日本の医療で身長を伸ばすことは十分可能です


日本人の子どもは、身長が低いことをコンプレックスに思うことが多いといいます。
子どもの低身長は成長ホルモンの不足が原因であることが多く、成長ホルモンを補うことで改善できると考えられます。

日本には「成長ホルモン治療」と呼ばれる成長ホルモンを投与する治療法が存在します。
成長ホルモン治療は、基準を満たすことで医療費の助成を受けることも可能です。

身長を伸ばす治療法を「成長ホルモン治療」と呼びます

日本人は欧米人に比べて平均身長が低く、子どもの身長が思うように伸びないと悩まれている親御さんは多いといいます。
また、子ども自身がコンプレックスに思っていることもあり、身長が低いことでコミュニケーションに弊害を感じているケースも少なくありません。

しかしながら、身長を伸ばす方法が分からずに諦めている方もいらっしゃることでしょう。
子どもの身長は、日本の医療で伸ばすことが可能です。

身長が伸びにくい原因の一つに、成長ホルモンが不足していることが挙げられます。
成長ホルモンを補うことで身長の伸びを正常にする治療法として「成長ホルモン治療」と呼ばれる方法があります。
成長ホルモン治療は、ほとんど毎日、自宅で成長ホルモンを注射することが基本的となっています。

注射で投与する理由としては、成長ホルモンは経口から摂取しても胃や腸で分解されてしまい十分な効果が得られないと考えられているからです。
成長ホルモン治療はできるだけ早期に開始することが望ましく、治療による身長の伸びも大きく期待できるといわれています。逆に、低身長症にもかかわらず治療を行わないと、将来さまざまな不便を感じてしまう可能性があります。

成長ホルモン治療は早期開始が望ましいです


成長ホルモン治療をできるだけ早期に開始した方がよいというのには、きちんとした理由があります。
成長ホルモン治療の効果は、一度や二度の成長ホルモン投与では十分ではないと考えられるからです。

開始から一ヶ月程度では、まだ大きな効果を実感することはできないといえます。個人差はありますが、治療の効果が目に見えて分かるのは治療開始から1~2年程度先と考えられています。

大きな身長の伸びを感じた後は、治療の効果は緩やかになっていきます。
しかしながら、継続していくことで他の子どもとの身長差を少なくしていくことが可能です。

成長ホルモン治療は骨端線(骨の成長板)に作用することで骨を伸ばす仕組みになっています。
そのため、骨端線が閉じ、大人の体になるまでしか続けることができません。
それが、成長ホルモン治療を早期に開始することが望ましいとされる理由といえます。

特に、子どもの身長が大きく伸びるといわれている女子11歳前後、男子13歳前後までに開始するのが理想的です。
ただし、低身長のうち8割程度は遺伝や家族性によるものだとされており、これらの場合は成長ホルモン治療の効果は低いと考えられます。

成長ホルモン治療には助成制度が設けられています

成長ホルモン治療の費用は高額になりやすく、健康保険が適用されたとしても、その治療費は負担が大きいといわれています。
そこで設けられているのが、「小児慢性特定疾病医療費助成制度」と呼ばれる助成制度です。
この制度は、成長ホルモン治療が長期にわたり必要だと認められる子どもの医療費を助成してもらえるものです。

適用されれば、自己負担額を超過した分の医療費は公費で負担してもらうことができます。
ただ、この制度の基準を満たすのには条件があり、いくつか挙げられる特定疾病に該当していることが必須とされています。

特定疾病には、成長ホルモン分泌不全性低身長症、ターナー症候群、軟骨異栄養症(軟骨無形成症・軟骨低形成症)、プラダー・ウィリー症候群、下垂体機能低下症(先天性、後天性)、慢性腎不全が挙げられます。SGA性低身長症については、成長ホルモン治療は認められるものの、助成制度の対象外とされています。

この制度以外にも、乳幼児医療費助成制度や子ども医療費助成制度、指定難病制度、高額医療費制度、医療費控除などの制度が利用できる場合があるため、各自治体に相談されることをおすすめします。

(まとめ)日本の医療で身長を伸ばすことは可能なの?

1.日本の医療で身長を伸ばすことは十分可能です

子どもの低身長は日本の医療で治すことが可能です。
成長ホルモンの不足を成長ホルモンの投与によって補う「成長ホルモン治療」と呼ばれる方法が該当します。成長ホルモン治療には医療費の助成制度が設けられています。

2.身長を伸ばす治療法を「成長ホルモン治療」と呼びます

親御さん、そして子ども自身が身長が低いことをコンプレックスに思いながらも諦めてしまうと、将来的に不便を感じる可能性があります。
子どもの低身長は「成長ホルモン治療」と呼ばれる治療法で改善することが可能です。

3.成長ホルモン治療は早期開始が望ましいです

成長ホルモン治療の効果を大きく感じるのは、治療開始から1~2年後と考えられています。
また、骨端線が閉じてからでは効果が期待できないといいます。
そのため、成長ホルモン治療はできるだけ早く開始することが望ましいです。

4.成長ホルモン治療には助成制度が設けられています

成長ホルモン治療は費用の負担が大きくなりやすいため、治療費の助成制度が設けられています。
特定疾病に対して認められる「小児慢性特定疾病医療費助成制度」のほかに、乳幼児医療費助成制度や子ども医療費助成制度などが挙げられます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師