子供のカルシウム必要摂取量は大人より多いとされています


成長期の子供は、 日常生活に使うエネルギーのほかに、成長するために必要な栄養の摂取も必要です。大人の1日に必要なカルシウム摂取量は、男性が約650~800mg、女性が約650mgとされています。

成長期の子供は、大人になってから必要なカルシウム摂取量よりも多くのカルシウムをとらなければなりません。

一番カルシウムが必要な12~14歳の時期で推奨量は男子約1,000mg、女子約800mg必要といわれています。

カルシウムの必要摂取量は年齢によって異なります

カルシウムの摂取量には、半数の人が必要量を満たすとされている「推定平均必要量」と、ほぼ全員が必要量を満たすことができる「推奨量」 が定められています。

成長期は0歳から17、18歳頃までの間と幅広い年齢が当てはまるため、年齢に応じてこの推奨量も変化しています。

成長期のカルシウム食事摂取基準(mg/日)の推奨量は以下の通りです。
・0歳 250(目安)
・1~2歳 男子 450/女子400
・3~7歳 男子 600/女子550
・8~9歳 男子 650/女子750
・10~11歳 男子 700/女子750
・12~14歳 男子 1,000/女子800
・15~29歳 男子 800/女子650

まだ小さい子供の頃から、大人の1日の摂取量に近いカルシウムを必要としていることがわかります。

一般的に第二次成長期といわれている10歳頃から成長期の終わる18歳頃までは、 とくに多くのカルシウムをとらなければいけません。

カルシウムの摂取には注意が必要です


カルシウムの摂取量が不足した状態が続くと、大人では高カルシウム血症や骨粗しょう症などの病気になる心配があります。

成長期の子供では、骨密度が上がらず丈夫な歯や骨を作ることができなくなり、ひどい場合にはくる病になることもあるでしょう。

カルシウム不足を防ぐためには、カルシウムを多く含む乳製品や、小魚・大豆製品・緑黄色野菜などを積極的に食事に取り入れることが大切です。

カルシウムは吸収率の低い栄養素なので、比較的吸収率の高い牛乳などの乳製品をとると、カルシウムの摂取量を増やしやすいでしょう。

牛乳200mlでは230mgの、小松菜1/4束で140mg、木綿豆腐100gでは86mgと、多くの食品からカルシウムを摂取することができます。

またカロリーの多い乳製品だけでなく、野菜や豆腐など幅広い種類の食品からカルシウムを摂取してカロリーのとりすぎを抑えましょう。

通常の食事ではカルシウムの過剰摂取にならないとされていますが、サプリではカルシウムの摂取量が多くなりすぎてしまう場合もあります。

カルシウムが多すぎると、骨に定着できずに血液中にカルシウムが流れ出す心配があるとされています。

カルシウムは子供の身長の伸びには影響がないとされています

カルシウムは骨を強くするために必要な栄養といわれています。そのためカルシウムの推奨量を摂取することで、歯や骨が丈夫になるとされています。

子供の身長は、成長期の子供の骨にある「骨端線(こったんせん)」という骨の軟骨部分でしか伸びることができません。

成長期には、成長ホルモンの命令で作られた「ソフトマメジンC」が骨端線に働きかけて、そこで軟骨が新しく増えます。

増えた軟骨が骨化することで骨が長くなり、身長の伸びにつながるとされています。そのため骨が伸びるには成長ホルモンと軟骨の材料になる、タンパク質などの栄養素が必要と言えるでしょう。

身長の伸びは骨端線に影響を与える成長ホルモンの分泌量によって大きく変化します。

もし成長期の子供の身長や成長の仕方が平均とは大きく異なっているときなどには、成長ホルモンを分泌する脳下垂体に異常が生じたり、内臓の病気になっていたりする場合もあります。

成長期の子供の身長が気になったときには、早めに専門のクリニックに相談にいきましょう。

(まとめ)子供に必要なカルシウムの摂取量は?

1.子供のカルシウム必要摂取量は大人より多いとされています

成長期の子供は日常生活に必要なエネルギーのほかに成長するための栄養の摂取しなければいけません。

大人よりもカルシウムの推奨摂取量が多く、一番多い時期で1日のカルシウム摂取量が男子は約1,000mg、 女子で約800mgとされています。

2.カルシウムの必要摂取量は年齢によって異なります

カルシウムの推奨摂取量は、成長期の時期によって異なります。成長期には小さい頃から大人が必要とするカルシウム量に近い量が必要とされています。

第二次成長期の頃には、とくに多くのカルシウムを摂取しなければいけません。

3.カルシウムの摂取には注意が必要です

カルシウムの摂取量が不足していると、 成長期ではくる病になる場合もあるとされています。吸収率の低いカルシウムを食品からうまく摂取できない場合にはサプリを服用する場合もあります。

ただしサプリでは過剰摂取にならないよう気をつけましょう。

4.カルシウムは子供の身長の伸びには影響がないとされています

カルシウムは骨を伸ばすのではなく骨を丈夫にする栄養です。成長期には、「骨端線」に成長ホルモンが働きかけて骨が伸びるため身長が高くなるとされています。

身長の伸びが悪い時には、成長ホルモンの分泌異常の場合もあるので早めに医師に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師