膝がバキボキと音が鳴る理由とは

長い間歩くと膝がパキポキ鳴ったり、立ったり座ったりするときにバキバキ鳴るというのは比較的良く見られる行為で、実は珍しいことではありません。

実はこれ、膝関節のゆるみから来ています。
膝関節がゆるんで関節部がほんの少しずれてしまうと、ずれたまま関節を動かすので関節同士がほんの少しぶつかって音が鳴るのです。

そしてこの膝関節のゆるみの原因となるのが、体の他の場所からのゆがみやコリになります。他の場所に発生した体のゆがみやコリが間接的に作用し、膝関節に負担を与えてしまいます。
膝関節に負担を掛ける場所としては膝の近くから足首、腰、股関節が多く見られますが手の指や肩、ひじなど離れた場所でも原因になることがあります。

膝が鳴り続けると、その後どうなる?

膝が鳴るのは膝関節がゆるんでいる状態です。「音はするけど痛みはないから大丈夫」と言ってそれをそのまま放置しておくと、関節のゆるみはますます大きく深くなってしまいます。
最初は音がなるだけだったのに、膝全体に重苦しさやだるさ、痛みの症状も併発するようになります。ひどくなると軟骨の擦り切れや骨の変形が起こることも。

そしてその症状は膝だけでなく、全身に広がることがあります。体の各部分は筋肉や筋膜、靭帯、神経などで繋がっており、どこか一部の場所に負担があると、かばうような不自然な動きをしてしまいます。
その結果あちこちに無理な負担がかかり、全身にコリやゆがみを生じさせてしまうのです。
膝がバキバキ鳴るのは体の危険信号!放置せずに痛みのないうちから対策をするのが大切です。

バキボキ膝が鳴らないようにするために

まずは膝関節に近い足首や腰、股関節を整えます。足首と腰や股関節は膝関節の動きとリンクしていることが多く、膝が悪い人はこれらの場所から負担がかかっている可能性が高いと考えられます。
足首は特に踵やくるぶし、腰や股関節は骨盤や股関節周辺に痛みやゆがみがないかチェックしてみましょう。特に産前産後の女性は骨盤のゆがみから膝に負担がかかっている状態の人が多く見られます。

骨盤のゆがみは放って置くとそのままになってしまい、なかなか改善されません。これらを整えることで、膝関節が落ち着き、音が鳴らなくなります。
この場所を整えても音がまだなる場合は他の場所からの負担が原因の場合があるので、体で傷む場所や、昔痛めた場所からの負担が来ていないかチェックしてみて下さい。