ばね指

ばね指

手の指には、指を曲げるための屈筋腱と腱が浮き上がらないよう抑えている靱帯性腱鞘と呼ばれる組織があります。
靱帯性腱鞘の端にある指の付け根付近には力がかかり炎症を生じやすいため、腱や腱鞘が炎症を起こし、“腱鞘炎”になります。腱鞘炎を起こすと腱や腱鞘が腫れ、腱鞘内を通過する腱がスムーズに動かすことができなくなり、指の曲げ伸ばしがしづらくなります。

進行すると、曲がった指を戻そうと無理に強い力をかけたときに腱の引っかかりが外れて腱鞘を通過する瞬間、跳ねるように指が伸びる「ばね現象」が起こり、これがばね指と呼ばれています。

症状

腱や腱鞘が炎症を起こし、腱鞘炎を起こすと腱や腱鞘が腫れ、腱をスムーズに動かすことができなくなり、指の付け根に痛み、腫れ、熱感が生じます。
朝方に症状が強く現れ、日中は動かしていると症状が緩和すること多いです。 進行するとばね現象が起きて“ばね指”となり、さらに悪化すると関節が硬くなり指が動かない状態になってしまいます。

原因と病態

■原因

更年期や妊娠出産期の女性に多くみられ、手をよく使う仕事やスポーツをする人にも多いのが特徴です。糖尿病、リウマチ、透析患者にもよく発生します。親指、中指に多く、薬指、小指、人差し指にも現れます。

■病態

動かすたびに摩擦によって炎症が進むため、腱鞘がぶ厚くなったり、腱が腫れ、通過障害を起こすので一層症状が悪化します。

診断

指の付け根に腫れや圧痛があり、ばね現象がある画などを確認します。糖尿病、リウマチ、透析患者では、多発的に発症します。

治療

シーネ固定を含む患部の安静、投薬、腱鞘内ステロイド注射(特にトリアムシノロンは有効と言われています)などの保存的療法を行います。
改善がみられない場合や再発を繰り返す場合は、腱鞘の鞘を開く手術を行います。腱鞘の一部だけを切開するため1㎝程度の小さな傷で済みます。

監修医師紹介

監修医師紹介

西新宿整形外科クリニック 川原 昭久 院長 Akihisa Kawahara

  • 【所属学会】
    日本整形外科学会
  • 【資格】
    日本専門医機講認定 整形外科専門医
  • 【学会発表実績(筆頭演者として)】
    神奈川整形災害外科研究会