成長ホルモンは、10歳から10代後半にかけて分泌ピークを迎えます


成長ホルモンは小児期に分泌が多いホルモンで、骨や筋肉の発達を促します。
10代半ばに分泌ピークを迎え、その後は分泌量はどんどん減ってしまいます。

また、1日の中では睡眠中に分泌ピークがあります。成長ホルモンの分泌をより促すためには、睡眠リズムが整った質の良い睡眠が効果的だとされています。

それでも分泌不足が否めない時は、専門病院を受診することも検討してみましょう。

成長ホルモンは10代後半が人生で最も多く分泌されます

成長ホルモンは、脳の下垂体から分泌されるさまざまなホルモンの中の一種です。
ホルモン名にもあるように、小児期は主に骨や筋肉の発達、成長、思春期は性的成熟の促進など人の身体の成長に関わる作用が多いのが特徴です。

主に、小児期に分泌量が多いとされる成長ホルモンです。
そして年齢と共に分泌量にも変化が見られ、分泌のピークというのももちろん存在します。

成長ホルモンは生まれた直後から分泌が始まり、一時的に分泌量は減りますが、その後10歳頃まで横ばいの状態が続きます。
そして、10歳以降10代前半にかけて、急激に分泌量が増加していきます。
15、6歳頃に分泌のピークを迎えた後は、20歳になる頃には10歳頃と同じ位にまで分泌量が減ります。さらに、20代、30代と年齢を重ねるごとのどんどん分泌量は下がっていき、そのまま上昇することはありません。

しかし成人になっても一定量は分泌され続けます。
分泌のピークを迎える頃には、10歳前後の約2倍もの成長ホルモンが分泌されることになるのです。

1日の内では、寝つきから深い眠りについて約90分で分泌ピークとなります


成長ホルモンには年齢的な分泌ピークがある程度決まっていますが、1日の中でも主に睡眠時に分泌ピークを迎えます。
以前は午後10時から午前2時までが睡眠のゴールデンタイムと呼ばれ、この間に眠ることで分泌ピークを迎えると言われていました。

しかし、実はそうではないということが分かってきているのです。成長ホルモンの分泌ピークは睡眠時間帯ではなく、寝ついてから深い眠りに入る約90分後に最も盛んになるとされています。

睡眠は始め浅い眠りのレム睡眠が続き、30分から1時間後に徐々に成長ホルモンの分泌量が増えて深い眠りのノンレム睡眠へと移行します。
そして、寝始めから約90分経過した時点で、分泌のピークを迎えた後、約90分後までは分泌量はある程度多いですが、その後どんどん減っていきます。

つまり、眠りにつく時間帯というよりはいかに寝付いてから最初の3時間でぐっすり深く眠るかということが成長ホルモンの分泌を増やすのに重要だと言えるのです。
ただ、深い眠りにつきやすい時間帯というのは決まっており、遅くても午前0時までには眠りつくのがポイントだとされています。

成長ホルモン分泌量を増やすには、質の良い睡眠をとることが大事です

いくら午前0時までに床についていても、なかなか寝付けなかったり、3時間もたたないうちに目が覚めてしまうほど浅い眠りであったりしては意味がありません。
成長ホルモン分泌のピークを迎えるには、ぐっすりと深く眠る質の良い睡眠が大事になります。

質の良い睡眠をとるには、まず寝る前に身体や頭をリラックスさせる副交感神経を優位にしておく必要があります。入浴は身体の緊張や疲れをほぐし、リラックスさせる効果がありますが、熱いお湯だと逆に神経が興奮状態に陥ります。38℃位のぬるま湯にゆっくり浸かるのがポイントで、寝る1時間前位までに入浴は済ませておきましょう。

また目から入る光は、身体を活動的にする交感神経を優位にさせてしまいます。
寝る直前までスマホやテレビなどを見ないようにし、遮光カーテンをひいて部屋を暗くしたほうがよいと言えます。

そして、遅い時間の夕食は、消化機能が活発に働くので交感神経が優位になります。
また油分や脂肪分の多い食事も、消化時間が長くかかるため眠りを阻害します。
夕食は油を使いすぎない軽めのメニューにして、寝る3時間前位には済ませることが大事です。

それでも低身長など成長ホルモン不足が著しいと思われる場合は、一度専門医に相談してみましょう。
専門病院では成長ホルモンを注射する治療が行われ、成長を促す効果が期待できるとされています。

(まとめ)成長ホルモンの分泌ピークはいつなの?

1.成長ホルモンは、10歳から10代後半にかけて分泌ピークを迎えます

成長ホルモンの分泌ピークは、10代半ば頃でそれ以降は減少の一途をたどります。成長ホルモンの分泌を増やすには、質の良い睡眠をとることが大事だと言えます。

2.成長ホルモンは10代後半が人生で最も多く分泌されます

成長ホルモンは生後すぐに分泌され、10代半ばに分泌ピークを迎えます。それ以降は、分泌自体は続きますが加齢と共に量はどんどん減っていきます。

3.1日の内では、寝つきから深い眠りについて約90分で分泌ピークとなります

成長ホルモンは、1日の中では睡眠中の分泌量が多いとされています。寝付いてから浅い眠りが訪れ、その後約30分後に深い眠りが訪れたタイミングが分泌ピークを迎えます。

4.成長ホルモン分泌量を増やすには、質の良い睡眠をとることが大事です

成長ホルモン量を増やすには、ぐっすり眠って睡眠リズムが整った質の良い眠りが効果的です。それでも成長ホルモン分泌が不足していると感じる場合は、一度医師の診察を受けることを検討してみましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師