成長ホルモン治療の注射はいつまで受けられるかというと、「成人身長」までです


成長ホルモン治療は骨が成熟してしまってからでは効果が期待できないと考えられています。
そのため、骨が成熟し、大人の骨になり、成人身長になったときが成長ホルモン治療終了の目安とされています。一般的には、骨年齢は男子で17歳以上、女子で15歳以上になると成熟した大人の骨になったと捉えられています。

また、身長が一定以上になると、医療費助成制度も非適用となります。

成長ホルモン治療は成人身長に達したときに終了となります

子どもの低身長症を治療するために、成長ホルモン治療を検討されている方、またはすでに子どもが成長ホルモン治療を始められている方もいらっしゃることでしょう。
いずれにしても、成長ホルモン治療はいつまで受けることができるのか、疑問に感じる方が多いでしょう。

成長ホルモン治療は、骨が成熟してしまってからでは効果が期待できないと考えられています。
そのため、一般的には骨端線が閉鎖し、大人の骨になり、成人身長になったときが成長ホルモン治療終了の目安とされています。
成人身長とみなされる骨年齢は男子で17歳以上、女子で15歳以上といいます。

また、成人身長の定義は二つほど挙げられます。
一つは、子どもの身長が男子156.4cm、女子145.4cmに達したときです。
この身長は、健康な大人の身長の範囲内と考えられているからです。

二つ目は、1年間の成長速度が1~3cm以下になったときです。
基準となる数値に関しては、子どもの疾病などによって若干差があります。

成長ホルモン治療が終了となるケースは、成人身長に達したときだけではありません。
治療の効果が感じられない場合や、重大な副作用を生じた場合なども同様です。

まずはクリニックでしっかりとカウンセリングを受けましょう。

成長ホルモン治療の助成制度は成人身長になると適用外となります


成長ホルモン治療には健康保険が適用されることがあります。
成長ホルモン分泌不全性低身長症やSGA性低身長症、ターナー症候群などの特定の疾病が原因で低身長と認められた場合です。

その場合、治療費の3割が自己負担額となりますが、成長ホルモン治療は長期間必要と考えられています。そのため、費用の負担が大きくなってしまうでしょう。

成長ホルモン治療は、健康保険以外にも自治体が行っている医療費助成制度の利用により費用をさらに抑えることが可能です。
たとえば、「小児慢性特定疾病医療費助成制度」などがそうです。

手続きを行い、制度利用が認められると、20歳になるまで治療費を助成してもらうことができます。
しかし、1年ごとに治療継続基準を満たしているかどうかの更新手続きが必要となります。

その際、もし基準を満たしていなければ、助成制度が非適用となります。
その基準というのが、先にも挙げたように、「子どもの身長が男子156.4cm、女子145.4cmに達しているか?」「1年間の成長速度が1~3cm以下か?」という点です。

たとえ子どもが未成年であっても、この身長に達している場合、助成制度の対象外となります。

子どもの低身長が気になったら、クリニックに相談しましょう

成長ホルモンの治療を行うと、身長の増加はそれまでの1.5~2倍程度になると考えられています。
たとえば、年間に2㎝しか身長が伸びなかった子どもであれば、4㎝程度まで増加させることが可能です。

まわりの子どもに追いつくには時間を要するため、成長ホルモン治療はなるべく早く開始することが推奨されています。
成長ホルモン分泌不全性低身長は3~4歳頃に顕著になってくるといわれており、成長ホルモン治療は5歳頃から始めることができると考えられています。

また、子どもの低身長の原因がSGA性低身長症の場合、3歳以上から治療を始めることが可能です。
さらに、低血糖をともなう場合、乳幼児期から治療を始めるのが理想的とされています。

低身長症にはさまざまな原因が考えられます。実際に治療を開始するかどうかはともかく、まずは子どもの低身長の原因を知ることが大切だといえます。

子どもの低身長症を疑い始めたら、すぐにクリニックに相談に行くのが良いでしょう。

(まとめ)成長ホルモン治療の注射はいつまで受けられる?

1.成長ホルモン治療の注射はいつまで受けられるかというと、「成人身長」までです

成長ホルモン治療の注射は、骨が成熟し、骨年齢が男子で17歳、女子で15歳以上に達するのを目安に終了となります。それと同時に、医療費助成制度も非適用になります。大人の骨になってからでは、成長ホルモン治療の効果が薄いと考えられているからです。

2.成長ホルモン治療は成人身長に達したときに終了となります

子どもの成長ホルモン治療は、骨が成熟し、大人の骨になり、成人身長に達したとみなされたときに終了となります。一般的には、骨年齢が男子で17歳以上、女子で15歳以上になったときに成人身長になったと考えられています。

3.成長ホルモン治療の助成制度は成人身長になると適用外となります

成長ホルモン治療に健康保険が適用された場合、治療費の3割が自己負担額となります。健康保険以外にも小児慢性特定疾病医療費助成制度などの助成制度がありますが、この制度は成人身長になると適用外となるのが一般的です。

4.子どもの低身長が気になったら、クリニックに相談しましょう

成長ホルモンの治療を行うことで、子どもの身長が伸びる速度をそれまでの2倍程度まで引き上げることが可能です。成長ホルモン治療は早く始めることがすすめられていますから、子どもの低身長が気になったら、クリニックに相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師