子供が1日に必要なカルシウム量は年齢によって異なります


1日に必要なカルシウムの摂取量は、大人では18歳以上の女性で650mgとされています。男性の場合は18~20代までは800mg、30代以上では650~700mgが必要摂取量に設定されています。

成長期とは0~18歳頃までの期間のことです。成長が止まる時期には個人差がありますが、18歳頃になると身長の伸びが止まるため必要カルシウム量も少なくなるといえます。

成長期のカルシウムの必要量は年齢によって変化しています

成長期は生まれてすぐから18歳頃までとされ、とても長い期間になっています。この成長期には子供の身長がどんどん伸び体格が変化していくため、カルシウムの必要摂取量も年齢ごとに異なっています。

1日のカルシウム必要摂取量は年齢、性別ごとに区別され、以下のように設定されています。

・0歳 250mg
・1~2歳 男性 450mg / 女性 400mg
・3~7歳 男性 600mg / 女性 550mg
・8~9歳 男性 650mg / 女性 750mg
・10~11歳 男性 700mg / 女性 750mg
・12~14歳 男性 1,000mg / 女性 800mg
・15~17歳 男性 800mg / 女性 650mg

カルシウムの必要量は12~14歳の頃がピークとなっていて、それ以降には必要量が減少していきます。

成長期には、思春期に急激に身長が伸びる「スパート」と呼ばれる時期があり、それは11歳頃からといわれています。

カルシウムの必要量が多くなる時期と比べると、急激に骨が伸びたあとにカルシウムの必要量も急増しているといえるでしょう。

カルシウムは摂取量が不足しやすい栄養素といわれています


成長期の子供には、時期によっては1,000mgものカルシウムが必要とされています。大人とは異なり、成長期にはカルシウム摂取量の上限量もないため、 カルシウムの必要量を超えて摂取していても問題がないとされています。

ところが日本人は全体的にカルシウムの摂取量が少なく、成長期の子供が実際に摂取しているカルシウムの量は必要摂取量に届いていません。

カルシウムを多く必要としている7~14歳の平均摂取量が男の子で678mg、女の子では約610mgといわれています。

カルシウムの必要摂取量との差はとくに男の子の方が大きく、時期によっては300mg以上もカルシウムが足りない時期があるといえます。

もしカルシウムの摂取量が少なく、1日に400mg以下になっている場合には、摂取量が少なすぎるため骨や健康に影響が生じることがあるとされています。

さらにカルシウムは運動をしたときに汗と一緒に体の外へ排出されるため、スポーツをしているときにはより多くのカルシウムが必要になるでしょう。

成長期の子供には、カルシウムの摂取量が多いよりも少ない方が問題となるため、不足しないように気を付ける必要があります。

カルシウムには成長期の子供の身長を伸ばす働きはありません

カルシウムには、骨に沈着して固くなり骨を丈夫にする働きがあります。成長期の子供には大切な栄養素ですが、成長期の子供の骨を伸ばす働きはありません。

成長期に骨を伸ばす働きをするのは主に軟骨成分の材料になるタンパク質だといわれています。成長期の子供の骨には、骨の両端に「骨端線(こったんせん)」という軟骨部分があります。

その骨端線に成長ホルモンによって作られた「ソマトメジンC」が刺激を与えることで軟骨が増殖され、その軟骨が硬い骨になって身長が伸びるとされています。

成長期が終わると骨端線の軟骨部分がすべて硬い大人の骨に変わって、それ以上骨が伸びることはありません。

身長の伸びが足りないと思っていても、そのままにしているとすぐに成長期が終わり身長の伸びは止まってしまいます。

子供の身長がなかなか伸びないことを不安に思っているときには、まずは身長の伸びに必要な栄養素が摂取できるように日々の食事に気を付けましょう。

そして気が付かないうちに病気などにかかり、そのために身長が伸びていない場合もあるため、早めに専門の医療機関に相談するようにしましょう。

(まとめ)子供が1日に必要なカルシウムの量はいくら?

1.子供が1日に必要なカルシウム量は年齢によって異なります

成長期の身長が伸びている時期には1日のカルシウムの必要摂取量が多いのですが、成長期を過ぎて大人になると身長の伸びが止まり、カルシウムの必要量は減るとされています。

2.成長期のカルシウムの必要量は年齢によって変化しています

成長期は生まれてから18歳までという長い期間のため、必要なカルシウムの必要量は年齢により異なります。

成長のスパートのあと辺りから、カルシウムの必要量も急激に増えているといえます。

3.カルシウムは摂取量が不足しやすい栄養素といわれています

成長期の子供はたくさんのカルシウムを摂取する必要があります。ところが日本人はカルシウムの摂取量が少ないため、大切な成長期に必要なカルシウム量が摂取できていない子供が多いとされています。

4.カルシウムには成長期の子供の身長を伸ばす働きはありません

カルシウムには成長期の子供の身長を伸ばす働きはないですが、骨を丈夫にするなどの働きがあります。成長期に直接身長の伸びに関係するのはタンパク質とされています。

また栄養以外にも身長が伸びない原因もあるかもしれません。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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院長 田邊雄医師