ピーナッツに含まれる亜鉛は成長ホルモンの分泌に必要と言われています


ピーナッツには亜鉛が多く含まれています。
この「亜鉛」に成長ホルモンの分泌を促す働きがあると考えられています。

他にも、骨の成長を促進させる作用をもつマグネシウムも多く含まれているといいます。
だからといってピーナッツばかり食べていても、子どもの身長を伸ばすことは難しいといえます。

栄養バランスの良い食事をさせることは子どもの成長には大切です。

ピーナッツには亜鉛やマグネシウムが豊富に含まれています

「ピーナッツをたくさん食べる子どもは背が高くなる」という話を聞いたことがある方もいるでしょう。ピーナッツと身長には一見何の関係もなさそうですが、この話はどうやら迷信だと一概には言えないようです。

まず、成長ホルモンの分泌にはさまざまな栄養素が必要と考えられており、その中の一つに「亜鉛」が挙げられます。
そして、ピーナッツにはこの「亜鉛」が豊富に含まれているといわれています。そのため、ピーナッツを食べることで成長ホルモンの分泌を促す効果が期待できるのです。

また、ピーナッツにはマグネシウムも多く含まれており、マグネシウムには骨を成長させる作用があると考えられています。つまり、ピーナッツには子どもの身長を伸ばすために欠かせない栄養素が含まれているといえるのです。

このことからも、ピーナッツは栄養価が高いといわれており、子どもの身長を伸ばすのに効果的な食べ物として知られています。
実際、ピーナッツをおやつとして毎日のように食べていた子どもが、同年齢同性別の子どもの平均身長を上回っているという例もあるといいます。

しかし、ピーナッツだけを食べていればよいというわけではなく、子どもの身長を伸ばすためにはさまざまな要素が関係しています。

亜鉛の一日の摂取推奨量は年齢・性別ごとで異なります


成長ホルモンの分泌を促す働きがあるといわれている亜鉛は、私たちの健康を維持するためには必要不可欠だといえます。
亜鉛が不足することで、健康にさまざまな悪影響を与えると考えられています。

例えば、味覚障害が起こり、食べ物の味が分からなくなるという症状などが挙げられます。
味覚障害は食欲減退にもつながり、結果的に身長を伸ばすのに必要な栄養素が充分に摂取できなくなってしまう恐れがあります。

日本人は亜鉛不足になりやすいといわれているため、一日の摂取推奨量を目安に、亜鉛を含む食品を積極的に摂ることをおすすめします。
亜鉛は年齢・性別ごとに一日の摂取推奨量が異なります。

以下の表を参考にしてみてください。

  • 1~2歳……男児、女児ともに3㎎/日
  • 3~5歳……男児、女児ともに4㎎/日
  • 6~7歳……男児、女児ともに5㎎/日
  • 8~9歳……男児6㎎/日、女児5㎎/日
  • 10~11歳……男児、女児ともに7㎎/日
  • 12~14歳……男児9㎎/日、女児8㎎/日
  • 15~17歳……男児10㎎/日、女児8㎎/日

亜鉛不足になると、成長ホルモンの分泌に支障が起きる可能性があるということは念頭に置いておきましょう。
そして、いずれかの栄養に偏ることなく、子どもにバランスの良い食事をさせることができるように、日々の食生活にも気を配ることが大切です。

子どもの身長を伸ばす栄養素にはさまざまなものがあります

子どもの身長を伸ばすためには、ピーナッツに含まれる亜鉛やマグネシウムなどの他にも、たくさんの栄養素が必要になると考えられています。

代表的とも呼べる栄養素が「タンパク質」です。
タンパク質は骨の形成の土台とも呼べる栄養素ですから、タンパク質なくしては子どもの成長は期待できないといっても過言ではありません。

このタンパク質にカルシウムやリンなどが合成されることにより、強くて丈夫な骨を作ることができると考えられています。
また、ビタミン類にはカルシウムの吸収を促進し、骨からカルシウムが放出されていくのを防ぐ効果があるといわれています。

そのほか、マンガンや銅、葉酸などの栄養素もタンパク質の生成や骨を作るのに必要だとされています。

ただ、万が一、しっかりとバランスのとれた食生活をしているのにもかかわらず子どもの身長が伸びない、同年齢・同性別の子どもよりも身長が著しく低いという場合は、なんらかの疾病にかかっている可能性もあります。
もしお悩みの際は、一度医師に相談してみることをおすすめします。

(まとめ)ピーナッツには成長ホルモンを分泌させる働きがある?

1.ピーナッツに含まれる亜鉛は成長ホルモンの分泌に必要と言われています

亜鉛は成長ホルモンの分泌に必要な栄養素の一つだといわれています。亜鉛が豊富に含まれている食品としてピーナッツが挙げられます。
ピーナッツには骨を成長させるマグネシウムも含まれているため、子どもの身長を伸ばすのに効果的だと考えられています。

2.ピーナッツには亜鉛やマグネシウムが豊富に含まれています

ピーナッツには成長ホルモンの分泌を促進する亜鉛や、骨を成長させる作用を持つマグネシウムなどが豊富に含まれているといわれています。
そのため、ピーナッツは子どもの身長を伸ばすのに効果的な食品といっても過言ではありません。

3.亜鉛の一日の摂取推奨量は年齢・性別ごとで異なります

亜鉛不足になると、味覚障害や食欲減退が起き、成長ホルモンの分泌に悪影響を与える可能性があります。そのため、年齢・性別ごとの一日の亜鉛摂取推奨量を目安に、子どもの亜鉛不足を予防していきましょう。

4.子どもの身長を伸ばす栄養素にはさまざまなものがあります

子どもの身長を伸ばすのに必要とされる栄養素は亜鉛やマグネシウムの他に、タンパク質カルシウム、リン、ビタミン類、マンガン、銅、葉酸などが挙げられます。それでも低身長が解決できない場合は一度専門のクリニックを訪ねてみても良いでしょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師