成長ホルモンの注射は身長を伸ばすために効果的といえます


子どもの身長が伸びないのは、成長障害が考えられます。
原因によっては、適切な治療で成長を促進することができるとされています。

成長ホルモン療法は、成長障害の一つである成長ホルモン分泌不全性低身長症の子どもに対する治療法です。成長ホルモンは、内服での投与は効果がないため、注射による投与が必要です。
注射による療法を開始すると成長が促進されるため、子どもの身長を伸ばす効果を期待できます。

成長ホルモン不足の成長障害は治療で改善が期待できます

両親が小柄であれば、子どもの身長が伸びないのは、遺伝や体質的なことが原因の一つだと考えられます。しかし、遺伝や体質的なものではない場合は子どもの身長が伸びない成長障害と考えられ、その原因は色々と考えられます。

成長障害の原因に、子どもの成長を左右する成長ホルモンが不足している場合があります。
成長ホルモンが不足している場合は治療ができるため、早期に治療することが重要です。

成長ホルモンは、脳下垂体から血液中に分泌されるホルモンです。
成長ホルモン軟骨を形成し、骨を作る役割があります。

乳幼児である4歳の平均身長は約100cmですが、その後は年間約6cmずつ伸びます。
この時期の成長に成長ホルモンは大きく関係しているとされています。
成長ホルモンの分泌が不足している子どもは、身長が伸びず、周りの子ども達と比べて、身長が低いままとなります。

子どもの身長が伸びない原因が、遺伝によるものだけなのか、成長ホルモン不足などによる成長障害かどうかを判断するには、医師による診察が必要です。
身長が伸びる大切な時期は限られているため、少しでも不安であれば病院を受診すると良いでしょう。

成長ホルモンの注射は自宅でできます


成長ホルモンは内服しても胃で分解され効果がないため、注射での投与が必要となります。
注射が必要であれば、週に何度も通院しなければならないと思われるかもしれません。
しかし、インスリン注射などと同様に成長ホルモンも自宅で注射することが厚生労働省から認められています。

成長ホルモン療法は、身長の伸びない子どもの成長の促進が期待できます。
治療前は年間約3~4cmしか伸びなかったのが、治療後は最初の1年間で平均約8cmは伸びることがわかっています。

成長の促進は、2年目以降は弱くなる傾向にありますが、諦めずに続けることで、正常範囲の身長に近づくことがきます。
また、成長には個人差もありますので、焦らず、ゆったりと子どもの成長を見守ることが大切です。

通常では、睡眠のはじめに大量の成長ホルモンが分泌されます。

毎晩の注射で、成長ホルモンを睡眠中に増えるようにするのが自然な方法で、有効的とされています。
また、注射器を自分で使うのが怖いというイメージがあるかもしれません。
しかし、痛みが少ない針を採用したペン型注入器など、子どもにも簡単に注射できる器具が開発されているため、受診される病院でご相談ください。

身長を伸ばす治療には甲状腺ホルモン治療と骨延長手術もあります

身長を伸ばす治療は、成長ホルモン治療以外に甲状腺ホルモン治療と骨延長手術があります。

甲状腺ホルモン治療

身長が伸びない原因に、甲状腺機能低下症があります。
甲状腺機能低下症は、慢性甲状腺炎により甲状腺が破壊される原発性甲状腺機能低下症や、先天的なクレチン症などがあり、それぞれに対応した治療法があります。
甲状腺ホルモンが不足している場合は、甲状腺ホルモンを投与する治療をします。

骨延長手術

軟骨異栄養症による軟骨無形成症や軟骨低形成症の場合は、整形外科による骨延長手術が行われます。
また、身長が伸びない原因を引き起こす病気自体を改善させるための治療をすることもあります。
ターナー症候群という病気が原因であれば、女性ホルモンの投与などが必要となります。

どの治療が必要となるかは、医師の適切な診断が必要です。
親身になって相談してくれるのはもちろん、治療法や治療のリスクなどをきちんと説明してくれる医師のいるクリニックを探すことが大切です。

(まとめ)成長ホルモンの注射は身長を伸ばすことができる?

1.成長ホルモンの注射は身長を伸ばすために効果的といえます

成長ホルモン療法は、成長ホルモン分泌不全性低身長症の改善に期待でき、子どもの身長を伸ばす効果があるといえます。成長ホルモンは内服での投与は効果がないため、注射による投与が必要となります。

2.成長ホルモン不足の成長障害は治療で改善が期待できます

軟骨や骨を形成する成長ホルモンは、子どもの成長を大きく左右します。成長ホルモンの分泌が不足していると、身長が伸びず、子どもの身長が低いままとなる可能性があります。
成長障害の原因が成長ホルモンの不足であれば、早期の治療が重要です。

3.成長ホルモンの注射は自宅でできます

身長を伸ばす成長ホルモン療法は、注射での投与が必要ですが、自宅で注射することを認められています。毎晩、成長ホルモンを注射することによって、睡眠中に成長ホルモンを増やすことができるため、自然な方法で成長の促進が期待できます。

4.身長を伸ばす治療には甲状腺ホルモン治療と骨延長手術もあります

身長伸ばす治療には、成長ホルモン治療、甲状腺ホルモン治療、骨延長手術の3つがあります。どの治療も医師の適切な診断と治療が必要です。
親身になって相談できる医師のいるクリニック選びが重要です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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お問い合わせ 0120-962-992
院長 齋藤まい医師