、早めに専門家に相談してみることをおすすめします。

低身長の原因を見つけることが大切です


成長曲線をつけてみると、低身長の原因を探すカギが見つかります。
病気が潜んでいるかもしれない場合、身長の値が−2SDを下回っていたり、曲線が横ばいになっていたりすることがあるのです。
病気が原因しているだけではないとはいえ、もしも病気が関係しているのであれば、早期発見、早期治療が賢明です。

医療機関に相談する前に成長曲線をつけておけば、要領よく相談できるでしょう。

身長の伸びに関係する医療機関を探すのは簡単ではないかもしれませんが、はじめはかかりつけの医師に相談すれば紹介してもらえます。
病院で低身長と診断された場合も、原因によって治療法がありますから安心してください。
子どもの身長が伸びない原因は、さまざまです。

原因を究明して、それに合った対処法をすることが専門医療機関では可能になっています。
まずは、低身長の原因を探そうとすることが大切です。
自己判断だけで解決せずに、医師に気軽に相談してみることをおすすめします。

病気が関係する低身長もあります

病気が関係している低身長の原因は、数多くあります。
たとえば、成長ホルモン分泌不全性低身長症や甲状腺機能低下症などの病気は、出産時などに脳の下垂体が障害を受けることが主な原因です。
軽度の成長ホルモン分泌不全もあり、他に目立った症状がなくても身長が伸びない可能性が出てきます。ターナー症候群やプラダー・ウィリー症候群のような、染色体の病気が関係していることもあるかもしれません。

非常に少ない割合の病気とはいえ、ホルモンに異変が訪れます。

子宮内発育不全により、SGA性低身長症を起こす子どももいます。
早産で小さく生まれた子どもは、幼児期以降の身長の伸びが低下することがあるのです。
軟骨異常栄養症などの骨や軟骨の病気も、手足が短いなどの特徴が出やすくなります。

遺伝が多い病気ですが、家族に同じ病気がなくても突発変異が子どもに起こる場合もあります。
心臓や肝臓、腎臓などの異常によって身長が伸びなくなることもありますが、この場合は臓器の治療をすることで身長の伸びが回復する可能性も高いです。

ただし、低身長を引き起こす病気によって臓器に影響がおよぶこともあり、異変を感じたら早めに医療機関に相談することが大切です。
ただ身長が伸びないだけではなく、その裏に潜んでいる病気を見つけることも大切でしょう。

(まとめ)10代の低身長の判断基準は?

1.10代の低身長は成長曲線によって判断することができます

子どもの成長記録を集めた平均値である成長曲線に照らし合わせて、身長や伸び率が一定範囲を超えている場合、低身長の可能性があります。さらに正確な判断は、専門家への相談が適切と言えるでしょう。

2.低身長の判断は身長と伸び率を参考にします

成長曲線に子どもの身長を記入してみると、同年代の子どもの平均的な身長からかけ離れていないかをチェックできます。低身長の定義とされるのは、平均より一定以上のマイナスが見られる範囲です。
低身長の定義には、伸び率が横ばいになっていることも関係します。

3.低身長の原因を見つけることが大切です

成長曲線をつけることは、低身長かどうかの判断だけでなく病気が潜んでいないかの判断材料にもなります。低身長を改善するためには、その原因を見つけることが大切です。
疑いを感じたら、気軽にかかりつけの医師に相談してみるようにしましょう。

4.病気が関係する低身長もあります

病気が関係して、低身長症を引き起こすこともあります。低身長症につながりやすい特定の病気が挙げられますので、身長の伸びが悪いと感じたら病気を疑って医療機関に相談してみることも大切です。
早めの受診で、低身長の治療につながる可能性も出てきます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師