女性ホルモンは成長ホルモンの分泌を促すホルモンです


子どもの身長を伸ばすために必要な成長ホルモンは、女性ホルモンを含む性ホルモンの働きで分泌されるといわれています。特に、思春期になると急速に身長の伸びが起きますが、これは女性ホルモン(エストロゲン)による現象だと考えられています。

また、女性ホルモンには骨を成熟させる作用があるため、子どもの成長には欠かせないと言えるでしょう。

女性ホルモンのエストロゲンにより思春期の成長加速現象がみられます

子どもの身長は成長ホルモンの分泌によって伸びると考えられていますが、その成長ホルモンの分泌を促す働きをするのが「女性ホルモン」と呼ばれる性ホルモンだといいます。
女性ホルモンには、下垂体の成長ホルモンを放出させる受容体の感受性を高める作用があるため、成長ホルモンの分泌を増加させるホルモンと認識されているのです。

女性ホルモンのうちの一つであるエストエロゲンにその作用があるとされており、エストロゲンには骨を成熟させる働きがあるとされています。
エストロゲンは男女ともに分泌されるホルモンで、思春期がはじまる前後からその分泌はスタートしているといいます。

思春期になると急速に身長の伸びが起きますが、これは「成長加速現象」と呼ばれ、女性ホルモンによる現象だと考えられます。
一般的に、男児よりも女児の方が思春期開始の年齢が早いといわれていますが、これは、女児のエストロゲン分泌の方が男児よりも早期であることに起因していると考えられています。
実際、女児の成長加速現象は9.5歳頃から、男児の成長加速現象は11歳頃から始まるといいます。

成長ホルモンと性ホルモンが同時に分泌されることにより、第2次性徴を迎えるとともに成長加速現象が始まり、女児で7~8cm、男児で8~9cm程度伸びるといいます。

思春期の間にいかに大きく身長を伸ばせるかが大切になります


子どもは女性ホルモンにより思春期の時期に身長を一気に伸ばしますが、女性ホルモンには骨を成熟させ骨端線を閉鎖させ、身長の伸びを止める作用もあると考えられています。
思春期後期(女児で16歳頃、男児で18歳頃)になると、身長の伸びが緩やかになるのはこのためだといいます。

つまり、思春期の間にどれくらい身長を伸ばすかが、子どもの低身長を防ぐ鍵を握っているといっても過言ではありません。
思春期の間に身長を大きく伸ばすためには、睡眠をしっかりとることが大切です。

成長ホルモンの分泌は、その7割程度が睡眠中に行われていると考えられているため、身長の伸びには睡眠が欠かせないのです。
また、子どもの身長を伸ばすための元となる栄養素を摂ることも忘れてはいけません。

特に、タンパク質やカルシウム、亜鉛、ビタミンCなどを積極的に摂ることが奨められています。
もちろん、これらの栄養素だけを摂ればよいというわけではなく、バランスの良い食事をすることが大切です。

さらに、適度な運動を行うことで成長ホルモンの分泌を促進し、食欲を増進させることも子どもの身長の伸びに良い影響を与えることでしょう。

低身長症の治療にはホルモン治療が効果的です

低身長になる原因にはさまざまな病気が考えられています。
低身長の基準を満たしている場合、また、特定の病気が認められた場合には「成長ホルモン治療」を受けることが可能です。

特定の病気には、脳下垂体から分泌されるはずの成長ホルモンが不足している「成長ホルモン分泌不全性低身長」などが挙げられます。
成長ホルモン治療というのは、注射で体内に成長ホルモンを補充することで身長を伸ばすことが可能になる治療法です。

成長ホルモンは内服すると消化液で分解されてしまうため、注射器を用いる方法が適用されています。
長期間にわたり、1週間に6~7日ほど注射を行う治療法になりますから、自宅で子ども自身もしくは家族が注射を打つ必要があります。

なお、成長ホルモン治療は子どもの年齢が低いうちに受け始めることが奨められています。
睡眠時に成長ホルモンの分泌が行われる健康な子どもと同様、思春期後期になり二次性徴が起こると、骨の成長が止まってしまうと考えられているからです。

(まとめ)女性ホルモンが成長ホルモンの分泌を促す働きをする?

1.女性ホルモンは成長ホルモンの分泌を促すホルモンです

子どもの身長を伸ばす成長ホルモンは、女性ホルモンによって分泌が増加すると考えられています。思春期に一気に身長が伸びる現象は、女性ホルモンの骨を成熟させる働きによるものだといわれています。

2.女性ホルモンのエストロゲンにより思春期の成長加速現象がみられます

女性ホルモンには、子どもの成長に欠かせない成長ホルモンの分泌を促す働きがあるとされています。女性ホルモンのうちエストロゲンには骨を成熟させる作用があり、思春期に身長が一気に伸びる「成長加速現象」を発生させると考えられています。

3.思春期の間にいかに大きく身長を伸ばせるかが大切になります

女性ホルモンには急速に身長を伸ばす作用がある一方、身長の伸びを止める作用もあるといいます。そのため、思春期の間に十分な睡眠をとり、バランスの良い食事をし、適度な運動をすることで身長を大きく伸ばすことが大切だと考えられています。

4.低身長症の治療にはホルモン治療が効果的です

低身長になる原因には、成長ホルモン分泌不全性低身長などが挙げられます。特定の病気が認められた場合には、成長ホルモンを注射で補充する「成長ホルモン治療」を受けることができます。成長ホルモン治療は思春期に入るまでに行うのが良いとされています。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 田邊雄医師