脳下垂体はあらゆるホルモン分泌を司り、成長ホルモンもそのひとつです


脳下垂体は全身のホルモン分泌を支配する器官で、正常に機能していると成長ホルモンの分泌もスムーズに行われます。
ホルモンはさまざまな体のバランスを取って分泌されるため、過度なストレスや睡眠不足などの影響でホルモン分泌のバランスが崩れると十分分泌されなくなってしまいます。

そのためストレスを適度に発散して脳下垂体から十分な成長ホルモンが分泌されるような生活を送ることがおすすめです。

脳下垂体では成長ホルモンを初めさまざまなホルモン分泌が行われます

脳下垂体では、全身の体調や恒常性をはかるためのホルモンの分泌が行われています。
子どもの身長を伸ばす働きなどをもつ成長ホルモンのほか、男性・女性らしい体つきに変化するための性腺刺激ホルモンなど10種類のホルモンを分泌しています。

たとえば血液中にカルシウムの量が少なくなっていれば骨からカルシウムを引き出すようホルモン分泌が行われ、血糖値が下がると血糖値を維持するために脂肪を分解するホルモンが分泌をします。
また血糖値維持の働きは成長ホルモンが持っているものですが、このような働きがバランスを取って行われているのです。

しかし血糖値を上げるために成長ホルモンを分泌しますが、そのためにも体の働きがいくつも関わっており、成長ホルモンの分泌が不足することはそこだけの原因にとどまらないと言えます。

ホルモン分泌は非常にデリケートなのでストレスをためないようにしましょう


成長ホルモンの分泌などあらゆる体の働きは一部で行われているものではなく、さまざまな器官と連携して行われています。
ホルモンの分泌には体の働きを調整する自律神経や細菌などの外敵から身を守る免疫が関わりあっているのです。

この働きがバランスよく作用することで成長ホルモンの分泌がスムーズに行われ身長が伸びることになります。
しかしストレスが加わるとこのバランスが崩れやすくなり、一部でバランスを失ってしまうとたちまち周りの働きがバランスを取ろうと無理して作用するため、成長ホルモンの分泌が増減してしまうことがあるのです。

そのため、大きなストレスをためて免疫機能が過剰に働くことを避けるためにも、ストレスは適度に解消して心身ともに健康的に過ごせる環境を整えてあげましょう。
現代社会で生活する大人の多くがストレスを抱えていますが、同じく子どももストレスにさらされているのです。

質の良い睡眠を十分取らせて身長を伸ばすチャンスをつくるためにも、寝る前にはリラックスできる環境を整えて落ち着いた気持ちで眠ることができるようにしてあげましょう。

成長ホルモンの分泌が不足すると低身長になることがあります

成人する前まで成長ホルモンの分泌がされますが、十分でない場合低身長に悩んでしまうことがあります。成長ホルモンの分泌が不足する原因には生活習慣があり、睡眠不足や食生活、運動不足などが挙げられます。

そのほか生まれつき成長ホルモンの分泌が少ない場合もあり、整形外科で低身長の専門医と相談し、成長ホルモン剤を投与することもあります。

整形外科でホルモン剤を投与する方法

自宅で成長ホルモン剤を注射する方法ですが、皮下注射でそれほど難しくなく、医師や看護師から説明をきちんと受けてやり方を身につければそれほど不安なものではありません。
1日何回と決められた回数を継続して投与することで、不足した成長ホルモンを上手に補っていきます。

この成長ホルモン剤の投与は全額自己負担になる場合がほとんどですが、コンプレックスをお子さんが抱え続けることが不安であれば、早めに改善してあげたいと思うのではないでしょうか。
ホルモン剤の注射による施術は、できるだけ早いうちにスタートした方が二次性徴を迎えるまでに期間をより長く取りやすく、その分身長を伸ばせるチャンスも長くなるとされています。

(まとめ)成長ホルモンを分泌している脳下垂体とは?

1.脳下垂体はあらゆるホルモン分泌を司り、成長ホルモンもそのひとつです

全身のホルモン分泌を支配する脳下垂体は、体の働きを調整しながらホルモン分泌を行うため、一部でバランスが崩れると全体でうまくホルモンが働きにくくなることがあります。成長ホルモンを十分分泌させるためにも、過度なストレスのない生活を送りましょう。

2.脳下垂体では成長ホルモンを初めさまざまなホルモン分泌が行われます

全身のバランスや恒常性をはかるために必要なホルモンを脳下垂体から分泌しています。成長ホルモンや性腺刺激ホルモンなど10種類のホルモン分泌が行われており、例えば血液中のカルシウムが不足すれば骨から引き出すような働きを支配しています。

3.ホルモン分泌は非常にデリケートなのでストレスをためないようにしましょう

成長ホルモンの分泌は自律神経や免疫機能と関わりあって行われているものです。過大なストレスが加わるとこれらの働きのはバランスが崩れやすくなるので、ストレスを適度に解消しリラックスした状態で眠らせてあげましょう。

4.成長ホルモンの分泌が不足すると低身長になることがあります

成人前まで分泌する成長ホルモンは量が十分でないと低身長になる恐れがあります。原因は生活習慣の乱れや先天的なもので、お子さんの低身長が気になる場合は整形外科を受診してみましょう。
効き目が期待できる場合にはホルモン剤注射を行います。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師