スポーツによる膝の慢性障害

症状

ランニングやジャンプを長時間繰り返しおこなうことで膝に痛みが生じてきます。痛みの程度によって重症度が異なります。

■軽症

スポーツは可能だが、その後痛む

■中等症

スポーツ自体に支障がないが、途中と後で痛む

■重症

常に痛みが生じ、スポーツを行うこと自体に支障が出る

■最重症

腱や靱帯の断裂

原因と病態

過度のトレーニングにより生じるため、使い過ぎ症候群とも呼ばれています。

■大腿四頭筋腱付着部炎、膝蓋腱炎、鵞足炎

靭帯や腱が骨に停止するところでは、筋肉の働きによるストレスが集中しやすいため、組織の小さな損傷が生じます。

■腸脛靭帯炎

靭帯が骨のすぐ上を通るところの場合、膝の曲げ伸ばしにより靭帯と骨の摩擦が生じて炎症の原因になります。

選手側の問題として筋力不足、筋力のアンバランス、骨の成長と筋の伸びとのアンバランス、身体の柔軟性不足、アライメント不良などが挙げられます。練習や環境の問題としてオーバートレーニング、選手の体力や技術に合わない練習、適切ではない靴の着用、硬すぎたり軟らかすぎる練習場などが挙げられます。

診断

軽症から最重症の症状があり、圧痛が限局していれば診断可能です。

予防と治療

スポーツの前には、十分なストレッチングを行い、スポーツの後には15分ほどアイシングを行います。貼り薬や塗り薬も効果があることが多いです。
発症しても軽症、もしくは中等症であればスポーツは続けられるため、適切なコンディショニングによってそれ以上に悪化させないことが大切です。

監修医師紹介

監修医師紹介

西新宿整形外科クリニック 川原 昭久 院長 Akihisa Kawahara

  • 【所属学会】
    日本整形外科学会
  • 【資格】
    日本専門医機講認定 整形外科専門医
  • 【学会発表実績(筆頭演者として)】
    神奈川整形災害外科研究会