アキレス腱断裂

症状

受傷時は、ふくらはぎをバットでたたかれた感じや、硬いボールが当たった感じなどの衝撃を感じることが多く、破裂したような音がしたなど、断裂した時の音を自覚することもあるのが特徴です。

受傷した直後は、受傷肢に体重をかけることができず転倒したり、しゃがみこんだりしますが、しばらくすると歩行可能となることも多いですが、歩行が可能な場合でもつま先立ちはできなくなります。
アキレス腱が断裂していても足首(足関節)は動かすことは出来ます。

原因と病態

アキレス腱断裂は、踏み込み・ダッシュ・ジャンプなどの運動動作でふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋)が急激に収縮した際や、着地動作などで急に筋肉が伸ばされたりした時に起こります。腱の退行性変性が基盤にあると考えられています。
30~50歳でスポーツを頻繁に行う方に多く、レクリエーション中の受傷が多いのが特徴です。

診断

アキレス腱断裂部に皮下のへこみを触れ、同部に圧痛がみられます。うつ伏せで膝を直角に曲げた状態でふくらはぎを強くつまむと、正常では足関節は底屈しますが、アキレス腱が断裂するとこの底屈ができなくなります。
ほとんどの場合、通常のレントゲン検査では異常を認めません。

予防と治療

治療は手術を行わず、ギプスや装具を用いて治療する保存治療と、断裂したアキレス腱を直接縫合する手術治療があります。それぞれにメリットとデメリットがあるので、治療法は整形外科医とよく相談して決めることが大切です。
治療開始後4ヶ月ほどで軽い運動は可能となりますが、全力でのスポーツ活動ができるのには最短でも6ヶ月は必要となります。

監修医師紹介

監修医師紹介

西新宿整形外科クリニック 川原 昭久 院長 Akihisa Kawahara

  • 【所属学会】
    日本整形外科学会
  • 【資格】
    日本専門医機講認定 整形外科専門医
  • 【学会発表実績(筆頭演者として)】
    神奈川整形災害外科研究会