膝関節再生医療
自身の細胞を利用して、ひざの痛みの改善を図る「再生医療」をご提案します。
自身の細胞を利用して、ひざの痛みの改善を図る「再生医療」をご提案します。
整形外科では、保存治療(薬や注射)、物理療法(リハビリやマッサージ、電気治療など)
の効果がなければ、手術療法しか選択肢はありませんでしたが、
再生医療は保存治療と手術療法の間に位置づけされます。
変形性膝関節症において、従来の治療法では、初期症状は保存治療(痛み止めやヒアルロン酸の注射など)を行い、進行して骨の変形が起こってしまった場合は人工関節の手術を中心に行うのが従来の治療法でしたが、再生医療はいろいろな事情で手術療法は避けたいと考える患者様に有効な治療法になります。
保存療法 | 再生医療 | 手術療法 | |
---|---|---|---|
対象重症度 | 軽度 | 中度 | 重度 |
痛みへの効果 | 〇 | ◎ | ◎ |
体への負担 | 小 | 小 | 大 |
主な治療 | ヒアルロン酸注入 | PRP再生療法 | 人工関節手術 |
入院 | 不要 | 不要 | 3週間~1ヶ月 |
主な効果 | 潤滑を良くして、炎症や痛みを和らげる | 自身の細胞が持つ修復機能で、ひざの痛みの改善を図る | 人工関節で痛みの原因を取り除く |
再生医療というと、ノーベル医学賞を受賞された山中伸弥教授のiPS細胞や、MLBの大谷選手がPRP療法という治療を取り入れたことを思い浮かべる方も多いと思います。
再生医療を分かりやすく説明すると、自分自身の細胞を利用して人間の体が本来持っている自己治癒力を高める治療法です。
健康保険適用となるのもまだ先で、自由診療での提供になるため世間一般に浸透していないのが現状になりますが再生医療は、傷ついた靭帯・軟骨・半月板、加齢などによる膝・肩・関節等のつらい痛みなど、従来の治療では改善されなかった症状を改善することが期待できる新しい治療法として注目されており、今後さらに普及していくものと考えられます。
抗炎症作用 / 組織修復(再生)
痔痛改善
関節可動域改善 / 筋力強化
悪化再発予防
膝は運動器です。運動器はそれぞれが連携して働いており、どのひとつが悪くても身体はうまく動きません。
当院では、再生医療(注射)で化学的に治すだけでなく膝を適切に動かし、筋骨格系を呼び覚ましながら痛みの根本解決を行います。
当院は第二種再生医療等
提供計画取得済みの医療機関です。
西新宿整形外科クリニックは第二種再生医療等計画を厚生労働省に提出し受理されました。(再生医療提供計画番号 PB3160030)
再生医療は、これまで有効な治療法のなかった疾患の治療ができるようになるなど、国民の期待が高い一方、新しい医療であることから、安全性を確保しつつ迅速に提供する必要があります。
このため、平成26年11月に厚生労働省は再生医療等を提供しようとする者が講ずべき措置を明らかにするとともに、特定細胞加工物の製造の許可等の制度等を定めました。各医療機関は治療の内容(リスク)に応じて第一種~第三種の厚生労働省の許可を得なければ再生医療を患者様に提供することはできません。当院では第二種再生医療等計画が受理されたため、幹細胞を用いた再生医療を提供することができるようになりました。最新のクリーンベンチ(無菌状態で作業を行う装置)も導入し、より安全でクリーンな環境で再生医療を提供できる体制が整っています。
男女比は1:4で女性に多くみられ、高齢者になるほど罹患率は高くなります。主な症状は膝の痛みと水がたまることです。
膝軟骨は、骨と骨のあいだにあり、その表面は滑らかな状態で、膝関節がスムーズに動くのを助けますが、変形性膝関節症はクッションの役割を果たしている軟骨がすり減り、関節の土台となっている骨が露出したり骨がトゲ状に変形してしまいます。
初期症状では、立ち上がり、歩きはじめなど動作の開始時に痛みがあらわれます。
休めば痛みがとれますが、進行して中期症状になると正座や階段の昇降が困難となり日常生活に支障を与えてきます。
末期症状になると安静時にも痛みがとれず、膝の変形が目立ち膝がまっすぐに伸びず歩行が困難になってしまいます。
原因は明確に解明されておりませんが、加齢、体重の増加、膝の内反変形(O脚)、力学的負荷の増大(重い荷物を持つ労働など)などが関与すると考えられます。最近では遺伝が関与していることも明らかになりつつあります。
再生医療の効果
大きい
疼痛抑制効果
小さい
大きい
軟骨摩耗予防効果
小さい
大きい
疼痛抑制
軟骨摩耗予防
小さい
治療特性 | 保存療法 (痛みを和らげる治療) | 再生医療(痛みの原因を取り除く治療) | |
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治療の種類 | ヒアルロン酸 | PDF-FD 詳細はこちら | APS治療 詳細はこちら |
特徴 |
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効果的な 投与回数 | 週1回程度 | 1回 | 1回 |
効果の 持続期間 | 約1週間 | 約6~24か月 | 約6~24か月 |
制作期間 | 無し | 採血から約3週間 | 約1時間 |
炎症抑制成分 | 無し | 多い | 非常に多い |
成長因子量 | 無し | 非常に多い | 多い |