身長を伸ばすアミノ酸サプリメントの効果は期待できないと言われています


身長を伸ばす効果があると言われているアミノ酸には、アルギニンと呼ばれるものがあります。

しかし、このアルギニンは経口摂取での有用性が認められていないため、サプリメントや内服薬でのアルギニンの摂取は有効ではないと言えるでしょう。
身長を伸ばすためには、たんぱく質を摂取することや深い眠りにつくこと、適度な運動を行うことなどが大切です。

もしこれらの努力が結果に反映されない場合は、専門のクリニックに受診することを検討してみても良いでしょう。

アルギニンの経口摂取は有用性を認められていません

身長を伸ばす効果があると言われているもので「アルギニン」と言う言葉を聞いたことのある方も多いでしょう。
アルギニンはアミノ酸の内の一つで、代謝が行われることによって、成長ホルモンの分泌が促進されると言われている物質です。

アルギニンのもつ自体は確かで、アルギニンを用いた成長ホルモンの分泌を確かめる実験が行われたりもしています。
それらの理由から、このアルギニンを配合したサプリメントや内服薬が販売されているのを見ることがあるかもしれません。

しかし、実はアルギニンをサプリメントなどで摂取する事はあまり効果がないとされているのです。
日本小児内分泌学会による2013年の見解によれば、アルギニンを含んだサプリメントを経口摂取した場合、成長ホルモンの分泌の促進には至らないとされています。

なぜならば、サプリメントなどの経口摂取の場合、最終的に吸収されるアルギニンの量は非常にわずかになってしまうからです。
実際、成長ホルモンの分泌を確かめる実験では、アルギニンを直接血中へ点滴で投与することで体内へ吸収させています。

さらに、点滴で投与する量も、錠剤やサプリメントなどよりも遥かに多い量を投与するため、経口摂取では有用性が認められないとされているのです。

健康的で活発な生活が身長を伸ばすことにつながります


内服薬やサプリメントの経口摂取では身長を伸ばすことにはつながらないという事がわかりました。
それでは、どのようにすれば身長を伸ばすことにつながるのでしょう。

成長期に身長を伸ばすために大切なことは、よく寝てよく食べ、よく運動することです。

たんぱく質を意識的に摂取して、骨端線の増殖を促そう

成長期の身長は、骨端線とよばれ部分が丈夫な骨に変わっていく過程で生じます。
そのため、最終的な身長をより高くするためには、この骨端線をより多くする必要があるとされているのです。
骨端線はたんぱく質を材料として作られる部分ですから、普段の食生活ではたんぱく質を意識して摂取してみましょう。
間食も、肉や魚、大豆製品を使ったちょっとした料理にしてみても良いかもしれません。

9~10時間の深い睡眠を心がける

深い睡眠は成長ホルモンの分泌を促すため、最も大切な要素とも言えます。
眠る1時間半前には入浴を済ませ、目の覚めてしまうブルーライトを避けて、ぐっすり就寝させてあげましょう。

骨端線を刺激する適度な運動を行おう

縄跳びやジャンプ運動、スクワット、もも上げなどの運動は骨端線を適度に刺激することにつながるとされています。
骨端線への刺激は、身長を伸ばすために非常に効果的とされており、率先して行う必要があるでしょう。

低身長にお悩みであれば専門の医療機関を受診してみましょう

お子様の身長が周囲の子どもたちよりも低く、身長が伸び悩みをどうにかしたいと頭を抱える親御さんも少なくありません。
そんなときには、一度低身長の専門医にお話を伺ってみるのも良いでしょう。
もしかしたらお子さんの身長の悩みは、成長ホルモンの分泌自体に問題があるかもしれません。

低身長を引き起こす病気としては、SGA低身長、突発性低身長、成長ホルモン分泌不全、ターナー症候群などがあります。
これらの病気の場合、成長ホルモンが正しく分泌されず、成長が遅れた結果、最終身長が小さくなってしまうことが危惧されます。
そのため、成長ホルモンを直接投与する、低身長の治療を行う事が有効とされているのです。

この治療は成長ホルモンを注射にて直接投与するため、高い効果が期待できます。
また、治療を開始するタイミングが早ければ早いほど、より効果的とも言われているのです。
低身長にお悩みの際はサプリメントや内服薬に頼るのではなく、専門的な医療機関のもとで適切な治療に励みましょう。

(まとめ)身長を伸ばすアミノ酸サプリメントは効果がある?

1.身長を伸ばすアミノ酸サプリメントの効果は期待できないと言われています

アルギニンと呼ばれるアミノ酸の身長を伸ばす効果は経口摂取では得ることができません。
そのため、サプリメントや内服薬では効果が期待できないでしょう。
適切な食事・睡眠・運動を心がけたり、専門のクリニックを受診したりなどして改善を図りましょう。

2.アルギニンの経口摂取は有用性を認められていません

アルギニンを含んだサプリメントや内服薬には有用性が認められないという内容は、日本小児内分泌学会などの見解からも明らかになっています。
成長ホルモンの分泌を確認する際も、血中に直接投与しているため、経口摂取での参考にはならないでしょう。

3.健康的で活発な生活が身長を伸ばすことにつながります

身長を伸ばすためには、骨端線をつくる材料となるたんぱく質をよく摂取し、9~10時間の深い睡眠を心がけることが大切です。
また、骨端線に刺激を促す軽い運動も効果的でしょう。

4.低身長にお悩みであれば専門の医療機関を受診してみましょう

お子様の身長の低さにお悩みの場合、もしかしたらなんらかの原因で低身長が引き起こされているという場合があります。
そのため、専門的な医療機関を利用してみることも検討してみましょう。
低身長治療は早期受診が大切です。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師