子供にカルシウムと一緒にカルシウムの吸収を助ける栄養素を摂取させると効果的です


汗や尿などから体外に排出されてしまう上に、体内でつくることができないため、カルシウムは不足しやすい栄養素です。
カルシウムは吸収率が高くないので、子供にはカルシウムの吸収を助ける栄養素も摂取させると良いでしょう。

子供は成長期の間にカルシウムを充分に摂取することで、骨が強く丈夫に育ちます。
骨粗しょう症になりやすい人は、子供の頃にカルシウムが不足していたためだと考えられています。

子供の骨粗しょう症も増えているといわれているため、カルシウムを効率良くとる工夫が必要です。

カルシウムは吸収しにくい栄養素です

子供に限らず日本人全体のカルシウム摂取量は、基準とされる数値に長年達していないといわれているのです。カルシウムは体内でつくることができないため、汗や尿などからどんどん排出されて不足していきます。

サプリメントもありますが、成長期の子供が必要とする栄養素は、食べ物から摂取することが望ましいです。カルシウムを含む食べ物だけでは吸収が追いつかないため、カルシウムの吸収を助ける栄養素も子供に摂取させましょう。

ビタミンD

ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、血液中のカルシウムを骨まで運ぶ役割を持っています。
新しい骨をつくる骨芽細胞の働きを助け、骨の形成をバックアップするのです。

サケ、サンマ、アジなどの魚類の他、シメジやシイタケなどに含まれています。

ビタミンK

ビタミンKはオステオカルシンという物質を活性化させ、カルシウムが排泄されるのを防ぎます。
骨からカルシウムが流出しにくくなるので、骨の形成と破壊のバランスが保たれるのです。

納豆、ヒジキ、ホウレン草、小松菜などに含まれています。

マグネシウム

マグネシウムには骨を強化し、骨密度を高める働きがあります。
カルシウム2に対し、マグネシウムを1の割合で摂るのが良いでしょう。

納豆、木綿豆腐、アーモンド、サツマイモなどに含まれています。

タンパク質

タンパク質はカルシウムが骨に吸着されるのをサポートし、骨を強くします。体内で必須アミノ酸に変わるため、子供の身長を伸ばすのに最も必要な栄養素だといわれているのです。

肉、魚、卵、大豆、乳など、あらゆる食品に含まれています。

イソフラボン

イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンに似た働きを持つことで知られています。
骨からカルシウムが失われるのを抑え、骨の破壊を防ぐのです。

大豆製品に豊富なイソフラボンが含まれています。

牛乳以外の食品からもカルシウムを摂るようにしましょう


カルシウムを豊富に含む食品といえば牛乳ですが、牛乳の味が苦手で飲めない、もしくは飲むとお腹がゴロゴロする子供もいます。
好き嫌いや体質で牛乳からのカルシウム摂取が難しい場合は、子供に無理に牛乳をすすめない方が良いでしょう。

日本人は、もともと牛乳などの乳製品を口にする食文化がなかったため、乳糖を消化しづらいといわれています。
カルシウムを含む食品は牛乳以外にもあり、以下のような食品が挙げられます。

  • 干しエビ、シジミ、シシャモ
  • 生揚げ、木綿豆腐、凍り豆腐
  • 小松菜、チンゲン菜、切り干し大根
  • ヒジキ、干しワカメ、干しコンブ
  • プロセスチーズ、ヨーグルト、アイスクリーム

他の食品を組み合わせて日々のメニューを考えましょう。
そうすれば、牛乳だけに頼らなくても、カルシウムは補えます。

子供の身長が低いと感じたら専門医に相談しましょう

カルシウムの働きは骨を丈夫にすることなので、「骨を伸ばす=身長を伸ばす」という効果は残念ながら期待できません。子供の身長の伸び方に不安を感じた時は、子供の低身長治療を専門とするクリニックに相談しましょう。

専門のクリニックでは、成長ホルモン治療を行っています。子供が成長期を過ぎて大人の骨になるまでの間であれば、成長ホルモン治療で身長を伸ばすことが可能です。

成長ホルモンはタンパク質の一種なので安全性が高く、副作用が起こるリスクも低いです。
治療を始めてからの1年間に最も身長が伸びるといわれ、治療を続けることで平均身長に近づきます。

子供の低身長の原因を知るためにも、専門のクリニックを受診しましょう。

(まとめ)子供にカルシウムを上手に摂取させる方法とは?

1.子供にカルシウムと一緒にカルシウムの吸収を助ける栄養素を摂取させると効果的です

カルシウムは吸収率が低い栄養素なので、カルシウムの吸収を助ける栄養素を一緒に摂ると効率が良いです。
子供の頃のカルシウム不足が、成人後の骨粗しょう症のリスクを高めるといわれています。

2.カルシウムは吸収しにくい栄養素です

カルシウムは吸収率が悪く、子供に限らず摂取量が基準値に達していないといわれています。ビタミンD、ビタミンK、マグネシウム、タンパク質、イソフラボンがカルシウムの吸収を助ける栄養素です。

3.牛乳以外の食品からもカルシウムを摂るようにしましょう

好き嫌いや体質で、牛乳を苦手とする子供もいます。牛乳を飲めない子供には無理にすすめず、牛乳以外の食品からカルシウムを摂取させましょう。
魚介類や大豆製品、野菜などにもカルシウムは含まれています。

4.子供の身長が低いと感じたら専門医に相談しましょう

カルシウムでは、子供の身長を伸ばすことができません。子供の低身長に関する悩みは、低身長治療を行っている専門のクリニックに相談しましょう。
成長ホルモン治療を続けることで、身長が正常な範囲に近づきます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 齋藤まい医師