身長を伸ばすためにストレッチが効果的なのは、姿勢が改善されるからです


身長を伸ばすのにストレッチが効果的だと考えられる理由にはいくつかあります。
まず、ストレッチを行うことによって姿勢を改善することが可能です。

姿勢が改善されることにより栄養素を吸収しやすくなり、成長が促進されると考えられるからです。
また、それ以外にも骨端腺に刺激が与えられることや骨の成長をスムーズにさせること、質の良い睡眠がとれることなどが挙げられます。

正しいストレッチで内臓の働きを正常化させましょう

子どもの身長を伸ばすのに、タンパク質やカルシウムをはじめとしたさまざまな栄養素が必要とされています。それらの栄養素は食事から摂取する必要がありますが、猫背などのような姿勢が悪い状態だと、背中が丸まっている状態になり、内臓の働きに悪影響を与えることがあるといいます。

正しくストレッチを行うことで、骨を支える筋肉のバランスが整えられ、結果的に姿勢を改善することが可能です。
姿勢が改善されることにより、内臓の働きが正常になり、食事で摂った栄養素が体内で吸収されやすくなるといえるのです。

もちろん、子どもの成長に必要な栄養素を十分に摂っていることが前提となりますが、姿勢の改善により間接的に身長を伸ばす効果が期待できると考えられます。
また、身長を伸ばすには適度な運動が必要とされています。

ストレッチは筋肉をほぐす意味で行われるものですから、ジョギングやバレーボール、バスケットボール、縄跳びなどのジャンプを行う運動をすることが推奨されています。
適度な運動は骨端腺に刺激を与え、強く太い骨をつくることができるようになるとされています。

しかしながら、ストレッチや運動によって身長が伸びるということには医学的な根拠はありません。

ストレッチには間接的に身長を伸ばす効果があるといえます


成長期に起こる成長痛は、筋肉の成長が追いつかないことで起こると考えられています。
骨が成長しようとしているときに骨が硬いことが原因とされており、ストレッチの習慣をつけることで改善されるといいます。

さらに、ストレッチにより筋肉を柔らかくしておけば、骨がスムーズに成長することが可能という考え方もあります。
また、子どもの身長を伸ばすのに不可欠な成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されますが、成長ホルモンを正常に分泌させるためには良質な睡眠が必要とされています。

就寝前にストレッチを行うことで筋肉の緊張がほぐれ、リラックスした状態で眠ることが可能になります。そのため、質の良い睡眠に繋がり、間接的に身長を伸ばす効果があると考えられているのです。

しかし、いずれの場合も無理にストレッチや運動を行わせることは精神衛生上良くないとされています。

子どものストレスにならないような運動の方法がベターでしょう。
ただ、筋トレばかりを行うとかえって骨の成長を妨げてしまう恐れがあるといわれています。

簡単にできるストレッチはたくさんあります

ストレッチを行うことが直接的に身長を伸ばすという医学的根拠はないものの、子どもの成長にとってメリットは大きいといえます。
ここでは、簡単にはじめられるストレッチの方法をご紹介していきましょう。

シンプルな背伸び運動

朝起きてから、パジャマの状態でもできるのが背伸び運動です。
ほかのストレッチや運動を行う前の準備運動として取り入れるのが良いでしょう。

  1. 両手を組み、手足を思い切り伸ばします。身体に力を入れすぎないこと、呼吸を止めないことが大切です。
  2. その状態で10秒程度キープし、その後脱力します。
  3. この動作を最低3セット行いましょう。
勉強の合間に行う背中のストレッチ

長時間勉強やパソコンの操作を行っていると、背中の筋肉が固まってしまいます。
休憩の際などにストレッチを行うと良いです。

  1. 四つ這いの姿勢になります。
  2. お尻をかかとにつけ、身体の重心を後ろに下げ、顔を地面に近づけます。
  3. この状態を30秒程度キープします。このとき、背中の筋肉がほぐれていくことをイメージすることが大切です。

(まとめ)身長を伸ばすためにストレッチが効果的なのはなぜ?

1.身長を伸ばすためにストレッチが効果的なのは、姿勢が改善されるからです

ストレッチを行えば姿勢が改善され、その結果、成長に必要な栄養素を吸収しやすくすることができると考えられています。ほかにも骨端腺に刺激を与えることや骨の成長をスムーズにすることなどが、ストレッチが身長を伸ばすのに効果的な理由とされています。

2.正しいストレッチで内臓の働きを正常化させましょう

猫背の姿勢は内臓の働きを悪化させるといいます。ストレッチにより姿勢を改善することでその状態を解消させ、身長を伸ばすのに必要な栄養素を吸収しやすくすることが可能です。
また、ジャンプの動作を伴う運動は骨端腺に刺激を与えるのも良いとされています。

3.ストレッチには間接的に身長を伸ばす効果があるといえます

ストレッチにより筋肉を柔らかくしておけば、骨の成長がスムーズになると考えられています。また、ストレッチにより睡眠の質が上がり、成長ホルモンを分泌させる効果が期待できます。
子どもが伸び伸びとできるような運動の仕方がベターです。

4.簡単にできるストレッチはたくさんあります

ストレッチには簡単にはじめられるものが多く、子どもの成長にとってもメリットは大きいといえます。例えば、背伸び運動であれば朝起きてすぐにできますし、ほかの運動を行うときの準備体操にもなるでしょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師