特定の競技や運動で、背が伸びるということはありません。

子供の身長を伸ばすためには、適度な運動が必要です。
そこで今回は、運動と子供の身長の関係や、身長を伸ばすために、どのような運動をすればいいのかをご紹介していきます。
運動が身長を伸ばすのに効果的なワケ
子供の身長が伸びる上で、とても重要な役割を果たしているのが、「成長ホルモン」ですが、適度な運動は、この成長ホルモンの分泌を促す作用があります。
また運動をすることで、自然と食欲が上がるので、体に必要な栄養素を摂取しやすくなります。
さらに、成長ホルモンは、深い眠りに入っているときにたくさん分泌されますが、運動をして、しっかりと体を動かすことで、夜に熟睡しやすくもなります。
このように、適度な運動は、子供の身長を伸ばすために欠かせない要素の1つです。
また、それだけでなく、子供の機能や器官を発達させるのにも役立ちます。
身長を伸ばすために行いたい運動・避けたい運動
子供の身長を伸ばすためには、具体的には、どのような運動が効果的なのでしょう?
よく耳にするのは、「バレーボールやバスケットボールがいい」という話ですが、本当なのでしょうか?
結論をいうと、これらの競技を続けた子が、他の競技をやっていた子よりも、身長が伸びたというデーターはありません。
バレーボールやバスケットボールをしていたから背が伸びたのではなく、背が高いほうが有利なスポーツなので、もともと背の高い子が集まりやすいということでしょう。
「この運動をすれば背が伸びる」といった情報をあちこちで目にしますが、体のつくりには個人差があるので、特定の競技や運動で、背が伸びるということはありません。
1番大切なことは、子供自身が楽しいと思えるスポーツを継続的にやっていくこと。
本人が嫌がっているのに、身長のためにと、大人が特定のスポーツを無理強いするのは、かえって逆効果です。
では反対に、身長を伸ばす上で、悪影響になるような運動はあるのでしょうか?
一般的に、小さい頃から、あまりにも激しい運動をすると、骨に圧力をかけて、骨を伸びにくくしてしまうといわれています。
また、消耗しすぎて、食事をろくに食べずに寝てしまうようなケースも、子供の成長の妨げになります。
激しい運動をするなら、ある程度、体がしっかりできてからにしたほうがよいでしょう。