ビタミンDが欠乏すると低身長になることがあります


ビタミンDはカルシウムを吸収させるために欠かせない栄養素で、不足すると欠乏症を起こし成長障害を引き起こす可能性もあります。
そのため、低身長を防ぐうえではなるべく摂取した方が良い栄養素とも言えるでしょう。

身長を伸ばすためには、さまざまな栄養素が必要です。
ビタミンDだけでなく他の栄養素に関しても、バランスよく摂ることが大切と言えます。

ビタミンDの重要な働きはカルシウムの運搬です

骨を丈夫にする働きを持つカルシウムは、直接的に身長を伸ばす栄養素ではないものの、不足すると成長障害を引き起こす可能性があります。
カルシウムを体内にしっかり吸収させて働かせるには、ビタミンDの力が欠かせません。

多くとれば身長の伸びにつながるという栄養素ではないにしても、不足させると身長の伸びに影響をおよぼす可能性が高いのです。
単純に身長の伸びに関係するわけではないとはいえ、ビタミンDを含めて多様な栄養素をバランスよくとることは重要です。

理由としては、一つの栄養素が効果的に働くためには、他の栄養素のサポートが必要なことが挙げられます。

ビタミンDは、カルシウムの運搬役として働いてくれます。
カルシウムが体外に排泄されるのを防ぎ、吸収しにくいカルシウムを助けてくれるのです。
身長を伸ばす骨端線における骨代謝のバランスを整えるのも、ビタミンDです。
ビタミンDは青魚やきのこなどに多く含まれており、青魚を食べるとカルシウムやタンパク質と共に摂取できるのが一石二鳥となります。

太陽の光を浴びることでも体内合成されるビタミンDは、朝や日中の光を浴びる大切さを知らせてくれます。
日陰でもビタミンDは形成されますから、暗いところに閉じこもるのだけは避けておいたほうが良いでしょう。

栄養バランスをとるためにもビタミンDの摂取が大切です


身長を伸ばすためにカルシウムの摂取に励む人もいますが、実はカルシウムは骨を丈夫にするのが主な働きで、身長を直接的に伸ばす働きはありません。
しかし、骨を形成するためにはカルシウムが欠かせず、カルシウムを体内に吸収させるためにはビタミンDが欠かせないのです。

子どもの骨の両端には、骨端線という軟骨細胞が存在しています。
骨端線を増やすことによって、身長は伸びていくのです。
骨端線はやがて石灰化し、大人の骨になり、身長の伸びは止まります。

この過程でも、ビタミンDは重要な働きをしています。
結果的に、骨の成長にビタミンDは欠かせない存在なのです。

一方、直接的に身長を伸ばすために働く栄養素は、タンパク質です。
ビタミンDとタンパク質、カルシウムを一緒にとれれば効率よく成長を促すことができます。
そのような効率の良い食べ物が、青魚です。

ビタミンDはきのこにも多く含まれていますから、青魚ときのこを組み合わせたメニューも良いでしょう。
タンパク質、カルシウム、ビタミンDさえとっていれば、身長が伸びるわけではありません。

他の栄養素も多種類にわたってとることが、身長を伸ばすことにつながります。
栄養バランスをとるための一助として、ビタミンDの摂取を心がけてみましょう。

成長障害の原因の一つが、ビタミンDの欠乏です

もしもビタミンDを摂取しなかったら、体に起こる影響はどのようなものがあるのでしょうか。
代表的な病気として、ビタミンD欠乏性くる病があります。

この病気は、成長障害を起こしたり、骨や歯を変形させたりしてしまいます。
健全な成長のためには、発病しないように気を付けることが大切です。

ビタミンDが不足すると、カルシウムを体内に吸収しにくくなってきます。
このため、骨や歯が弱ってきて、骨粗しょう症を発症するリスクが高まるのも事実です。
身長を伸ばす一助ともなるビタミンDですが、丈夫で健康な骨を育てるためには必要不可欠な栄養素といえます。

ただし、ビタミンDをとり過ぎるのも体に負担を与えかねません。
食べ物や日光から取り入れる分には過剰になる心配がありませんが、サプリメントを利用した場合は、体に負担を与えるほどの過剰摂取になる恐れがあります。
1日あたりの平均ビタミンD摂取量は、5マイクログラム程度です。

適度な摂取を心がけて、骨のサポートを目指すようにしましょう。

(まとめ)ビタミンD不足は低身長になる?

1.ビタミンDが欠乏すると低身長になることがあります

カルシウムの吸収率を促すために欠かせないビタミンDですが、欠乏すると成長障害を起こすことがあります。ビタミンDに限らず、栄養はバランスよくとることが低身長を防ぐコツです。

2.ビタミンDの重要な働きはカルシウムの運搬です

ビタミンDは血中でカルシウムの運搬役を務め、吸収率を高める他、身長を伸ばす骨端線での骨代謝にも関係しています。食べ物から摂取できる他、日光を浴びることでも体内で合成されますから、ビタミンDの補給を怠らないようにしましょう。

3.栄養バランスをとるためにもビタミンDの摂取が大切です

カルシウムの働きは骨を伸ばすことではなく骨を丈夫にすることですが、だからといって必要ない栄養素というわけでもありません。多様な栄養素でバランスをとって成長を促すためにもカルシウムは必要で、その吸収率を高めるためにはビタミンDが不可欠です。

4.成長障害の原因の一つが、ビタミンDの欠乏です

ビタミンDが不足した場合に起こる病気としては、ビタミンD欠乏性くる病があります。成長障害や骨・歯の変形につながる恐れがあり、注意が必要です。
カルシウムの吸収率が不足する恐れもあるため、ビタミンDの不足が骨粗しょう症につながることもあります。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

 

経歴
2003 年 富山県立富山中部高等学校卒業
2011 年 金沢医科大学医学部医学科卒業
2011 年 順天堂医院 初期研修医
2013 年 順天堂医院 初期研修修了
2013 年 順天堂医院 整形外科入局
2014 年 順天堂大学大学院 整形外科学講座
2013-2018 年 下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
2018 年 日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
2018 年 順天堂大学大学院 医学博士取得
2018 年 SBCグループ・西新宿整形外科 入職
2018 年 西新宿整形外科  医院長
2019 年 ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師