膝の内側が痛くなる原因とは
膝の内側の痛みの原因はいくつか考えられますがその中でも多いのが変形性膝関節症・半月板損傷・鵞足炎です。
変形性膝関節症は高齢者に多い病気でひざ軟骨の擦り切れや、膝関節の変形によって痛みが現れます。膝の痛みのほか水が溜まることもあります。女性に多く、肥満や筋力不足も症状を悪化させる大きな原因となります。
半月板損傷は半月板という膝関節の中でクッションのような役割をしている軟骨の部分が損傷した状態です。膝の曲げ伸ばしの時に痛みを感じるようになり、全く膝が動かなくなることもあるので注意が必要です。
鵞足炎は膝の使い過ぎによる炎症で、スポーツ障害の一つです。膝の内側からひざ下にかけて痛みや腫れが現れます。
どの部位が痛むかで症状を理解
まずは自分の膝のどの場所に痛みがあるかチェックしてみましょう。膝に痛みがある場合、考えられるのは変形性膝関節症と関節リウマチです。
変形性膝関節症は膝関節の形や安骨に異常が起こり、膝関節が徐々に変形していく病気です。1対4の割合で女性に多く見られ、加齢が大きな原因です。 初期の症状は立ち上がりや歩き始め等の動作の開始に痛み、休むと楽になります。関節リウマチの場合初期症状が出ない場合もあり、より注意が必要です。 代表的なものは膝に水が溜まるほか手首や足首の腫れ、しびれなどが現れます。痛みが移動したり、二か所以上に痛みを感じる場合は関節リウマチを疑ってみましょう。
痛みを我慢せず、まずは病院へ
膝に痛みを感じたら、まずは病院で検査を受けましょう。膝の痛みは整形外科が専門になります。変形性膝関節症の診断は問診や診断、触診によって行います。
膝の内側の圧迫痛の有無や関節の動く範囲、腫れやO脚変形の有無を調べ、最終的な判断はレントゲンやMRI検査で行います。 症状が軽い場合は痛み止めの薬やシップで痛みを和らげ、膝関節内のすべりをよくするヒアルロン酸の注射などをします。 関節リウマチの検査は主に血液検査とエックス線検査によって行われます。関節リウマチは進行性の病気であり、進行すると全身の関節が変形と破壊を繰り返す恐ろしい病気です。 30代から50代に好発し1対4で女性に多いと言われています。こちらは進行を防ぐ薬を処方してもらうことで完治はしませんが症状を和らげ悪化を食い止めることが可能です。