身長が伸びない子どもの特徴として早熟の傾向が見られることがあります


身長が伸びない原因として考えられるものの中でも比較的多いのが、早熟によって身長が伸びないというケースです。
どこからどこまでが早熟なのかという線引きはしづらいですが、他の子どもと比べてずば抜けて身長が高いという場合は早熟の可能性があります。

身長の伸び方には遺伝的要素も大きく反映されるため、保護者の方だけで早熟だと判断するのは難しいと言えるでしょう。
お子さんに早熟の特徴が見られ、身長が伸びないと感じたら専門医療機関に相談してみましょう。

思春期早発症によって身長が伸びないことがあります

早熟は他の子どもと比べて身体の成長が早いことから、初めのうちは喜ばしいこととして捉えられることも多いものです。
ところが早熟には思春期早発症という診断名がつくことがあり、身長が伸びない原因となってしまうことがあります。

思春期早発症が問題視されるのは、次のような理由によるものです。

・早い時期に身体が成熟してしまうため、成長期を迎える年齢に達しても身長が伸びない
・他の子どもに比べて早く声変わり、精巣や乳房の発達、月経などが起こるため、本人が戸惑いを感じやすくなる

思春期早発症は、性ホルモンが早い段階で分泌されてしまうことが原因として考えられています。
視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモンが、早期に分泌されることで起こる「中枢性思春期早発症」がこれにあたりますが、副腎や性腺の疾患によって起こる「末梢性思春期早発症」も早熟を誘発する原因となります。

思春期早発症は急激に身長が伸びたとしても、骨の成長に関わる骨端線が早く閉じてしまうため、結果的に他の子どもより身長が伸びないという状態になります。
少しでも早熟の特徴が見られたら、なるべく早い時期に専門医療機関を受診するべきです。

肥満は早熟を招く原因になります


身長が伸びないことの原因のひとつとして早熟が考えられることをお伝えしましたが、では早熟はどのような特徴の子どもがなりやすいのでしょうか。
早熟になりやすい子どもの特徴について調べてみると、最も多いのが肥満です。

肥満気味の子どもの身体が成熟しやすいのは、皮下脂肪にある酵素が骨の成長を促すことが起因しています。
また子どもの身長に大きな関わりを持つ成長ホルモンは、肥満になると分泌量が減ってしまうため、ますます身長が伸びないという事態が起こりかねません。

文部科学省の調査では肥満傾向にあるとされる子どもの数は30年前と比べて2~3倍に増えており、17歳までの子どもの10人に1人は肥満であるというデータがあります。
成長期の子どもは食欲旺盛になりますが、かといって好きなものを好きなだけ食べさせるという食習慣は考えものです。

特に子どもの好物である肉類は身長を伸ばすのに必要なたんぱく質を多く含んでいますが、一方で脂質も多いため、食べ過ぎると太りやすい体質になります。
子どもの頃の肥満は成人してからメタボリックシンドロームなどのさまざまな疾患を引き起こす可能性もあるため、決して軽視できないものです。

栄養バランスのとれた食事を心がけましょう

食べ物が人間の身体を作ると言われるように、日々の食事は子どもの身長を伸ばすためにとても大切なものです。
骨の成長を促し、肥満を防ぐためにも、偏りがない食生活を習慣づけることが求められてきます。

身長を伸ばすために欠かせない成長ホルモンを補うために、注目されている食材がタケノコです。
タケノコはアンチエイジングに良いとされ世界的にも注目を集めていますが、実は成長ホルモンが多く含まれているため、料理に使っていただきたい食材でもあります。
タケノコに含まれる成長ホルモンをたっぷりと摂取するには、調理をする際にコツがあるので覚えておきましょう。

タケノコを半分に切るとヒダの中に白い粉がたくさんついていますが、実はこの白い粉はチロシンというアミノ酸の一種であり、成長ホルモンの素になります。
子どもには馴染みの薄い食材かも知れませんが上手にメニューに取り入れ、洗い流さないで白い粉がついた状態で調理しましょう。

(まとめ)身長が伸びない子の特徴とは?

1.身長が伸びない子どもの特徴として早熟の傾向が見られることがあります

早熟が原因で身長が伸びないというケースは、比較的多く見られます。
子どもが早熟であるかどうかの判断は難しい部分があるため、専門医療機関のカウンセリングを受けることをおすすめします。

2.思春期早発症によって身長が伸びないことがあります

思春期早発症は身長が伸びない原因のひとつです。性ホルモンが早い時期に分泌されてしまうため、身長が伸びたとしても骨端線も早く閉じてしまい、結果的に身長が伸びないことになります。
早熟の特徴をよく知り、早めに専門医療機関を受診することが大切です。

3.肥満は早熟を招く原因になります

肥満体質の子どもは早熟になりやすく、成長ホルモンの分泌量も減るため、身長が伸びないことがあります。子どもの肥満を軽く考えず、脂質の多い肉類の食べ過ぎなどに注意をしましょう。

4.栄養バランスのとれた食事を心がけましょう

毎日の食事は子どもの成長をサポートし、身長を伸ばすことに役立ちます。タケノコの白い粉には成長ホルモンが多く含まれているとされているため、積極的にメニューに取り入れることもおすすめです。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師