成長ホルモンを十分分泌させるには牛肉だけでなくいろんな栄養が必要です


牛肉をたくさん食べることが身長を伸ばす役に立ったわけではなく、多くの場合はその他の要因が大きく関係しています。
そのため牛肉だけにこだわらず、あらゆる食品からタンパク質などの栄養素をしっかりと取ることがポイントです。

そして子どもの間により身長を伸ばすためには、睡眠時間をたっぷり取ることが必要です。
睡眠不足になると成長ホルモンが十分分泌されず、身長が伸びにくくなる恐れがあります。

牛肉だけでなくあらゆる食品からタンパク質を取りましょう

身長を伸ばしたいときは、骨端線という軟骨細胞でできた部分がスムーズに伸びていくような生活習慣を心がけましょう。

そのためには軟骨細胞をつくるための栄養素が必要で、それは主にタンパク質です。
タンパク質は牛肉に多く含まれている食品ですが、その他にもタンパク質を豊富に含んだ食品は魚・卵・大豆製品・乳製品などさまざまなものがあります。

牛肉だけと限定せずあらゆる食品からタンパク質を取ることができれば、その他の栄養素もバランスよく取れるようになるでしょう。
ちなみに「牛肉を食べたから身長が伸びた」という噂は、肉牛の生育に使われることがある肥育ホルモンの影響を考えてのことだと言われています。

肥育ホルモンは生育期間を短くして肉牛を出荷できる状態にする薬で、外国では使われていることがあります。しかし、人間に害のない量で使用されていることや国内産の肉牛には使われていないことから、牛肉からたくさんの肥育ホルモンを摂取して身長が伸びたという話は、あまり確かではない説と言えるでしょう。

タンパク質を消化・吸収・合成にはその他の栄養素も欠かせません


牛肉などからタンパク質を十分取ったとしても、消化吸収、そして合成するにはその他の栄養素も取っておくことが必要です。
タンパク質と一緒に次の栄養素も不足なく摂取できるメニュー作りを心がけてみましょう。

ビタミンB6

タンパク質を合成するために必要な栄養素です。
鶏肉・レバー・赤身魚・じゃがいも・バナナ・玄米に多く含まれています。

動物性と植物性の食品があるため、動物性食品ばかりでビタミンB6を取ろうとすると脂肪分などの取りすぎになる可能性があり、植物性食品とバランスよく取るようにしましょう。

ビタミンC

タンパク質で合成した組織を強くする働きがあると言われています。

果物・小松菜・ピーマン・じゃがいもなどに多く含まれている栄養素ですが、ゆでるとお湯に溶けだしてしまいやすい性質があります。
そのためビタミンCが食材から減少しないための調理方法は、炒める・電子レンジで加熱するといった方法がおすすめです。

また、食事をする際はまとめて栄養を取らず、3食バランスよく取ることが大切でしょう。
タンパク質を1度に吸収できる量には限りがあります。
そのため、3食でバランスよく取れるようにし、間食にもタンパク質をたっぷり含むメニューを取り入れると、より多くのタンパク質を取ることが可能になります。

十分な睡眠時間を取ることで子どものうちにしっかり身長を伸ばしましょう

身長を伸ばすためにタンパク質を初めとした栄養素を十分取ったら、睡眠もしっかり取るようにしましょう。成長ホルモンが分泌されると、骨端線から骨が伸びるようになり、そのときに必要な成長ホルモンは眠っている間に分泌されるためです。

そのため、子どもたちにはできるだけ長く睡眠が取れるように配慮してあげる必要があります。
目安としては小学生以上では9時間以上、高校生以上では8時間以上と言われています。
十分な睡眠を取ることで性腺刺激ホルモンの分泌を遅らせるとも言われており、子どもの間にしっかりと骨を伸ばしてから大人の体へと変化することが期待できるのです。

また、お子様の低身長にお悩みのときには、医師に相談することもできます。
生活習慣を見直し、十分な睡眠などを心がけてもお子さんの身長が思うように伸びてこないときは低身長の専門医を受診してみましょう。

そして、身長に対する心配があるときはできるだけ早くみてもらうことをおすすめします。

(まとめ)牛肉を食べると成長ホルモンが増えるってホント?

1.成長ホルモンを十分分泌させるには牛肉だけでなくいろんな栄養が必要です

牛肉はタンパク質を多く含んでいますが、身長を伸ばすためにはあらゆる食品からタンパク質を取ることがおすすめです。また成長ホルモンの分泌には睡眠も深く関わりがあるので、しっかり睡眠時間を取ることも必要です。

2.牛肉だけでなくあらゆる食品からタンパク質を取りましょう

タンパク質を多く含む食品に牛肉がありますが、それだけに偏らずあらゆる食品からタンパク質を取りましょう。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品からまんべんなくタンパク質を取ることで、栄養バランスの取れた食事になると期待できます。

3.タンパク質を消化・吸収・合成にはその他の栄養素も欠かせません

タンパク質の消化・吸収・合成の働きにはビタミンが不可欠です。そのため牛肉などでタンパク質をしっかり取りつつ、ビタミンB6やビタミンCを含む食品も積極的に取りましょう。

4.十分な睡眠時間を取ることで子どものうちにしっかり身長を伸ばしましょう

十分な栄養を取ったら睡眠もしっかりと取りましょう。成長ホルモンは寝ている間に分泌されるため、睡眠不足にならないよう、よく寝させてあげることが大切です。
また、どうしても低身長が心配という場合は、専門医に診てもらう方法もあります。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師