膝関節の靭帯損傷が疑われる症状

スポーツなどで膝を強く打ったり、ねじってしまった時膝に激しい痛みを感じた。あるいはスポーツをしているときに膝を強く打ったり激しく動かした時、断裂音がした、という場合は靭帯損傷が疑われます。
その後の膝の状態がぐらぐらとぐらつきがでて不安定な感じが続いたり、突然膝がガクンと落ち込んだりする場合は靭帯が損傷している証拠です。

靭帯損傷は少し傷んだ程度のものなら一時的な膝の痛みが見られる程度で済みますが、完全に切れてしまう靱帯断裂の場合、断裂時に激しい痛みを伴い、その後の生活にも支障をきたすようになります。 特に階段の昇り降りや正座時に痛みとなって現れます。酷ければ歩行困難に陥ることもあるので注意が必要です。

靭帯損傷の特徴について

靭帯損傷を起こすと膝関節が不安定な状態となり、骨がずれる様な感じや歩行中に突然力が抜けるような膝折れの症状が見られます。
このぐらつきの症状は膝の4本の靭帯のうちどれが切れたかによっても大きく変わります。

前十字靭帯の損傷は痛みや膝の動きに対する影響が大きく、後十字靭帯は損傷しても日常生活やスポーツにさほど支障が出ない場合もあります。
靭帯のうち一本だけ損傷する場合もありますが、多くの場合複数の靭帯が同時に損傷を受けたり、半月板の損傷も同時に起こります。 靭帯の損傷が起こった場合でも損傷が軽度の場合や回復の早い成長期の場合はサポーターで固定した上安静にしていることでほぼ痛みが治まります。手術が必要なのは重度の損傷だけです。

靭帯損傷の原因について

靭帯損傷はスポーツや事故などで膝に強い負担がかかったときに靭帯の一部が傷つき、裂けたり破れてしまった状態です。軽いものは捻挫で、重度のものが靭帯断裂になります。
靭帯損傷が起こるケースは大きく分けて二つあり、 1つは人と接触した際の衝撃で負傷するケースです。プレー中に膝の後ろを強く蹴られたりすることによって不自然な状態に曲がったり、伸びたりしてしまい損傷します。

もう1つは走った状態から急停止したり、体の向きを変えたりする捻る動作によって無理な力が加わり損傷が起こるケースです。
野球・サッカー・バレーボール・ラグビー・スキーなどの中腰の体勢で膝を酷使するスポーツの最中によく見られます。
靭帯損傷は4つの靭帯の複数が損傷したり、半月板の損傷を合併するケースが多くなります。