成長期の子供の骨にある骨端線で軟骨組織が増え、それが硬くなることで発達します


子供の骨にある軟骨組織で細胞が増えると骨が長くなり発達していきます。そのためには元になるタンパク質が必要で、大人が1日に必要な量よりも多く取りましょう。

少食な子は摂取するタンパク質の量が減りがちなので、食事の回数を増やしお菓子やジュースは控えて栄養補給をしましょう。そして軟骨細胞を石灰化し硬くするにはカルシウムも必要なので、十分摂ることが大切です。

また骨の発達を促す成長ホルモンの分泌がスムーズであるためには、健康的な生活習慣が欠かせません。睡眠不足にならず適度な運動を継続して日々を過ごしましょう。

成長期の子供の骨にある骨端線の軟骨細胞が骨を伸ばします

成長期の子供の骨にある軟骨組織で細胞が増えると骨が長くなります。そして軟骨細胞が硬くなることで骨をさらに伸ばす土台がつくられるのです。

軟骨細胞を増やすにはタンパク質が必要

軟骨細胞を作るためにはタンパク質が不可欠で、成長期の子供は大人よりも多くのタンパク質を必要とします。どのくらい必要かは、体重×1.08(g)で求めることができますが、これは成人の場合の数値で、それよりは多く摂取できるようにしましょう。

少食でタンパク質が取りにくい時は

食が細く、普段からあまりたくさん食べられない子の場合、タンパク質をより多く取らせようとしても難しいことがあります。その場合は、1回の食事量を少なめにし回数を増やして補いましょう。

そして少食の子ほどお菓子やジュースをできるだけ取らないようにし、栄養バランスの取れたタンパク質の多い食事を優先することがおすすめです。タンパク質を含む食品は豊富なので、好き嫌いの多い子でも食べやすい食材を見つけて食べさせてあげましょう。

軟骨組織が石灰化され硬くなると丈夫になります


子供の骨は軟骨細胞を石灰化することで硬い骨になるため、軟骨組織がスムーズに石灰化されていくことも必要です。

石灰化にカルシウムが必要

タンパク質を元に作られた軟骨細胞はカルシウムにより石灰化されることで硬くなります。

やわらかい状態のままでは骨を伸ばしていくことが難しくなるため、タンパク質と合わせてカルシウムもしっかりと補給することが必要です。ちなみに学校などで出される給食で牛乳が毎日つきますが、子供の必要な量のカルシウムはそれだけでは足りません。

自宅でも同量もしくはさらにプラスした量の牛乳を飲みましょう。また牛乳を飲むと胃の調子が悪くなる場合には、乳製品を積極的に取ることで代用できます。

骨端線が石灰化するともう伸びない

成長期の子供には骨端線という軟骨組織の部分があることが特徴です。しかし骨端線がすべて石灰化されると軟骨細胞が増えず、身長はほとんど伸びなくなります。

成長期の終わりに近づくにつれて骨端線は小さくなっていきますが、その様子はレントゲンを撮ると確認が可能です。まだ十分身長が伸びていないけれど背が思うように伸びていかない時は、専門医療機関で相談し、レントゲン撮影を行ってもらうなどしてみましょう。

骨の発達を促す成長ホルモンの分泌をスムーズにしましょう

骨を伸ばし発達させるよう促すのは成長ホルモンのため、スムーズな分泌が欠かせません。成長ホルモンがきちんと分泌するためには、普段の生活の仕方も大きく影響しているので、健康的に過ごせているか確認しましょう。

夜の睡眠時間が足りているか

夜寝ている間がもっとも成長ホルモンの分泌がさかんになるため、少しでも早く眠るように促しましょう。睡眠不足が続くと成長ホルモンの分泌に影響が出るだけでなく、思春期が早く訪れやすくなり、身長を伸ばす成長期を短くする可能性もあるのです。

ちなみに子供の睡眠時間は、小学校低学年で10時間、高学年から中学生は9時間半は確保しましょう。とくに疲れている時はそれ以上の睡眠を取ることをおすすめします。

適度な運動はできているか

運動中にも成長ホルモンは分泌されるため、適度な運動も成長期の骨の発達を助けます。この時の運動は全身を使った内容が良く、筋トレをする場合は自重までの負荷にしましょう。

(まとめ)成長期に骨はどうやって発達するの?

1.成長期の子供の骨にある骨端線で軟骨組織が増え、それが硬くなることで発達します

骨の発達は、軟骨細胞が増えて長くなり石灰化して硬く丈夫になります。そのためにはタンパク質とカルシウムが必要で、少食の場合は食事の回数を増やしましょう。

成長ホルモンの分泌も欠かせないので、睡眠や運動が不足しないことも心がけましょう。

2.成長期の子供の骨にある骨端線の軟骨細胞が骨を伸ばします

成長期の子供の骨で軟骨細胞が増えると骨が伸びていき、そこが硬くなるとさらに骨は軟骨細胞を増やして伸びます。そのためにはタンパク質が不可欠で、大人よりも多めに取りましょう。

少食の子はお菓子やジュースをやめ、食事の回数を増やして補いましょう。

3.軟骨組織が石灰化され硬くなると丈夫になります

増えた軟骨細胞を石灰化することで硬い骨に発達しますが、そのためにはカルシウムが必要です。給食で出る牛乳に加えて自宅でも飲むことをおすすめします。

軟骨組織が石灰化されると骨が伸びないため、身長に不安があれば専門医療機関へかかりましょう。

4.骨の発達を促す成長ホルモンの分泌をスムーズにしましょう

成長ホルモンをスムーズに分泌させることは骨の発達につながるので、健康的な過ごし方を心がけましょう。夜の睡眠が不足しないようにし、適度な運動を継続して成長ホルモンの分泌を促します。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師