カルシウムと亜鉛を同時に摂った時の相互作用については詳しいことがわかっていません


カルシウムと亜鉛を同時に摂取した時に、どのような作用があるかについては、研究段階で詳しいことが判明していません。

動物が食事からカルシウムを大量に摂取した場合は、同時に亜鉛を摂ると、亜鉛の吸収が妨げられるという研究データがあります。
しかし、人間に関しては、身体に悪影響を及ぼす相互作用があるという報告例はありません。

カルシウムも亜鉛も身長を伸ばす栄養素ではありませんが、子供の成長には欠かせない栄養素だと考えられています。

カルシウムと亜鉛は子供の成長に欠かせない栄養素です

カルシウムと亜鉛を同時に摂取すると亜鉛の吸収が悪くなるという話があります。
しかし、これは動物がカルシウムを大量摂取した時に起こるといわれており人間にそのまま当てはまるという報告はありません。

ただカルシウムも亜鉛も、子供の成長に必要な栄養素の1つです。

身長を伸ばす効果が期待されるタンパク質を中心に、成長期の子供はあらゆる栄養素をバランス良く摂ることが大切です。
カルシウムと亜鉛はともにミネラルの1つですが、それぞれが異なる効果で子供の成長をサポートしています。

カルシウム

カルシウムは、丈夫な骨をつくるために欠かせない栄養素です。
タンパク質が骨を伸ばすのに対し、カルシウムは骨をつくる材料となって、骨を強くしていきます。

カルシウムは年齢を問わず、健康を維持するために不可欠な栄養素です。

特に成長期の子供は、大人の3倍近くのカルシウムを必要としているといわれています。
12~14歳の子供に必要とされる1日あたりのカルシウムの摂取量は、800~1000mgです。

この年齢の時に、子供は最も多くのカルシウムを必要とします。

亜鉛

亜鉛は細胞の材料となる栄養素で、細菌やウィルスが体内に侵入するのを防ぐ、免疫システムの働きを持っています。
タンパク質やDNAを合成し、筋肉をつくる役割も担っています。

成長期の子供や妊娠中の女性は、亜鉛を摂取した方が良いといわれています。

12歳前後の子供の場合、亜鉛の1日あたりの必要摂取量は、8~11mgくらいだとされています。

カルシウムと亜鉛は不足しやすい栄養素です


カルシウムも亜鉛も、不足しやすい栄養素だといわれています。
成長期の間に摂取した栄養素が、子供が成人した時の体格や体調に影響するのです。

カルシウムと亜鉛が不足すると、身体の成長が阻害されるだけでなく、さまざまな症状を引き起こすことがあります。

カルシウム不足による症状

カルシウムが不足すると骨がもろくなり、骨折しやすくなると考えられます。
成長期の子供には運動も欠かせませんが、弱い骨では怪我をしやすくなるのです。

また、成人してから、骨粗しょう症になる可能性も高くなります。

カルシウムには神経を安定させる働きもあるため、カルシウムが足りないとイライラしやすいです。
落ち着きがなくなったり、感情の起伏が大きくなったりします。

亜鉛不足による症状

亜鉛はタンパク質やホルモンの合成に関わっているため、亜鉛が不足すると身長が伸びづらくなると考えられています。
細胞の増殖や分裂に関わっているので、子供が成長障害に陥ることがあるのです。

また、味覚障害を発症して、食べ物の味がわかりづらくなることもあります。
他にも免疫力が低下し、感染症にかかるリスクが高くなると考えられているのです。

カルシウム、亜鉛、マグネシウムが快眠をサポートします

子供にとって睡眠は、ただ身体を休ませるだけでのものではありません。
身長と関わりのある成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。

子供は眠っている間にも成長しているので、快適な睡眠をとれるかが重要になります。
質の良い睡眠をサポートするとされるのが、カルシウム、亜鉛、マグネシウムです。

この3つの栄養素を同時に摂ることで、眠りの質が改善されるという話があります。

  • カルシウムが気持ちを落ち着かせ、スムーズな入眠を促す
  • マグネシウムがカルシウムの吸収を助け、筋肉の緊張をとく
  • 亜鉛が睡眠中に身体の組織を修復し、活性酸素を取り除く

子供の身長が伸びなくなる理由は、さまざまです。
他の子供より身長が低いと感じたら、まずは専門医に相談しましょう。

(まとめ)カルシウムと亜鉛を同時に摂っても大丈夫?

1.カルシウムと亜鉛を同時に摂った時の相互作用については詳しいことがわかっていません

カルシウムと亜鉛を同時に摂取した時に、人間の身体に悪影響を及ぼすという報告例はありません。動物による実験では、カルシウムと亜鉛を同時に摂ると、亜鉛の吸収が妨げられるという結果が報告されています。

2.カルシウムと亜鉛は子供の成長に欠かせない栄養素です

人間がカルシウムと亜鉛を同時に摂取することで問題が起きるという科学的根拠はありあません。どちらもタンパク質のように身長を伸ばす効果はありませんが、違った形で子供の成長を助けます。カルシウムは丈夫な骨をつくり、亜鉛は筋肉をつくります。

3.カルシウムと亜鉛は不足しやすい栄養素です

数ある栄養素の中でも、カルシウムと亜鉛は不足しやすいといわれています。カルシウムが不足すると骨がもろくなり、亜鉛が不足すると成長障害を引き起こすことがあります。
子供は成長期の間に、充分な栄養素を取り入れることが大切です。

4.カルシウム、亜鉛、マグネシウムが快眠をサポートします

子供の身長を伸ばす成長ホルモンは、睡眠中に分泌量が多くなります。カルシウム、亜鉛、マグネシウムを同時に摂ると、睡眠の質が改善されるといわれています。
低身長になる理由は子供によって違うため、専門医に相談しながら改善策を見つけましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師