マレット変形

マレット変形のなかにも、骨と腱がはがれて起こる腱性マレット、第1関節で骨折することで起こる骨性マレットがあり、自力で第一関節が伸ばせなくなります。

症状

第1関節が曲がったままで痛みや腫れが生じ、自分で伸ばそうと思っても伸びません。(腱性マレットの場合、痛みがないことも少なくありません。)
他動伸展は可能で自力ではなく手伝って伸ばすことができます。

原因と病態

■原因

突き指の一種でボールが指先にぶつかった時など、第一関節に急に曲がる力が加わることで起こります。

■病態

マレット変形には2つのタイプがあり、1つは指を伸ばす伸筋腱が切れて生じるもので腱性マレット指と呼ばれます。
もう1つは、第1関節の関節内で骨折が生じ、伸筋腱がついている骨が関ずれた状態のもので骨性マレット指と呼ばれます。

マレット変形

診断

指の形状が第1関節で曲がっていた場合、マレット変形と診断できますが、腱性マレット変形なのか骨性マレット変形なのかで治療方も異なるため診断が重要になります。

骨折の有無で治療法が変わるため、レントゲン撮影を行います。

治療

病態や怪我の経過期間によって治療法が異なります。
腱性マレット指の場合、装具などの保存的療法が一般的に行われます。骨折を伴う骨性マレット指の場合は手術が必要になる場合があるため、詳しくは整形外科医にご相談ください。

監修医師紹介

監修医師紹介

西新宿整形外科クリニック 沼倉 裕堅 院長 Hirokata Numakura

  • 【所属学会】
    日本整形外科学会
    日本再生医療学会
    日本四肢再建・創外固定学会