よく寝る子供ほど身長が伸びやすいと考えられています


子供の身長を伸ばすにはよく寝ることが大切であると考えられており、食事、運動と並んで重視すべきポイントに挙げられています。

子供の身長の伸びに関わる成長ホルモンは就寝中に分泌量が増える傾向にあるため、よく寝る子供は身長も伸びるとされています。
現代の子供は睡眠が足りていないことが多く、子供の夜更かしは大きな問題となっています。

「寝る子は育つ」ということわざがありますが、寝ることと身長が伸びることの関連性が一般的にあまり知られていないことも、睡眠不足からくる低身長が増えている原因となっています。

成長ホルモンは就寝中に最も分泌量が増えます

身長が伸びるということは、すなわち骨が伸びるということですが、骨が伸びるには骨端線の近くにある骨芽細胞という骨を形成する細胞の働きが関わってきます。
この骨芽細胞の働きを活性化する役目を担うのが、成長ホルモンになります。
成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されますが、寝ている時間のうち、深い眠りに落ちている時に分泌量が増えます。

眠りには浅い眠りと深い眠りがあり、同じ眠りであってもその内容はまったく異なります。

レム睡眠

浅い眠りにあたるのが、このレム睡眠です。
身体は眠っている状態ですが、大脳は覚醒しています。
レム睡眠の時はまぶたがピクピクと動いたり、夢を見たりすることがあります。

ノンレム睡眠

レム睡眠とは反対に深い眠りに入っている状態を、ノンレム睡眠と言います。
身体も大脳も深く眠っているので眼球運動もなく、血圧、心拍、体温も低下します。
このノンレム睡眠の時に成長ホルモンの分泌が活性化します。

人間は眠りに入ってからおよそ5~30分で、ノンレム睡眠に移行することがわかっています。
その後はレム睡眠に移り変わっていきますが、人間はこの深い眠りと浅い眠りの間を一定のリズムを保ちながら繰り返します。
最初のノンレム睡眠の時に最も成長ホルモンが分泌されることから、寝つきが悪く眠りが浅い状態が続くと、次第に成長ホルモンが不足し、低身長を招く原因になると考えられています。

大人が必要とする睡眠時間と子供が必要とする睡眠時間には違いがあります


睡眠については「8時間たっぷりと寝ることが良い」、「4時間でも事足りる」、「90分の倍数で起きると目覚めが良い」など、さまざまないわれがありますが、実際これらの話に科学的根拠はないと考えられています。

例えば睡眠は8時間とるのが良いという考え方にしても、適切な睡眠時間には個人差があるので一概には言えません。
年齢によっても必要な睡眠時間は異なってくるため、一律に8時間が良いとは断定できないのです。

本来必要な睡眠時間は子供が10時間前後、大人が8時間前後と違いがあり、年齢を重ねるごとに時間は短くなっていきます。
そのため、大人の生活サイクルに合わせて子供が睡眠をとるようになると、子供の睡眠不足を招くことになります。

成長ホルモンを十分に分泌させるには、子供には子供に適した睡眠時間があることを知っておきましょう。もし大人と一緒に子供が夜更かしをするような習慣があるのなら、今すぐ改善するべきです。
テレビ、ゲーム、インターネットなど、子供の睡眠を脅かすものは身近に溢れています。

睡眠不足は身長が伸びないだけでなくさまざまな症状を招きます

子供が大人よりも多くの睡眠時間を必要としている理由は、ただひとつです。
それは子供の成長のためには、十分に寝ることが必要となるからです。

睡眠不足が続いた子どもには、身長が伸びづらくなること以外にも多くの影響があります。
睡眠不足になると疲れが十分に解消されないので、イライラしやすくなったり、注意力や集中力が低下したりと、はたから見ても不安定な状態になります。

子供がまだ幼いうちは眠いという欲求をうまく表現できないので、ADHD(注意欠陥・多動性障害)に似た症状が出ることがあります。
小学生以上の子供であれば、成績が下がる、授業中の居眠りなど、明らかに勉強に集中できない兆候が現れてきます。

睡眠の習慣は特に悪い習慣であればあるほど、改善するのが難しいものです。
家庭内で解決できないことがあれば、子供の低身長治療を行っている専門医療機関に相談しましょう。

(まとめ)よく寝る子供は身長が伸びやすい?

1.よく寝る子供ほど身長が伸びやすいと考えられています

よく寝ることは身長を伸ばすうえで欠かせないものであり、食事や運動と並んで重視すべきポイントとなっています。しかしながら現代の子供は睡眠不足の傾向にあり、大きな問題として考えられています。

2.成長ホルモンは就寝中に最も分泌量が増えます

身長が伸びるには骨端線の近くにある骨芽細胞の働きが重要であり、この骨芽細胞の働きを活性化するのが成長ホルモンです。成長ホルモンは深い眠りであるノンレム睡眠の時に最も分泌されますが、特に最初に訪れるノンレム睡眠の時に分泌量が増えます。

3.大人が必要とする睡眠時間と子供が必要とする睡眠時間には違いがあります

必要な睡眠時間は子供が10時間前後、大人が8時間前後であり、子供と大人では必要とする睡眠時間に違いがあります。大人の生活サイクルが子供の睡眠に影響を及ぼすことがあるので、家庭内で睡眠の質を上げる意識を持ちましょう。

4.睡眠不足は身長が伸びないだけでなくさまざまな症状を招きます

子供が大人より多くの睡眠時間を必要としているのは、心身の成長のためによく寝ることが必要だからです。睡眠の習慣を改善するのが難しい場合は、専門医療機関に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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院長 田邊雄医師