アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進させる役割があるとされています


アルギニンとは、体内で合成することもできるアミノ酸の一種です。成長ホルモンの分泌を促し、免疫力を高める働きや、疲労回復・新陳代謝を促すなどさまざまな働きをするといわれています。

このように日常生活で重要な役割を持つアルギニンですが、子供は体内で必要量を合成することができません。足りない量のアルギニンは、食事で補うことが必要とされています。

アルギニンには体の成長促進や体調を整えるなどの働きがあります

アルギニンは、他の栄養素のように必要摂取量が詳しく設定されていませんが、1日に2000~4000mg程摂取する必要があると言われています。ケガをしているときや術後などにはさらに必要量が増え、5000~7000mg程度を摂取するとよいとされています。

子供は不足しているアルギニンの量を食事などから摂取して、アルギニンの働きを活発にさせることが望ましいでしょう。

アルギニンの詳しい働きには以下のものがあります。

成長ホルモンの分泌を促進

成長ホルモンの分泌を促進することで、傷を早く治す・代謝を促進する・筋肉を作るなどの働きがあります。

免疫力向上

免疫細胞のマクロファージを活性化させる働きがあるため、細菌やウイルスへの抵抗力を高めます。

血行を促進する

体内で一酸化窒素を作るため、その一酸化窒素が血管の拡張や血液の流れをスムーズにします。

新陳代謝を促す

肌の角質層を乾燥から守る働きがあります。

成長期の子供に必要な成長ホルモンの分泌を促進する働きなど、アルギニンにはさまざまな働きがあります。

アルギニンは、鶏肉・大豆製品・エビ・マグロなどに多く含まれているので、 食事に気をつけて不足分を摂取するとよいでしょう。

身長を伸ばすには成長ホルモンが必要です


成長期の子供の骨が伸びるには成長ホルモンの分泌が必要とされています。子供の骨には、骨一本一本の両端近くに骨端線(こったんせん)と呼ばれる軟骨でできた組織があります。

成長ホルモンの働きかけで作られたソマトメジンCというホルモンが骨端線を刺激すると、軟骨が増殖して、増えた軟骨部分が徐々に硬い骨に変化します。

そして骨端線の部分で少しずつ骨が伸びると、身長もだんだん高くなっていくでしょう。

身長の高さは成長ホルモンによって大きく変わるといえます。成長ホルモンの分泌を促進する働きはアルギニンが行っているので、成長期の身長の伸びに重要な役割を果たしていると言えるでしょう。

しかしアルギニンを過剰摂取した場合、胃痛や下痢などを起こす可能性があります。アレルギーを持っている子供の場合には、アレルギー症状がひどくなる恐れもあるとされています。

アルギニンは食品で補充する場合には過剰摂取の心配がほとんどない栄養素といえます。ところがサプリメントなどで摂取する場合には、過剰摂取になりやすいので十分に注意しましょう。

栄養素はバランスよく摂取する必要があります

骨を伸ばすためにアルギニンを摂取するよう気をつけていても、 なかなか子供の身長が伸びないというときには、アルギニン以外の栄養素が足りていない場合もあります。骨が伸びるときには、まず軟骨が作られます。

軟骨はタンパク質から作られるため、材料となるタンパク質が不足していると骨が伸びることはできません。スポーツをしている子供の場合には、エネルギーとしても使用されるため、より多くのタンパク質が必要です。

ほかにも軟骨のコラーゲンの生成をサポートするビタミンCなど、身長を伸ばすにはさまざまな栄養素をバランスよく摂取する必要があるでしょう。

十分栄養素に気をつけていても、他の子より身長の伸びが悪いなど、気になることもあるかもしれません。

とくに身長の伸びが成長曲線とは異なる曲線の形をしていたり、身長が平均からかなり外れた位置にあったりする場合には注意が必要です。身長が伸びることができない病気にかかっている恐れもあります。

子供の身長に不安を感じたときには、一度専門の医療機関に相談をしてみましょう。

(まとめ)アルギニンにはどんな役割があるの?

1.アルギニンには成長ホルモンの分泌を促進させる役割があるとされています

アルギニンはアミノ酸の一種です。成長ホルモンの分泌を促し、免疫力を高めるなど、日常生活に欠かせない重要な役割を持っています。

子供は体内で必要な量のアルギニンすべてを合成することができないため、足りない分を食事で補う必要があります。

2.アルギニンには体の成長促進や体調を整えるなどの働きがあります

アルギニンには、成長ホルモンの分泌を促進する・抵抗力を高める・血行を促進する・新陳代謝を促すなど、体に必要なさまざまな働きがあります。

鶏肉・大豆製品・エビなどに多く含まれているので、不足分を上手に食事などで取り入れるとよいでしょう。

3.身長を伸ばすには成長ホルモンが必要です

成長期の子供の骨は、成長ホルモンが骨端線に影響を与えることで、骨が増殖して伸びるとされています。

アルギニンは成長ホルモンを増やす働きがありますが、過剰摂取は健康被害が出る恐れがあるので注意しましょう。

4.栄養素はバランスよく摂取する必要があります

身長を伸ばすためには、アルギニンだけでなく、骨を作る材料となるタンパク質やそのサポートに必要なビタミンCなど、さまざまな栄養素が必要です。

もしも必要な栄養素を十分にとっていても身長が伸びない場合には、早めに専門の医療機関に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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院長 田邊雄医師