低身長の検査で成長ホルモンの分泌を調べるのは身長が伸びない原因を探るためです


低身長の場合、成長ホルモンの分泌や骨の発育度合いを検査します。
成長曲線を作成して生活習慣や身体全体のバランス、栄養状態を医師の問診で確認するのです。

これは総合的に診察することで、原因を探ることが目的です。

さらに検査を重ねて成長ホルモン分泌不全かどうか調べたり、他の原因も調べたりします。
その結果によって、治療や経過観察といった対処法を探るのです。

検査をしたほうがいいケースには基準があります

自分の子どもが同じ年代の子どもと比べて小さいと、親は不安になるものです。
身長は個人差があり、伸びる時期も子どもによって違います。

成長が遅いだけなのか、他に原因があるのか気になるという人もいるでしょう。

現在、低身長についても基準が設けられています。
その子どもの年齢の平均身長より標準偏差2倍以下が低身長と定義されています。

これは100人の子どもに対して、低いほうから2人程度までです。
ただし、標準偏差2倍以下での子どもが全て病気や異常があるということではありません。

むしろ治療の必要がないパターンのほうが多いでしょう。

子どもの成長は、成長曲線を見て確かめることもできます。
母子手帳などでも成長曲線が掲載されていますし、今までの計測記録からグラフにしてみましょう。

子どもの成長を年齢の推移で見ていくことで、低身長の原因を探るきっかけになることもあると言われています。

子どもの低身長は一般的には小児内分泌科や内分泌内科に専門医がいます。
さらに小児科でも内分泌に精通した医師がいることもあります。

まずはかかりつけの医師に相談してみましょう。

成長ホルモンの検査を通じて低身長の原因を探ります


身長について不安がある場合、最初の診察で検査を行います。
いろいろな観点から身長が伸びない原因を調べて、必要な診察を検討します。

問診

診察では成長記録から成長曲線を作成します。さらに出生時の状態や病歴についても確認します。
母子手帳と成長記録などがあれば持参しましょう。

検査

検査は一般的な胸部や腹部の診察に、甲状腺のチェックや二次性徴の確認など、さまざまな角度から行われます。
さらに血液検査や尿検査によって全身の状態を調べます。採血することで、身長と関係が深い甲状腺ホルモンや成長ホルモン、性ホルモンの値を調べることが可能です。

レントゲン

骨の年齢を知るために手のレントゲンも撮影します。成長ホルモン分泌不足の場合、骨年齢が本当の年齢よりも幼いことがあります。
さらに骨の成熟度を調べることで、どの程度身長が伸びるか予測することも可能です。

低身長はこれらの検査を合わせて総合判定します。
検査の結果が出るには時間がかかりますが、もし何かの病気が疑われる場合はさらに検査が追加されることもあります。

病気などが見つかれば治療を進み、見つからなければ成長を見守ることになるでしょう。

初診の検査の結果によっては精密検査も必要になります

初診時のスクリーニング検査をおこなって必要と判断されたときには、さらに精密検査が追加されます。精密検査はどのような検査がおこなわれるのでしょうか?

ホルモン分泌刺激試験

成長ホルモン分泌不全の可能性がある場合におこなわれます。
これは成長ホルモンを出やすい状態にしたうえで、どの程度成長ホルモンが出ているか採血で調べる試験です。

頭部のCT・MRI 検査

成長ホルモンを分泌する脳下垂体の形や腫瘍の有無などを確認する場合におこないます。

染色体検査

女児のケースではターナー症候群が疑われることがあります。
ターナー症候群とは染色体異常の一つで、低身長や二次性徴の欠落、月経不順などの症状があらわれます。

検査によって必ず低身長の原因がわかるとは限りません。心の問題などで身長が伸びなくなることもあります。病気ではなくて、その子どもの体質であるということもあり得るでしょう。

検査で原因がわからなくても医師とともに経過観察することで、子どもの状態を知ることが大切です。

(まとめ)低身長の検査で成長ホルモンの分泌を調べるのはなぜ?

1.低身長の検査で成長ホルモンの分泌を調べるのは身長が伸びない原因を探るためです

低身長の初診時は成長ホルモンの分泌や発育度合いを調べ、スクリーニング検査によって原因を探ります。検査の結果が出るまでは一か月程度です。
その結果によって、さらに精密検査に進んだり、経過観察になったりと対応が変わります。

2.検査をしたほうがいいケースには基準があります

一般的に低身長と言われる基準はその年代の平均身長の標準偏差の2倍です。さらに成長曲線から身長が伸びない原因を探ることもできます。
まずはかかりつけの医師に相談しましょう。

3.成長ホルモンの検査を通じて低身長の原因を探ります

低身長で病院に行く場合、最初に問診と検査が行われます。母子手帳などを参考に成長記録を作成して、さらに血液検査やレントゲン検査で原因を探ります。
成長ホルモンや甲状腺ホルモンの分泌を調べて異常があれば治療に進みます。

4.初診の検査の結果によっては精密検査も必要になります

低身長の診察は初めにスクリーニング検査をおこなって、結果によって精密検査を追加します。成長ホルモン分泌不全の疑いの場合は負荷試験で診断を確定します。
はっきりと病気と診断されない場合でも、医師とともに子どもを見守りましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 齋藤まい医師