成長ホルモンは糖代謝の中で血糖値を上げる働きをしています


糖代謝とは食事で身体に取り入れたエネルギーを内臓へ送って、余った分は脂肪として蓄積し飢餓に備えて必要な時に使うという働きのことです。
成長ホルモンはこのサイクルの中で血糖値を上げる役目を担っており、血糖値が下がらないよう脂肪として蓄積する働きを抑制しています。

しかし成長ホルモンが正しく働かない場合は血糖が下がった時蓄積した脂肪をエネルギーとして使うことが難しくなるために太りやすくなるのです。
肥満は成長ホルモンの分泌を妨げやすくなるので、子どもの場合身長が伸びにくくなることもあります。

糖代謝では血糖を上げるホルモンと下げるホルモンが働きます

糖代謝の働きとは、食事で身体に取り入れたエネルギーを内臓などの各部位へ届ける他に、余ったエネルギーは脂肪にして蓄積しておき、飢えのような危機的状況にある時脂肪を分解してエネルギーにするものです。
この時血糖を上げるために分泌されるホルモンに成長ホルモン・グルカゴン・アドレナリン・糖質コルチコイドがあります。

人間がこれまで進化してきた中では高血糖よりも低血糖に苦しんだことの方がはるかに多いため、低血糖を防ぐ働きを担うホルモンの種類が多いのです。
ちなみに血糖が下がった時脂肪を分解してエネルギーにする働きもあることから、これらのホルモンが正常に働かないと肥満になる恐れもあります。

反対に血糖を下げるホルモンにはインスリンがあり、インスリンがうまく分泌されなくなると糖尿病にかかる恐れがあります。
生きていく上で、血糖を上げるホルモンも下げるホルモンもどちらも欠かせないものであり、どちらが不足しても健康的に生活することは難しいのです。

そして成長ホルモンについては、血糖の上昇だけでなく子どもの身長を伸ばすよう促す働きも持っているため、十分分泌されなければ背が低いままでなかなか身長が伸びないと悩んでしまうことになるでしょう。

成長ホルモンを正常に分泌させるには規則正しい生活を送ることです


糖代謝や肥満の予防、お子さんの身長を伸ばすためにも欠かせない成長ホルモンを適度に分泌させるためには、まず日頃の生活習慣の見直しがおすすめです。

なかなかお子さんの背が伸びなかったり太りやすさが気になったりする時は、次のような生活習慣の改善に取り組んでみましょう。
成長ホルモンの分泌で大切なことは十分な睡眠時間を取っていることです。
運動後にも成長ホルモンは分泌されますが、最も分泌量が多くなるのは睡眠中なので、睡眠不足にならないよう注意しましょう。

例えば子どもの場合、理想的な睡眠時間は小学校高学年から中学生で9時間程度、高校生でも8時間程度は必要です。
しかし実際はそれよりも1時間ほどは短くなっていると言われることから、より長く睡眠が取れるような生活の配慮をしてあげましょう。
夜なかなか眠れない時は、定期的な運動がおすすめで、日中にウォーキングのような適度な運動を行っておきましょう。

激しい運動を無理して行うと疲れすぎて続かなかったり、食事が食べられなくなったりするので、お子さんにあった強度で行うことがおすすめです。

成長ホルモンの分泌に心配がある時は病院で相談しましょう

お子さんの様子を見ていたり生活習慣を改善したりしても成長ホルモンの分泌不足が気になる時は、病院で相談してみてはいかがでしょうか。
受診するとカウンセリングや検査を行って、成長ホルモンが不足しているかどうかなどを探ってもらえます。

必要がある場合には、お子さんに対する効果の可能性を確認した上で成長ホルモン治療を提案されることもあります。
成長ホルモン治療とは、成長ホルモンを注射で直接投与する方法で、不足している分を補うことが期待できるのです。

この方法は毎日注射を行うので通院の頻度が心配になるかもしれませんが、自宅でお子さん本人や家族が行えるような短い針の注射を使うので慣れれば誰でも行いやすく、忙しい中毎日通院する時間をつくる必要もありません。
もちろんあわせて生活習慣の改善を行うこともおすすめで、健康的な生活を送りながら成長ホルモン治療を続けましょう。

(まとめ)成長ホルモンの分泌と糖代謝はどんな関係があるの?

1.成長ホルモンは糖代謝の中で血糖値を上げる働きをしています

食事で取ったエネルギーを内臓へ送り、余分な分は脂肪にして蓄えて飢えに備え、必要な時に使うサイクルが糖代謝です。成長ホルモンは血糖値を上げて蓄積を抑制する働きをしますが、うまく分泌されないと太りやすくなることがあります。

2.糖代謝では血糖を上げるホルモンと下げるホルモンが働きます

糖代謝は食事で取ったエネルギーを内臓に届け、余分は脂肪にして蓄積しておき必要な時使うというサイクルです。成長ホルモンはこの中で血糖を上げる働きを持っており、エネルギーが足りないと脂肪を分解する働きもすることから、肥満の予防にも役立ちます。

3.成長ホルモンを正常に分泌させるには規則正しい生活を送ることです

成長ホルモンは睡眠中に多く分泌されるので、睡眠時間を十分確保し、睡眠不足にならないようにしましょう。適度な運動を定期的に行うようにすると、心地よい疲労感が得られるので眠りやすくなります。

4.成長ホルモンの分泌に心配がある時は病院で相談しましょう

お子さんの成長ホルモンの分泌に心配がある時は早めに受診しましょう。病院では問診や検査が行われ、成長ホルモンが不足しているかどうかをチェックし、必要性や効果の可能性によって成長ホルモン治療に取り組むこともできます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師