腫れと痛みの症状について

膝の異常は様々なサインによって知ることができます。

①何となくむくんでいる感じがする。
②ぎしぎしときしむような感じがする。
③何となく膝に違和感を感じる。
④動き始めが痛む
⑤腫れて熱を持っている。
⑥膝を曲げようとすると痛む。

ちょっとした運動をした後や日頃の運動不足が続き立ち仕事の後などに膝が痛むこともあります。その時は冷やしてみて痛みが治まるようならしばらく様子を見ていても構いません。 しかし、痛みが1週間以上続く場合や、熱をもって腫れている場合、こわばりを感じる場合は慢性的な炎症を引き起こしている場合があり注意が必要です。 特に膝の曲げ伸ばしが困難になるほどの痛みや曲げようとしても曲がらないなどの症状がある場合は急いで病院を受診しましょう。

腫れと痛みの主な原因とは

慢性的な腫れと痛みの主な原因は膝の関節の炎症や、損傷によって引き起こされます。この炎症の原因としていくつか挙げられるのが

①加齢による軟骨の擦り切れ
②運動不足による筋力の低下
③肥満による膝の負担の増加
④けがによる半月板や靭帯の損傷
⑤免疫異常による関節の破壊

です。これらの原因で膝関節に慢性的な炎症が起こると、痛みや腫れが現れます。 また、炎症を抑えようと膝内部に細胞液が溜まりますが、逆に潤滑油の役割をするヒアルロン酸は減少してしまうので、水が溜まってむくみ、動きがぎこちなくなるという状態に。慢性的な炎症は進行性のものなので、初期段階に治療を受け、症状の進行を防ぐのが大切です。

症状が悪化した際は病院へ

加齢や筋力不足、肥満によって起こる膝軟骨の擦り切れが原因の変形性膝関節症は悪化すると軟骨が無くなり、骨同士が直接ぶつかることで激しい痛みを起こし歩行困難に陥ります。
半月板や靭帯の損傷は軽度の場合は保存療法も可能ですが重度の場合ロッキングという症状が起こると膝が伸びたままの状態になり動かせなくなることも。
炎症性自己免疫疾患である関節リュウマチは進行性の病なので発症直後からの症状を抑える治療が何よりも大切になります。
まずはどのように痛むのか、いつから腫れているのか、自分の痛みの起こる状況をチェックしてみましょう。膝の痛みや腫れを放置しておくと、悪化して歩けなくなってしまうこともあるので無理をせず専門医の診察を受けることが大切です。