成長ホルモンは軟骨細胞を増殖させ、骨端線を伸ばす作用があると言われています


成長ホルモンは脳の下垂体から分泌されるホルモンの一種で、主に体内において栄養をエネルギーに変えたり、骨の成長を促したりする役割を担っています。

そのため、成長ホルモンが多いと骨の境目に当たる骨端線もその分伸びていきます。
成長ホルモンの分泌量を増やすには、睡眠や適度な運動などの生活スタイルの改善が必要です。

また、低身長が心配な場合は専門のクリニックでの検査も検討してみましょう。

骨は成長ホルモンの分泌量が多いと成長が進み、伸びていきます

骨のつなぎ目、ちょうど骨幹と骨の両端の境目には骨端線という線が存在します。
骨端では新しい軟骨を作り出す骨芽細胞と、古い骨を壊して回収する破骨細胞が活発に動いています。

この軟骨組織が古い骨を破壊し、新しい骨を作り出し、やがて硬い骨へと変化して骨端線を伸ばしていくのです。

また成長ホルモンは、脳の下垂体前葉という部分から分泌されるホルモンの一種です。
体内物質をエネルギーに変える(代謝)など、体の成長に欠かせない役割を担っていますが、軟骨組織の増殖を促す作用もあります。

とくに、骨芽細胞を活性させるために成長ホルモンは欠かせません。
成長ホルモンが多く分泌されることで、骨芽細胞がどんどん増えるので骨端線の伸びが加速するのです。

逆に成長期に成長ホルモンの分泌量が少ないと、新たな軟骨の生成もゆっくりとなり、骨端線の伸びも悪くなります。

とくに、太ももの大腿骨や脛にある脛骨、背骨など身長の伸びと関係している骨は、成長ホルモンの分泌力が低いと思うように成長しない可能性があるのです。

骨端線を伸ばすために、成長ホルモン分泌を促す生活を実践しましょう


骨端線をできる限り伸ばし、身長を少しでも高くするには成長ホルモンの分泌を促すような生活スタイルが重要なカギとなります。

まず、成長ホルモンは睡眠中に分泌が盛んになるため、しっかり質の良い睡眠をとらせることが大事です。
ただ、睡眠時間を確保するだけでなく熟睡できるような睡眠が必要です。
大体眠り始めてから3時間後位までが、もっとも深い睡眠が訪れます。

この時間帯に、心身がリラックスする副交感神経が優位にならなければなりません。
そのためには、寝る前にはテレビやスマホなどを見ない、夕食は寝る2時間前までに済ませる、寝る1時間前に入浴するといった生活スタイルを目指しましょう。

さらに、適度な運動は骨に刺激を与え成長を促すとともに、体が程よく疲れるので夜ぐっすり眠れるというメリットもあります。

ただし、負荷のかかる筋トレや運動のやりすぎは逆に軟骨細胞にダメージを与えるので気をつけましょう。

そして、脳の働きを活性化させるためにはエネルギーが必要です。
エネルギーは毎日の食事で摂取する栄養素から作られるので、食生活にも気を配る必要があります。

骨や筋肉の栄養素となるタンパク質を始め、脳のエネルギー源となる炭水化物、成長ホルモンの分泌を促すビタミンやミネラルなどをバランス良く食事と取り入れることが大事です。

成長ホルモンの分泌量が心配な場合は、専門クリニックで検査を受けることもできます

お子さんが同年齢の子と比べても小柄で、成長具合が気になるという親御さんもいるでしょう。その場合は、専門のクリニックで成長ホルモンの分泌に異常がないかを調べることも可能です。

専門のクリニックではまず、問診票を記入し、お子さんの身長の成長曲線を作成後、睡眠や食事などの生活環境についてのカウンセリングが行われます。

そして、骨の成長具合を確認するためにレントゲン撮影が行われ、骨年齢をチェックします。さらに、採血により血液中のホルモン濃度などを測定します。。

結果次第では、頭部画像検査などより詳しい検査が必要となる場合もあるでしょう。

その後、必要だと専門医が判断すると成長ホルモンを補給する治療が始められる場合もあります。
成長ホルモンは経口摂取すると、タンパク質なので胃腸で消化されてしまうため、基本的には注射で注入される形となります。

注射といっても毎回通院の必要もなく、自宅で簡単に行えるので安心です。

成長ホルモンの分泌異常に早めに対処できれば、まだ十分骨の成長が期待できるケースもあるので一度専門のクリニックに相談してみましょう。

(まとめ)成長ホルモンが多いと骨端線は伸びるの?

1.成長ホルモンは軟骨細胞を増殖させ、骨端線を伸ばす作用があると言われています

脳の下垂体から分泌される成長ホルモンには、骨の元となる軟骨細胞を増殖させ、骨を増やして骨端線を伸ばす作用があります。

そのため、十分な睡眠や適度な運動など成長ホルモンの分泌を促す生活習慣が大事です。

2.骨は成長ホルモンの分泌量が多いと成長が進み、伸びていきます

骨と骨の連結部位には、軟骨組織の集合体である骨端線があります。

骨端線は脳の下垂体から分泌される成長ホルモンが多いと、その分軟骨が増殖して骨化し、伸びていくとされています。

3.骨端線を伸ばすために、成長ホルモン分泌を促す生活を実践しましょう

骨の成長を促し、骨端線を伸ばすにはぐっすりと眠る、骨端線に適度な刺激を与える運動など成長ホルモンの分泌を促す生活が大事です。

また、骨を作るには食事から摂取する栄養も必要なので、栄養バランスのとれた食事ができるように気を配ってあげましょう。

4.成長ホルモンの分泌量が心配な場合は、専門クリニックで検査を受けることもできます

お子さんの身長の伸び具合が心配な場合は、成長ホルモンが正常に分泌されているか、専門クリニックで検査できます。

問題があれば、ホルモン療法での治療も始められるので早めに受診されることをおすすめします。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師