身長を伸ばすためには、充分な睡眠時間の確保が必須です


2000年以降、子どもの睡眠時間が減少している傾向にありますが、睡眠時間の長さは子どもの成長に大きな影響を与えます。

子どもの睡眠時間が減ってしまうと、背が伸びにくくなる可能性があると言われています。
その理由は、睡眠中に分泌される成長ホルモンの量が減少するからです。

この成長ホルモンは、睡眠中に最も多く分泌されると言われています。
骨の成長を促進し、身長を伸ばすためには、十分な睡眠時間が不可欠です。

しかし、睡眠時間がどれだけ長くても、良質な睡眠でなければなりません。
深い眠りにつけるように、寝心地のいい環境を作りにも配慮しましょう。
寝具に気を遣うこともそうですが、夕食の時間帯などにも注意しましょう。

夕食は寝る2時間前までに済ませ、就寝の30分ほど前にお風呂に入ると、寝つきが良くなるといえます。
また、昼間に身体を動かし、ほどよい疲労感を与えることで、子どもは夜にきちんと眠くなります。

成長ホルモンが多く分泌されるのは睡眠時です

人が眠っている間、深い眠りのノンレム睡眠と、浅い眠りのレム睡眠が交互に繰り返されています。
成長ホルモンがより多く分泌されるのは、ノンレム睡眠時であると言われています。
睡眠時間が長い方がノンレム睡眠の回数が多くなるため、成長ホルモンがより多く分泌されるのです。

また、眠り始めて1回目と2回目のノンレム睡眠時には、成長ホルモンの分泌が特に多いため、眠り始めからぐっすりと深い睡眠であることが大切です。
深い眠りのノンレム睡眠の時間を増やすためには、子どもがぐっすり眠れるような環境を作り、夜更かしをさせないように気を付けましょう。

最近、子どもの寝る時間が遅くなっていると言われています。
原因は、両親の共働きによる夕食時間の遅れ、テレビゲームやスマートホンの利用による夜更かし、おやつの食べ過ぎによる必要な食事量の不足などです。

子どもの生活習慣は、親の影響を大きく受けやすいため、夜型になりやすい傾向にあります。
まずは大人の生活習慣を見直すことも必要です。

睡眠時間か不足すると、成長だけでなくさまざまなことに悪影響が出ることもあります


子どもの睡眠時間が不足すると、成長ホルモンの分泌がされず、背が伸びにくくなってしまいます。
それだけでなく、脳や身体を十分に休ませることができていないため、集中力や思考力、学力の低下につながります。

また、寝不足で日中に眠くなるため、1日の活動量が減ってしまい、太りやすくなります。
また、イライラしてキレやすくなるといった報告もされています。
睡眠不足は子どもの成長にだけでなく、大切な学生生活にも悪影響を及ぼします。

子どもの成長には、睡眠だけでなく、食事や運動も欠かせません。
睡眠不足になると体内時計がずれ、三食の時間の食べる量が減り、間食などをしやすくなります。

間食が多くなると、栄養バランスも崩れやすくなります。
また、睡眠不足になると、日中から常に眠い状態が続くため、脳や身体が充分に機能せず、勉強や運動などの日々の活動に支障が出ます。

睡眠・食事・運動は相互関係にあり、どれか一つでも不足してしまうと、他の二つにも影響が及びます。
子どもの成長には、それぞれがバランス良く行われていることが大切です。

生活習慣が整っていても、子どもの身長が平均以下であれば病気である可能性もあります

成長期の子どもを持つ親であれば、必要な栄養や睡眠時間を気にしたり、運動をさせるために習い事をさせたり、子どもの成長に神経質になってしまうことも多くあるでしょう。
子どもの三回の食事、毎日の運動、入浴後に早く寝かせることなど、家庭内での生活習慣を整えるポイントは押さえていても、子どもの身長が平均以下である場合、他の原因も考えられます。

子どもが低身長の原因を、単なる遺伝だと決めつけてしまう前に、身長の伸びの状況を信頼できる病院に相談することがとても大切です。
医師に相談してみたところ、成長ホルモンが分泌量が少ないなどの異常が見られ、病気が発覚する場合もあります。

低身長を専門としている病院であれば、身長の伸びの状況を知るための成長曲線から、病気の可能性を調べ、今後の成長の予想をたてることもできます。
家庭内外での生活の様子や、両親の状況などからも判断するため、問診には時間がかかることもあります。
子どもの成長がとまってしまえば取り戻すことができませんので、少しでも気になることがあれば、早めに病院へ相談に行くことをお勧めします。

(まとめ)身長を伸ばすことと睡眠の関係性とは?

1.身長を伸ばすためには、十分な睡眠時間の確保が必須です

子どもの成長は、成長ホルモンの働きによるものです。睡眠中に成長ホルモンが多く分泌されるため、睡眠時間をしっかり確保しましょう。
また、睡眠の質の良さにも配慮し、寝心地のいい環境を作りましょう。

2.成長ホルモンが多く分泌されるのは睡眠時です

成長ホルモンが最も多く分泌されるのが睡眠時になるため、子どもの成長には質のよい睡眠をとることが必要です。低年齢の子どもが夜型になっているのは、大人の生活習慣が影響しているといえます。そのため、大人の生活習慣を見直すことも大切です。

3.睡眠時間か不足すると、成長だけでなくさまざまなことに悪影響が出ることもあります

子どもの身長を伸ばすためには十分な睡眠が欠かせませんが、睡眠不足になると成長だけでなくさまざまな活動に影響が出てしまいます。食事・睡眠・運動がバランス良く行われていないと、勉強や運動などの日々の活動に支障が出てしまうことがあります。

4.生活習慣が整っていても、子どもの身長が平均以下であれば病気である可能性もあります

子どもの身長が平均以下である場合、生活環境が影響を与えていることもありますが、病気である可能性もあります。原因を知り、手遅れになる前に治療をするために、少しでも気になったら低身長を取り扱う病院に相談に行ってみることも大切です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe
経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 田邊雄医師