成長ホルモンを注射することで子供の身長を伸ばせます


人間の体内で働くホルモンには数多くの種類が存在しているとされていますが、この中で子供の身長を伸ばす働きがあるホルモンは成長ホルモンになります。
成長ホルモンには身長の伸びを促進する働きがあるため、子供の低身長の治療を行う専門医療機関では注射によって成長ホルモンを投与します。

成長ホルモン以外のホルモンには、血液中の糖分の量を増やして心拍数を上昇させるアドレナリンや、血液中の糖分の量を減らすインスリンなどがあります。

成長ホルモンには身長を伸ばす働きがあります

成長ホルモンには体内にある物質をエネルギーに変える役割があり、子供だけでなく成人にとっても必要なホルモンとして知られています。
成長期の子供における成長ホルモンには、骨を成長させることで身長を伸ばし、筋肉などを発達させることで丈夫な身体を作るという重要な役割があります。

成長ホルモンは脳からの指令を受けることで、下垂体から分泌されて筋肉や脂肪など体内のあちこちで行われている代謝を促します。
肝臓ではIGF-I(ソマトメジン-C)という成長ホルモンを仲介するための物質を作り出し、子供の成長を促進します。

専門医療機関ではこの成長ホルモンを注射することによって、子供の低身長の治療を行っています。
成長ホルモンを経口投与ではなく注射によって投与する理由としては、成長ホルモンを口から摂取すると胃酸によって消化・分解されてしまうためです。

注射は専門医の指導の下、在宅での自己注射によって行います。
自己注射は患者である子供本人が注射しても大丈夫ですが、まだ子供が小さい場合は代わりに家族の誰かが注射をすることで対応します。
通院ではなく在宅での治療とするのは注射は毎日行う必要があるため、通院の負担を減らすという目的があるからです。

成長ホルモン注射は安全が保証された治療法です


子供が幼いうちは特に注射に対する恐怖心が強いことが多いですが、成長ホルモン治療では子供への負担を考慮して、痛みが少なく扱いやすい注射器が使用されています。
注射というと針先が鋭く、注射する際に痛みを伴うというイメージがありますが、成長ホルモン治療で使われている注射器は針先が細く、痛みが少ないものがほとんどです。

形もペン型なので子供の恐怖心をあおる心配が少なく、針先が見えないような工夫がされている注射器もあります。
注射する箇所は腕、お腹、太もも、お尻などが適切ですが、毎日同じ箇所に注射をし続けるとしこりや痛みが生じることがあるため、場所を変えながら注射を続けると良いでしょう。

投与するのはソマトロピンという成長ホルモン製剤で子供の体重によって投与する量が変わり、年齢が上がるにつれて量を増やしていきます。
ソマトロピン1本あたりの価格は7万円ほどになりますが、治療を早く始めれば始めるほど、使用する本数が少なくて済みます。
治療費については健康保険の適用や各種助成制度を利用することで、負担する額を軽減することも可能です。

成長ホルモンを注射する際の注意点があります

子供の身長を伸ばす効果のある成長ホルモン治療ですが、治療を考えるにあたっていくつかの注意点があります。
まず、成長ホルモン治療は低身長の子供であれば誰でも受けられるものではないということです。

現在、成長ホルモン治療が認められている疾患は次のものになります。

・成長ホルモン分泌不全性低身長症
・SGA性低身長症
・軟骨異栄養症
・慢性腎不全
・ターナー症候群
・プラダー・ウィリー症候群

成長ホルモン治療を考えるのであれば、専門医療機関で検査を行うことになります。
また骨端線が閉じていないことも条件となるため、まずは治療対象に該当するのかを調べる必要があります。

安全性の高い成長ホルモン治療ですが、注射をすると頭痛や発疹を伴う可能性があることが報告されています。
重い症状になることはなく、一時的なもので済みますが、不安に思う点については医師に相談をしましょう。

また子供にインスリン依存性糖尿病の遺伝子があると副作用が起こることがあるため、家族内に糖尿病の方がいる場合は事前に報告しましょう。

(まとめ)ホルモンを注射すると子供の身長が伸びる?

1.成長ホルモンを注射することで子供の身長を伸ばせます

人間の体内に存在するホルモンは数多くあると言われていますが、中でも子供の身長に関わるものが成長ホルモンになります。成長ホルモンは身長が伸びることを促すため、子供の低身長の治療を行う専門医療機関では注射によって成長ホルモンを投与します。

2.成長ホルモンには身長を伸ばす働きがあります

成長ホルモンはエネルギー代謝に関わる働きがあるため、年齢を問わず人間にとって必要なホルモンとして知られています。子供の身長を伸ばす作用もあり、専門医療機関では自己注射での投与による治療の指導を行っています。

3.成長ホルモン注射は安全が保証された治療法です

成長ホルモン治療で使われる注射器はペン型のものが多く、注射する際の痛みが少なかったり、針先が見えないような工夫がされたりと、子供の恐怖心を刺激しないように考えられています。腕、お腹、太もも、お尻など、毎日場所を変えながら注射を続けましょう。

4.成長ホルモンを注射する際の注意点があります

身長を伸ばす効果の高い成長ホルモン治療ですが、成長ホルモン分泌不全性低身長症や慢性腎不全などの疾患であることが条件とされています。軽度ですが副作用のリスクもあるため、治療を考える際は専門医療機関に相談をしましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師