骨年齢が若いと低身長を改善できる可能性があります


骨年齢が若いということは、骨が今後もさらに伸びていく可能性があることを示しています。
つまり、現在低身長であっても骨年齢が若ければ身長が伸びる可能性があるので、低身長を改善するための治療を受けて身長を伸ばすことができます。

反対に骨年齢が高いと専門医療機関で低身長の治療を行ったとしても、治療によってそれ以上身長を伸ばすことが難しい場合があります。
低身長の治療は骨年齢が若いうちに受けることが重要になります。

骨年齢は骨端線の閉鎖に関わっています

骨年齢とはその言葉通り、骨の年齢が現在何歳であるかを表したものになります。
現在の年齢よりも骨年齢が高くないのであれば、身長が今後伸びていく可能性があると考えられます。

身長が伸びることに影響するのが骨端線と呼ばれる、骨と骨との繋ぎ目にある小さな軟骨となります。

子どもの骨年齢はレントゲン撮影によって骨端線の状態を調べ、標準的な成長をしている子どものレントゲン写真と比較をしながら、骨の成長段階を読み取ります。
身長が伸びる可能性が残されている場合は、レントゲン撮影をしても骨端線は写真に写りませんが、骨年齢が高くすでに骨端線が閉じている場合は、低身長の治療をしても身長が伸びることはありません。

骨年齢が高くなり骨端線が閉じるといっても、実際にどのような状態であるのかイメージがしづらいかもしれません。
骨端線は成長軟骨という軟骨組織のひとつであり、縦と横に伸びていくという特徴があります。
成長軟骨が骨化することで骨が置き換わる時は縦に伸び、骨膜が作られる時は横に伸びていきます。

こうして成長軟骨が骨化していく割合などを見ることで骨年齢を算出し、骨端線の状態を確認します。
もし骨端線が閉じていればレントゲン写真に白く写るので、骨端線は閉鎖しているということになります。

低身長治療は子どもの年齢が若いうちにしたほうが良いと言われるのは、骨年齢が上がって骨端線が閉じてしまうと、身長がそこから伸びなくなってしまうからです。

骨年齢が若く骨端線が閉じる前なら低身長治療を受けられます


検査をして骨年齢がまだ若く、骨端線の閉鎖が見られない場合は、専門医療機関にて低身長治療を受けることができます。低身長治療では成長ホルモンを在宅注射によって投与し、身長を伸ばすことを目指します。

成長ホルモンを注射による投与とする理由は、成長ホルモンがタンパク質のひとつであるため、経口投与とすると胃腸で消化・分解されてしまうためです。
夜の就寝前に成長ホルモンを投与するのが最も効果を得やすいですが、タイミングが難しいようであれば他の時間帯でも構いません。
成長ホルモンは1日1回投与することになるので、通院となると患者さんの負担が大きくなることから、在宅注射が認められています。

成長ホルモンによる治療は思春期を過ぎて骨年齢が成熟し、骨端線が閉じるまで続けられます。
個人差はありますが男の子で17歳以上、女の子で15歳以上になると、骨端線が閉じて成人身長に達するとされています。
骨端線が閉じると成長ホルモン治療は終了となります。

成長曲線を利用して子どもの成長を把握しましょう

一度閉じてしまった骨端線は再び開くことはなく、低身長を改善するために骨端線を開く方法もないため、低身長の治療はどれだけ早く開始できるかが重要となります。
レントゲン撮影をして骨端線の状態を確認するという方法以外にも、成長曲線に子どもの身長のデータを残すことで成長の度合いを把握することができます。

成長曲線ではSD(Standard Deviation)という標準偏差にて、子どもがどのように成長しているかを評価します。
平均より上であれば+1SD、+2SDの曲線になりますが、平均を下回っている場合には、-1SD、-2SD、-2.5SD、-3SDの曲線となります。

SDスコアが-2SDより下である場合は低身長の疑いがあるため、専門医療機関を受診する必要があります。

(まとめ)低身長と骨年齢の関わりとは?

1.骨年齢が若いと低身長を改善できる可能性があります

骨年齢が若いということは、身長が今後も伸びていく可能性があるということを示しています。骨年齢が若いうちは低身長の治療を受けることで身長を伸ばせますが、骨年齢が高いと判断される場合には、治療によって身長を伸ばすことが難しい場合もあります。

2.骨年齢は骨端線の閉鎖に関わっています

骨年齢とは骨の年齢が何歳に相当するかという、骨の成熟度を示したものになります。骨年齢が上がって骨端線が閉鎖すると、治療をしても身長を伸ばすことができないため、早い段階で治療を受けることが望ましいです。

3.骨年齢が若く骨端線が閉じる前なら低身長治療を受けられます

骨年齢がまだ若く、骨端線が閉じていないうちは成長ホルモン治療を受けることができます。治療は思春期を過ぎて成人身長に達するまで続けることができ、骨端線の閉鎖が確認されると終了となります。

4.成長曲線を利用して子どもの成長を把握しましょう

一度閉鎖した骨端線は再び開くことはなく、低身長を改善するために骨端線を開く方法もないため、低身長の治療はどれだけ早く始めるかが重要です。成長曲線で普段から子どもの成長度合いを把握することで、早期の治療開始に繋げることができます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師