子供が十分にカルシウムを吸収するためにビタミンDが必要とされています


カルシウムは身長を伸ばすために必要な栄養素と考えられがちですが、主に歯や骨を丈夫にするために必要な栄養素です。ビタミンDには、カルシウムを体中に運んだり体外への排泄を防いだりと、カルシウムの吸収率を高める働きがあります。

成長期の子供は大人よりもたくさんのカルシウムを摂取しなければなりません。カルシウムだけを摂取するよりもビタミンDを一緒にとる方が効率よくカルシウムを摂取できるでしょう。

カルシウムは吸収率が低い栄養素といわれています

カルシウムは吸収率が約20~30%といわれている、食品からの吸収率が低い栄養素とされています。 カルシウムを多く含む主な食品には牛乳やチーズなどの乳製品、ししゃもやしらすなどの小魚、小松菜などの野菜があります。

カルシウムは含有量が多い食べ物はあるのですが、 そのカルシウムが体内に吸収される率が低いことが問題と言えるでしょう。

カルシウムの吸収率は牛乳が約40%、小魚は約33%、そして野菜では約19%とされていて、実際には食品に含まれているカルシウムの半分以下しか摂取できません。

この中でカルシウムの吸収率が一番高いとされている食品は乳製品なので、牛乳やチーズなどを食事に多めに取り入れると、効率よくカルシウムの摂取ができるでしょう。

またビタミンDを豊富に含む青魚や卵、きのこ類などといった食品と合わせて、カルシウムを含む食品と一緒に食べることも大切です。

普段からカルシウムを含む食品を摂取するだけでなく食品の組み合わせなどにも気をつけていれば、成長期の子供がより多くのカルシウムを摂取できるでしょう。

カルシウム不足は健康にさまざまな悪影響を及ぼします


カルシウムには身長を伸ばす働きはありませんが、骨の中に沈着して丈夫な骨を作るとされています。骨は3か月ほどで新しく入れ替わるように代謝が行われています。

成長期には、骨の代謝のほかに新しく形成される骨にもカルシウムが必要なので、大人より多くのカルシウムを摂取しなければなりません。もしもカルシウムが不足すると、さまざまな健康上の問題が生じるとされています。

通常体内のカルシウム量が減少すると、骨や歯の中にあるカルシウムを血液中に流出させて使用するため、骨や歯が脆くなります。

血液中のカルシウムは脳の情報伝達にも関係しているため、カルシウム不足のときには集中力がなくなってイライラするなどの問題も生じるでしょう。

血液中のカルシウム濃度が大きく低下した場合には、脳の働きが鈍くなることやけいれんが生じる、心臓の脈拍が乱れるなどの症状が出るとされています。

またカルシウムが慢性的に不足して長期間カルシウム不足が続くと骨密度が下がった状態に慣れて、骨密度を上げることが難しくなる場合があります。

成長期にはバランスよく栄養を取る必要があります

カルシウムは骨を丈夫にするために大切な栄養素ですが、吸収率を上げるビタミンDのほかに、カルシウムの吸収と代謝を調節するマグネシウムも重要です。マグネシウムが不足するとカルシウムが骨に留まることができなくなるとされています。

逆にリン酸はとりすぎるとカルシウムが骨から流れ出る場合があるとされています。リン酸は清涼飲料水やスナック菓子などに多く含まれているので、食べすぎには注意しましょう。

成長期に気になるのは骨を伸ばす働きをする栄養素でしょう。骨を伸ばすのは、実際はカルシウムではなくタンパク質や亜鉛などの栄養素とされています。

タンパク質は骨の元となる軟骨の材料として必要で、亜鉛は骨を伸ばすために必要な成長ホルモンの分泌を促すことから、直接骨を伸ばす役に立つとされています。

またこれらの栄養素の働きを高めるには、ビタミンCなどほかの栄養素もバランスよく摂取する必要があるでしょう。

栄養には気を付けていてもなかなか身長が伸びないというときには、成長ホルモンの分泌不全など、成長が阻害されるなんらかの原因が生じている恐れもあります。

早めに専門の医師に相談した方が安心です。

(まとめ)子供にはカルシウムとビタミンDの両方が必要?

1.子供が十分にカルシウムを吸収するためにビタミンDが必要とされています

カルシウムは歯や骨を丈夫にする働きのある重要な栄養素です。ビタミンDにはそのカルシウムの吸収を助ける働きがあります。

多くのカルシウムを必要とする成長期の子供には、カルシウムだけでなくビタミンDの摂取も重要といえるでしょう。

2.カルシウムは吸収率が低い栄養素といわれています

カルシウムを多く含む食品には、乳製品や小魚、野菜などがあります。ただし乳製品では約40%、小魚は約33%、野菜は約19%とされるほど吸収率が低い栄養素のため、食品の摂取方法には注意が必要です。

3.カルシウム不足は健康にさまざまな悪影響を及ぼします

カルシウムには身長を伸ばす働きはありませんが、丈夫な骨を作る働きや、脳・心臓などに関係のある働きもしています。

カルシウム不足が続くと、骨が弱くなる・イライラする・脈拍が乱れるなど、さまざまな症状が現れるでしょう。

4.成長期にはバランスよく栄養を取る必要があります

骨を丈夫にするカルシウムや、骨を伸ばすタンパク質などの働きをよくするためには、他の栄養もバランスよく摂取することが大切です。

また栄養以外にも成長の伸びが阻害される原因が生じている場合もあるかもしれません。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師