膝の痛みの原因と運動の関係性

膝の痛みの原因のほとんどは膝の炎症によって引き起こされます。
この炎症の原因は様々あり、一番多いのが変形性膝関節症などの加齢により徐々に軟骨がすり減った状態で、膝の骨がぶつかったり、変形したりして生じる痛みです。

普段立ったり座ったりする動作だけでも必要最低限の筋肉を使っているので日常的な生活を行っている場合、運動不足で炎症が起こるということはあまりありません。
しかし、デスクワークばかりで長時間座っていることが多い人や、肥満でなかなか動くことが出来ず横になって寝ていることが多い人は同じ姿勢で過ごすことから筋力や関節がかたまり、痛みを感じることも。また、寝たきりのお年寄りや事故や病気の影響で寝ている時間が長かった人も退院後に注意が必要です。

筋力の減少による原因

運動不足の状態が続いてしまうと、筋力が低下し、関節の滑らかさが失われてしまいます。
このことから膝に痛みを感じる場合もあります。

トレーニングや体操などの筋力トレーニングで膝の周りの筋肉を鍛えると膝を支える力が強くなり安定感が増します。安定感が増すとスムーズな曲げ伸ばしが可能になり、筋肉だけでなく膝関節の靭帯・関節包・軟骨・骨も同時に強化することが可能です。
動かすことによって血行が良くなり、新陳代謝が高められるので痛みの出にくい状況になります。
特に膝を伸ばす時に使う太ももの前側にある大腿四頭筋と、膝を曲げると気に使う太ももの裏側の筋肉、ハムストリングスを鍛えることは膝の痛みに効果的です。

関節が硬くなることによる原因

運動不足が続いて膝の炎症が起こると、膝周りの筋肉がこわばって痩せ縮み、委縮が起こります。すると関節の周りの血行が悪化して関節がスムーズに動かなくなったり、炎症が起こって膝関節の可動域が狭まってしまいます。
特に膝をまっすぐ伸ばしたり、正座などの深く曲げる姿勢を辛く感じるようになってしまいます。

これは膝関節の結構の悪さが原因で起こるので、大切なのは血行を改善させることです。
入浴後のよく温まった状態でゆっくりストレッチを行うことで改善できます。

ストレッチは膝の動きの改善を目的としており、続けることで関節の柔軟性がアップし、血行が良くなり、痛みも軽減されます。痛みのない範囲で、毎日続けることが大切です。