子供の身長を伸ばしたいならバランスの良い食事が大事です
子供の体は、毎日の食事によって作られます。特に成長期の子供の身長を左右するのは、栄養バランスのとれた食事です。
子供の頃に牛乳を毎日何リットルも飲んでいたから背が伸びたと考える人もいますが、カルシウムに骨を伸ばす効果はありません。
考えられる要因としては、知らないうちに栄養バランスのとれた食事をとっていたという可能性です。
身長を伸ばすのに必要な栄養素は、さまざまなものがあるため、あらかじめ知っておくことで献立作りの参考になるでしょう。
栄養バランスのとれた食事が基本です
当たり前のことになり過ぎて、つい軽視してしまいがちなのが食事の栄養バランスです。
子供の身長を伸ばすためにはタンパク質の摂取が大切ですが、タンパク質を体内で最大限に活かすためにはビタミン類が必要になります。
さらに、骨を丈夫にするカルシウムの吸収率をアップするためには、ビタミンDやクエン酸が必要です。
こうして栄養素同士が支え合ってこそ効果が発揮されるため、身長を伸ばしたいと考える上では、さまざまな栄養素をとることが大切なのです。
逆に、特定の栄養素を過剰に摂取することも、栄養の偏りになりかねません。
たとえば、カルシウムの過剰摂取は、成長ホルモンの分泌を促す亜鉛や骨の成長をサポートするマグネシウムなどの吸収を阻害してしまいます。
バランスよく食べることは、いかに効率よく栄養素を働かせるかでもあるのです。
栄養バランスのとれた献立の基本は、主食・主菜・副菜の3つの料理を組み合わせることです。
エネルギー源になる主食は、ご飯やパン、麺類などの炭水化物でとれます。
骨を伸ばすのに欠かせないタンパク質がとれる主菜は、肉や魚、卵、大豆製品などが代表的です。
主菜では、良質な脂質を摂取することも大切です。
ビタミンやミネラル、食物繊維などを多種類・多量にとれる副菜には、野菜・イモ類・海藻類・きのこなどがあります。
3つの料理を基本にすれば、そのときどきで汁ものや果物、デザートなどでバリエーションをつけても良いのです。
基本の献立は、調理法と材料を重ねないこともポイントの一つです。
主菜が油もので副菜が炒めものでは脂質のとりすぎになり、味覚も飽きてしまいますから、副菜をサラダにするなどの工夫が利きます。
一日3食、規則正しく食べることも大切です
朝食をとらない、ダイエットのために夕食を食べないという食習慣を普通にしている人も少なくありません。しかし、成長期に食事の回数を減らすのは身長の伸びに影響を与えます。
回数にこだわらなくても、栄養バランスをとれば良いのではないかと思うかもしれませんが、栄養素の中には一度に長時間体内にとどめておけない種類もあります。
複数の回数に分けて食事をとることで、栄養素をうまく分散させて体内で十分に働かせることができるのです。その回数の基本とされているのが、1日に3度の食事です。
決まった時間に、食事をとることも重要です。
朝食を食べたり食べなかったりでは、体が入ってくるはずの栄養を待ちくたびれてうまく動いてくれないこともあります。
間食をしすぎたり、遅い時間に食事をしたりすることで、良質な睡眠が十分にとれないのでは成長ホルモンの分泌率が低下してしまいます。
翌朝の食欲にも影響を与えますから、悪循環になる恐れも出てくるのです。
炭水化物や脂質、タンパク質は比較的摂取しやすいことから、一度に大量に摂取してしまうことがあります。その一方で、ビタミンやミネラルが不足してしまうかもしれません。
栄養をバランスよくとるためにも、食事を1日3度に分けるのが効果的です。
おやつのとり方にも注意が必要です
スナック菓子やインスタント食品、冷凍食品などが普及して、脂質や糖質過多になる子供が増えています。カロリーこそ摂取できても、栄養バランスには偏りが出てくるため、身長の伸びや健康に悪影響が出てくることがあるのが、現代の食の問題です。
いつでも簡単便利な食品があることで、子供の食事時間が乱れたり、食事回数が減ったりなどの事態も出てきます。
朝食を抜く、間食や夜食が多いなどの食生活の乱れは、正常な成長を妨げてしまいます。
このような食生活を続けていると、牛乳さえ飲んでおけば身長が伸びるといった間違った認識をしかねません。
栄養は、多種類が組み合わさってこそ効果が活かされます。
バランスがとれた栄養をとるということは、多数の栄養素を組み合わせてとることなのです。
おやつにスナック菓子ばかり食べているようでは確実に栄養が偏り、場合によっては大事な栄養素を阻害してしまうこともあります。
おやつをたくさん食べて夕食を食べず、栄養が足りないままに眠りにつくと、十分な成長ホルモンが分泌されないかもしれません。
このように、おやつに何を食べるか、どのくらいの量を食べるかは成長を左右するのです。
(まとめ)子供の身長を伸ばしたい親が気を付けることは?
栄養バランスのとれた食事をとっていることが、子供の身長を伸ばすために不可欠なポイントです。身長を伸ばすために効果的な栄養素をさまざまなものがあります。
知っておくことで子供のための食生活に役立てましょう。
摂取した栄養は、体内でお互いに組み合わさって最大限の効果を発揮します。そのため、栄養素は幅広く多数の種類をとることが大切なのです。
献立を考えるときには、主食・主菜・副菜の3つを組み合わせて栄養素をとりこむと良いでしょう。
食事の回数を1日3度、大体決まった時間にとることで栄養バランスを整えやすくなります。食事回数を減らしたり、バラバラの時間に食べたりすることによって、悪循環の栄養状態になってしまうことがあります。
明らかに栄養が偏ったおやつを常食することで、身長の伸びや健康に悪影響を与えかねません。
食事の回数にも影響が出やすく、成長ホルモンが最も分泌される睡眠時間も無駄にしてしまう可能性があります。
おやつの内容や量、時間には、十分に注意すべきです。