カルシウムの効果とは丈夫な骨をつくることです


カルシウムとは、骨や歯を丈夫にし、子供の成長を助ける働きを持つ栄養素です。
一般的には、カルシウムが子供の身長を伸ばすという認識が広まっていますが、カルシウムには身長を伸ばす効果はありません。

カルシウムには、筋肉の収縮や神経の安定させる効果もあると考えられています。
農林水産省では成長期の子供に対するカルシウムの有効性を認めており、摂取を呼びかけています。

カルシウムが不足すると骨が弱くなる恐れがあるため、食事から効率の良い摂取を心がけましょう。

カルシウムとは骨を強くし、筋肉をサポートする栄養素です

子供がカルシウムをたくさん摂ると、身長が伸びるという認識は昔から根強くありますが、カルシウムを摂っても身長は伸ばせません。

身長を伸ばす効果が最も期待されている栄養素は、タンパク質になります。
身長を伸ばす効果が期待できないからといって、カルシウムが子供にとって必要のない栄養素だということではありません。

カルシウムとはどのような働きを持つ栄養素なのかを理解し、子供に与えていくことが大切です。
カルシウムはミネラルの1つで、体重の1~2%に相当するといわれています。

体内にあるカルシウムのほとんどは骨や歯に、残りが筋肉や血液に存在しています。

ではどのような効果があるのか、見ていきましょう

骨を強くする

カルシウムは、強い骨をつくる働きを持っています。
骨は日々代謝を繰り返し、新しい骨に生まれ変わっていますが、骨の材料になるのがカルシウムです。
カルシウムを材料とし、破骨細胞(古い骨を壊す細胞)と骨芽細胞(新しい骨をつくる細胞)の働きによって、骨はつくられています。

筋肉の収縮を助ける

カルシウムは、筋肉の収縮や神経の働きをサポートする栄養素としても知られています。
運動量が増える成長期の子供にとって、カルシウムは欠かせません。
筋肉中のカルシウムイオン濃度の変化によって、筋肉の収縮はコントロールされています。

日本人はカルシウムの摂取量が少ないといわれています


日本は食文化の豊かな国ですが、実は先進国の中でカルシウムの摂取量が最も少なくなっています。
理由としては、日本の土壌に火山灰が多く含まれていることが挙げられるのです。

水源や畑で育つ野菜からカルシウムを摂取するのが難しくなるため、慢性的にカルシウム不足になりやすいといわれています。

カルシウムの含有量が多い食べ物として知られる牛乳やチーズなども、日本の食文化には本来なかったものです。欧米と比べて乳製品を食べる量が少ないことも、カルシウム不足を招いている理由だと考えられています。

カルシウム不足を解消するために、子供に牛乳をたくさん飲ませたいと考えるかもしれません。
ところが、乳製品を消費する文化がなかった日本人は、体質的に牛乳などを消化しにくいことがわかっています。

牛乳に含まれる「乳糖」を分解するには、酵素が必要です。
しかし、生まれつき酵素が少なく、乳糖を分解できない「乳糖不耐症」の人が日本人に多いとされています。

牛乳を飲むとお腹を壊しやすい子には、無理に飲ませない方が良いでしょう。

カルシウムを多く含む食材とは何かを把握してメニューに役立てましょう

カルシウム不足を補うためにはサプリメントに頼らず、毎日の食事から子供に摂取させるようにしましょう。
乳糖不耐症の心配がある子供には、温めた牛乳をゆっくり飲ませると消化がしやすくなります。

カルシウムを含む食品は牛乳以外にもあるので、乳製品以外の食品も取り入れてカルシウム不足を防ぎましょう。
豆腐や納豆などの大豆製品には、乳製品に次いで多くのカルシウムが含まれています。

大豆製品には、身長を伸ばす効果が期待されるタンパク質も豊富に含まれているため、積極的に食べさせましょう。
また、小魚やエビなどの魚介類も、カルシウム不足の解消に役立ちます。

食生活の改善だけでは不安な時は、専門医に相談しましょう。
専門医療機関では、子供の身長を伸ばす治療を行っています。

(まとめ)子供の成長に関わるカルシウムの効果とは?

1.カルシウムの効果とは丈夫な骨をつくることです

カルシウムとは、丈夫な骨や歯をつくる効果を持つ栄養素です。身長を伸ばす栄養素という認識が広まっていますが、カルシウムには子供の身長を伸ばす効果はありません。
摂取しても身長は伸ばせませんが、子供に積極的に摂って欲しい栄養素の1つです。

2.カルシウムとは骨を強くし、筋肉をサポートする栄養素です

子供にとってのカルシウムとは、骨を丈夫にし、筋肉の収縮をコントロールしてくれる栄養素です。身長を伸ばす効果はありませんが、成長期の子供に欠かせない栄養素だといえます。

3.日本人はカルシウムの摂取量が少ないといわれています

日本人は体質的に、カルシウム不足になりやすいといわれています。水や野菜からカルシウムを摂りにくく、乳製品を食べる量も少ないのが理由だと考えられます。
日本では乳糖不耐症の割合が高いため、子供に強制的に牛乳を飲ませるのは賢明ではありません。

4.カルシウムを多く含む食材とは何かを把握してメニューに役立てましょう

カルシウム不足を補うには、サプリメントではなく食事からカルシウムを摂取させましょう。乳製品以外の食品も取り入れると、効果的です。
子供の身長について相談したい時は、専門医を訪ねましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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院長 齋藤まい医師