子供の身長を伸ばすのに欠かせない栄養素はタンパク質です


骨を作る栄養素としてはカルシウムが代表的なため、身長を伸ばすためにもカルシウムが大切だと思っている方もいらっしゃるでしょう。
しかし実は、カルシウムは骨を作るために必要な成分であり、身長を伸ばすための成分ではないと言われているのです。

身長を伸ばすために必要な働きをする栄養素としては、タンパク質が挙げられます。
成長ホルモンの材料でもあるタンパク質は、身長を伸ばすためにも必要な栄養素と言えるでしょう。

カルシウム以上に重視したいのがタンパク質です

背を伸ばすのによい栄養素というと、一般的には牛乳や豆腐、小松菜、小魚などに多く含まれるカルシウムの名前が挙がることが多いです。
背が高くなりたいと夢見て牛乳をたくさん飲んでいるお子さんや、子供にもっと牛乳を飲ませたいと思っている親御さんも多くいらっしゃるでしょう。

しかし実際に身長が高く伸びた人の中には、子供時代には牛乳をほとんど飲まなかったという人も少なくありません。

背を伸ばす効果が期待できる栄養素はカルシウムではなくタンパク質です。
骨を強くする作用がカルシウムにはありますが、骨の末端にある骨端線という軟骨細胞を増やして身長を伸ばすにはタンパク質が不可欠だといいます。
成長ホルモンなどの働きかけにより増えた骨端線が層のように積み重なり、骨が伸びるのです。

昼食や夕食では、タンパク質の摂取量にそれほど問題はありません。
しかし朝食でご飯やパンなどの主食のみで済ませていると、タンパク質の摂取量は不足してしまいます。手軽にとれる卵や納豆、チーズなどを中心に、朝食からタンパク質の摂取を心がけることが大切と言えるでしょう。

おやつにも工夫が必要です


現代では、手頃な価格でいつでも手軽にスイーツやスナック菓子が手に入ります。
成長期には食事だけではお腹が満たされず、間食にスナック菓子などを食べる子供が珍しくなくなりました。

逆に、食が細くて食事をしっかり食べられず、小腹が空いたところでお菓子でお腹を満たそうとする子供も少なくありません。
間食に何を食べるかによっても、身長の伸びは違ってきます。

たとえば、おやつとしてスナック菓子を食べるのではなく、お肉を具にしたおにぎりや、お好み焼きなどを作ってあげることは効果的と言えます。
こうしてタンパク質をとる機会を増やすことによって、低身長を改善することにもつながるといえるでしょう。

通常は、タンパク質の摂取タイミングといえば食事のときに限られています。
しかし、間食の内容も見直すことによって、より身長を伸ばす機会を増やすことができると言えるでしょう。

注意点としては、タンパク質を多く含む食品は脂肪を含んでいることが多いという点です。
脂肪過多になると、肥満や生活習慣病を引き起こしかねません。

低脂肪で高タンパクの食品を選ぶことで、健康をキープしながら十分な量のタンパク質をとることができます。

亜鉛も身長を伸ばすのに欠かせない栄養素です

身長を伸ばすのに欠かせない栄養素として見落としがちなのが、亜鉛です。
成長ホルモンに関係する亜鉛は、背を伸ばすのに欠かせない栄養素です。

WHO(世界保健機構)では一日に必要な亜鉛摂取量を15mgと定めていますが、日本人の一日平均亜鉛摂取量はわずか10mgに過ぎません。

身長が高い人は、子供時代に自然と亜鉛を多めに摂取していることが多いものです。
たとえば、お父さんの晩酌につきあって毎日ピーナッツを食べていた子が、高身長になったという例もあります。

そのため、普段の生活から亜鉛を意識的に摂取できるような献立作りをしてみても良いかもしれません。ピーナッツの他には、牡蠣やレバー、うなぎ、納豆、ゴマなどに亜鉛は多く含まれています。
タンパク質に加えて亜鉛を十分に摂取していれば、新陳代謝が活性化されて身長が伸びる可能性が高まります。

もともと、亜鉛は体内の骨格筋・骨・皮膚・肝臓・脳・腎臓などに存在し、タンパク質の合成にもかかわる酵素を作るときに必要です。
体内では作り出せないミネラルの一種のため、食事から摂取しなければなりません。
水溶性の成分ですから、短時間で加熱したり、煮汁ごと食べられるようにしたりなど、調理法も工夫することが大切です。

(まとめ)子供の身長を伸ばすための栄養素は?

1.子供の身長を伸ばすのに欠かせない栄養素はタンパク質です

身長を伸ばすにはカルシウムと思われがちですが、実はカルシウムより身長を伸ばすのに効果を発揮するのがタンパク質です。成長ホルモンの材料でもあるように、身長を伸ばすためには欠かせない栄養素です。

2.カルシウム以上に重視したいのがタンパク質です

カルシウムは骨を強くするために働き、タンパク質は骨を伸ばすために働きます。つまり、身長を伸ばすためにはタンパク質を意識的に摂取する必要があると言えるでしょう。
朝食の献立から、タンパク質を多くとれる食事を心がけることがおすすめです。

3.おやつにも工夫が必要です

食事でタンパク質を十分にとり切れない場合は、間食を利用するのも良いでしょう。間食に糖質や脂質中心のお菓子を食べていたなら、タンパク質を摂取できるおやつに見直しを図るのが、身長を伸ばすことにつながります。

4.亜鉛も身長を伸ばすのに欠かせない栄養素です

タンパク質を合成し、成長ホルモンに大きく関わる亜鉛は、背を伸ばすのに欠かせない栄養素です。日本人の亜鉛平均摂取量は世界的に見ると不足しているといわれるほうですから、低身長を改善するためには意識的な摂取を心がけてみましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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院長 田邊雄医師