子供の身長を伸ばすのはカルシウムではなくタンパク質です


子供の身長を伸ばすための栄養素はカルシウムだと思われがちですが、カルシウムには身長を伸ばす効果はありません。

身長を伸ばす効果があるとされている栄養素はタンパク質になります。
タンパク質は骨や成長ホルモンの素となるため、専門医療機関でもタンパク質を摂取することを推奨しています。

カルシウムにあるのは骨を伸ばす効果ではなく、丈夫な骨を作り上げる効果になります。
カルシウムの他にも鉄分、ビタミンDなどはそれ自体に身長を伸ばす効果はなく、他の栄養素も併せてバランス良く摂取することで、子供の成長をサポートします。

タンパク質は子供の成長に大きく関与します

子供の身長を伸ばすための栄養素として、真っ先に挙げられるのがタンパク質です。
タンパク質にはさまざまな働きがありますが、そのひとつが人間の身体を構成することです。

人間の身体は約60%が水分、約20%がタンパク質からできていると言われており、皮膚、毛髪、爪、内臓、筋肉、免疫物質などはすべてタンパク質から作られています。
またタンパク質はエネルギー源と変化することで人間の生命活動を支え、免疫機能を司る役割も果たしています。

タンパク質が不足すると成長ホルモンの分泌が低下して身長が伸びづらくなりますが、影響が出るのはそれだけではありません。
筋肉の発達にも支障が出るため、筋力が衰えて運動能力や体力の低下を招きます。

育ち盛りの時期に突入した子供にとって、運動能力の低下は身体の成長を妨げる大きな障壁となります。
なぜなら運動をすることによって成長ホルモンの分泌が促進され、身長が伸びやすくなると考えられているからです。
身長を伸ばすためには適度な運動を続けることが理想であり、運動をするには相応の筋力、体力、運動能力は必要です。

このように運動によって身長が伸びる効果を高めるためにも、筋肉を作るタンパク質の摂取は重要であると言えます。
そして直接的に身長を伸ばす効果がないとはいえ、運動をするには骨を強化するカルシウムの存在も不可欠です。

カルシウムは不足しやすい栄養素です


身長を伸ばす効果がないとはいえ、カルシウムが子供の成長にとって必要ない栄養素だというわけではありません。
骨を丈夫にするカルシウムの働きは子供に必要なものになるので、カルシウム不足は子供の成長に良い影響を与えません。

栄養素には吸収しづらいタイプのものがありますが、カルシウムも吸収しづらい栄養素として知られています。
牛乳などカルシウムが多く含まれている食品を口にしても、含有量の約25~50%しか摂取できず、特に日本人は慢性的にカルシウム不足に陥っています。

理由としては海外と違って日本の飲み水が軟水であることが、カルシウム不足を招いていると言われています。
軟水は口当たりが柔らかく子供にも飲みやすいですが、硬水と比べて含まれているカルシウムの量が少ないので、摂取できるカルシウムも少なくなります。

かといって、子供に飲ませる飲料水をすべて硬水にしてしまうのは考えものです。
ヨーロッパなどで広く飲まれている硬水はカルシウムなどのミネラルが豊富ですが、体質によっては大人でも腹痛や下痢などを起こすことがあるからです。

食生活を見直して栄養バランスを整えましょう

近頃はさまざまなサプリメントが発売され、あらゆる栄養素がサプリメントで気軽に摂れるようになりました。
サプリメントを絶対に飲んではいけないというわけではありませんが、栄養素を摂取するには食事が基本となります。

身長を伸ばせるサプリメントは存在しないのです。

カルシウム不足を補うためには、小魚や大豆などの食品から摂取するのが一番です。
特に大豆にはタンパク質も含まれているので、成長期の子供に食べてもらいたい食材です。

それではカルシウム不足を防ぐためには、どのような方法があるのでしょうか。

実はカルシウムはビタミンDやマグネシウムと一緒に摂ることで、吸収率がアップします。
マグネシウムを含む代表的な食材は大豆製品、ホウレン草などの青菜、ビタミンDの場合は魚類、きのこ類、卵などになります。

食生活の改善点についてわからないことがあるときは、専門医療機関でアドバイスを受けましょう。

(まとめ)子供の身長を伸ばすのはカルシウムではないって本当?

1.子供の身長を伸ばすのはカルシウムではなくタンパク質です

子供の身長に効果的な栄養素はカルシウムと言われることも多いですが、カルシウムそのものに身長を伸ばす効果はありません。カルシウムに期待できる効果は身長を伸ばすというものではなく、骨を丈夫にするというものです。

2.タンパク質は子供の成長に大きく関与します

子供の身長を伸ばす栄養素として最も重要視したいのが、成長ホルモンの分泌にも関わるタンパク質になります。タンパク質が不足すると成長ホルモンの分泌が低下し、身長が伸びにくくなります。

3.カルシウムは不足しやすい栄養素です

身長を伸ばす効果がないとはいっても、骨を強化するカルシウムは子供にとって必要な栄養素です。日本人は慢性的にカルシウム不足に陥っており、日本の飲み水が軟水であることなどが影響していると考えられています。

4.食生活を見直して栄養バランスを整えましょう

身長を伸ばすためには、栄養バランスの整った食生活が大切です。サプリメントに頼らず、必要な栄養素は食事から摂れるように心がけましょう。
身長を伸ばすための食生活についてのアドバイスは、専門医療機関で受けることができます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師