成長ホルモンもプロラクチンも成長に必要なホルモンです


成長ホルモンもプロラクチンも、同じ下垂体前葉から分泌されるホルモンとされています。

どちらのホルモンも子どもの成長に必要と考えられています。
成長ホルモンは骨や筋肉の成長を促進させる働きを持っていると、プロラクチンは乳房を刺激し乳腺を発達させるといわれています。

このことから、プロラクチンは特に女児の発育に重要だといえます。

成長ホルモンとプロラクチンは下垂体前葉から分泌されます

子どもの成長にはさまざまなホルモンの働きが関係しているといいます。
その中に、成長ホルモンやプロラクチンも含まれており、どちらも子どもの成長に必要だと考えられています。

成長ホルモンもプロラクチンも同じ下垂体前葉から分泌されるホルモンの一種で、下垂体前葉からはこれらを含めた6種類のホルモンが分泌されているといわれています。

下垂体前葉から分泌されるのは、成長ホルモン、プロラクチンの他に以下のホルモンが挙げられます。

  • 甲状腺刺激ホルモン(甲状腺を刺激する作用)
  • 副腎皮質刺激ホルモン(コルチゾールの生成作用)
  • 黄体形成ホルモン(性ホルモンの生成作用)
  • 卵胞刺激ホルモン(性ホルモンの生成作用)

成長ホルモンは睡眠時に多く分泌されると考えられており、発育期の骨を成長させたり各器官のタンパク質合成を促進したりする作用があるといいます。

一方、プロラクチンは「催乳ホルモン」とも呼ばれており、乳腺の発達や乳汁の産生、分泌を促進させる働きをもっているといいます。
また、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンの分泌にもかかわっていると考えられています。

このことから、プロラクチンは特に女児の成長に大きく影響するといえます。

プロラクチンや成長ホルモンの過剰により起こる病気があります


プロラクチンが過剰に分泌されてしまうと、プロラクチン産生腫瘍などの病気の原因になってしまうことがあります。
プロラクチン産生腫瘍は性別関係なく起こる病気ですが、男女で症状に違いがあります。

女性の場合は月経不順や無月経を引き起こし、乳汁が分泌される、性欲が低下するなどの症状がみられます。
男性の場合は大きな症状はないものの、性欲の低下がみられることがあり、男女ともに骨粗しょう症になるリスクが高まるといわれています。

成長ホルモンが過剰に分泌されることでも、先端巨大症などの病気になることがあります。
先端巨大症は脳の下垂体に腫瘍ができることで起こる病気ですが、この腫瘍は良性のものであると考えられています。

この症状では、手足や唇、鼻が大きく厚くなる頭痛、多汗症などが起こるのが特徴的です。
高血圧や糖尿病などの原因にもなるため、治療を行うのが理想的です。

先端巨大症は子どもの場合「巨人症」と呼ばれることもあり、同年齢同性別の子どもに比べて身長が高すぎる傾向にあります。

成長ホルモンの分泌が不足すると子どもの低身長症が起こる可能性があります

成長ホルモンの過剰分泌では先端巨大症や巨人症などの病気を起こす可能性がありますが、反対に成長ホルモンの分泌が少なすぎる場合「成長ホルモン分泌不全性低身長症」が起こる可能性があります。
この症状は、文字通り成長ホルモンの分泌が不足することが原因で身長の伸びに障害が生じ、子どもの低身長を招くものとなります。
9割前後は原因不明とされており、成長ホルモン治療を受けることで治療することが可能です。

成長ホルモン治療は、成長ホルモンを注射器で投与することにより成長ホルモンの効果を得ることが目的です。
そのため、成長ホルモン治療を始めると、子どもの身長が大きく伸びると考えられています。

また、子どもの低身長は成長ホルモン分泌不全だけが原因とは限りません。
SGA低身長やターナー症候群、軟骨無形成症、プラダーウィリー症候群などの病気の場合も、子どもに低身長の症状がみられます。

子どもの低身長がどの病気によるものなのかを知るためにも、信頼できる病院を受診することをおすすめします。

(まとめ)成長ホルモンとプロラクチンは成長に必要なホルモン?

1.成長ホルモンもプロラクチンも成長に必要なホルモンです

成長ホルモンは骨や筋肉の成長、子どもの身長を伸ばすのに必要であり、プロラクチンは乳腺を発達させるのに必要であるとされています。どちらも子どもの成長に必要なホルモンといえるでしょう。

2.成長ホルモンとプロラクチンは下垂体前葉から分泌されます

成長ホルモンもプロラクチンも、子どもの成長に必要な下垂体前葉から分泌されるホルモンだと考えられています。成長ホルモンは子どもの身長を伸ばす作用を持っており、プロラクチンは乳腺の発達を促進する作用を持っているといいます。

3.プロラクチンや成長ホルモンの過剰により起こる病気があります

プロラクチンの過剰分泌によりプロラクチン産生腫瘍を起こすことがあります。女性の月経不順や男女の性欲低下が主な症状です。また、成長ホルモンの過剰分泌でも先端巨大症になることがあります。
身長が高い、手足や唇、鼻が大きいなどの特徴がみられます。

4.成長ホルモンの分泌が不足すると子どもの低身長症が起こる可能性があります
成長ホルモンが過剰に分泌されると先端巨大症や巨人症になりますが、分泌が少なすぎると成長ホルモン分泌不全性低身長症になってしまうことがあります。成長ホルモン治療により改善が期待できるので、お悩みの際は専門のクリニックを受診してみましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師