成長期の子供に頭痛が起こる原因はさまざまで、寝不足やストレスなどが原因になる場合もあります


成長期の中でも特に思春期の子供では頭痛を感じる場合が出てきますが、痛み方や痛む場所、痛みの続く時間などには違いがあり、これらはそれぞれ原因が異なります。
ストレスや疲労が原因となっている場合もあるので、原因をしっかり見極めて、それに合わせた対処を行うよう心がけましょう。

それから睡眠不足も頭痛を招きやすいので、夜は早めに寝て十分睡眠時間を確保することが大切です。
睡眠中は成長ホルモンの分泌が多いため、子供の身長をよく伸ばすためにも理想的な睡眠時間を毎日取ることが必要になります。

特に思春期に多くなる子供の頭痛は様子を見て対処しましょう

頭痛は思春期の頃に起きやすいですが、これは身体が大人へ変化しているためではありません。
あらゆる原因がありますが、頭痛が起きている時の子供の状態をチェックしておくことで原因が分かりやすくなることがあります。

もし頭痛があまりにひどいときやなかなか治まらないときは受診することも考えましょう。

ズキンズキンと痛む

女性の場合、頭の側面がズキンズキンと痛む時は片頭痛の可能性があります。
ホルモンの影響から起きると言われており、大人になっても続くケースもあるのです。

肩や首のコリがひどい

肩や首のコリによって頭痛が引き起こされる緊張型の頭痛で、学校・塾・自宅での勉強やパソコンの使用、スマホの使用など肩や首のコリをつくる原因は多くなっています。
また、運動不足も肩や首のコリを引き起こしやすいと言われています。

朝起きられない

頭痛がして朝起きられない場合、起立性調節障害の可能性もあり、他には統合失調症やうつ病も考えられます。
これらは精神疾患が原因で引き起こされている頭痛で、正しい治療を行う必要があり見極めは医師でも難しいところがあるので、日頃のお子さんの状態をよく見て医師に伝えましょう。

睡眠不足は頭痛だけでなく成長ホルモン分泌不足を招きます


寝不足になった時にも頭痛が起きることがあるため、睡眠不足にならないことが成長期の子供の頭痛予防につながります。
しかも睡眠不足になると、寝ている間に分泌される成長ホルモンの量が十分ではなくなり、その状態が続けば子供の身長が伸びにくくなることがあるのです。

また、成長期の子供の身体では、成長ホルモンの働きによって骨が伸ばされ身長がどんどん伸びていきます。
このよく身長が伸びる時期を逃して大人の身体になってしまうと、その後はほとんど背が高くなることはないところからも、成長期の十分な成長ホルモンの分泌を促す睡眠は重要です。

そのため成長期には睡眠不足にならないよう夜は早めに寝て、十分な睡眠時間を確保することがおすすめです。
成長期の子供の理想的な睡眠時間は、中学生~高校生で8~9時間、小学生は10~11時間、幼児では10~13時間で、実際はこれより短い場合が多いので、夜はさらに早く寝る習慣づけをしましょう。

身長にコンプレックスを感じている時には医師に相談しましょう

ストレスを非常に強く感じ続けていることが原因で、頭痛になることもあります。
もし、お子さんの身長の低さに悩んでいたりするのであれば、一度、専門のクリニックなどで背の高さについて相談してみましょう。

成長期は成長ホルモンの分泌が盛んになるので大きく身長が伸びやすい時期ですが、何らかの理由によって背があまり伸びないこともあるからです。
低身長の専門医が在籍する整形外科では、より詳しく身長の伸びの悩みを相談ができるのでおすすめで、受診するとまずカウンセリングや検査を行って低身長の原因を探っていきます。

検査結果からさらに詳細な検査が必要な時にはそれを行い、お子さんに対して効果が期待できるとすれば成長ホルモン治療を受ける方法もあります。
成長ホルモン治療とは、成長ホルモンを注射で直接投与するという治療法です。
たとえ成長ホルモンを口から取ったとしても栄養として吸収されてしまい肝心の働きは期待できないので、直接注射で投与します。
しかし注射といっても針の小さく痛みの少ないものですから、心配はいらないでしょう。

また、病気が原因であれば保険を適用することも可能です。

(まとめ)成長期の子供に頭痛が起こりやすい理由は?

1.成長期の子供に頭痛が起こる原因はさまざまで、寝不足やストレスなどが原因になる場合もあります

思春期の子供では頭痛を訴えることが起きやすくなりますが、原因によって痛み方などが違ってきます。睡眠不足やストレスなども頭痛の原因となります。
しっかりと症状や原因を見極めて、適切な対処を行うことが重要と言えるでしょう。

2.特に思春期に多くなる子供の頭痛は様子を見て対処しましょう

成長期の子供に起きる頭痛にはあらゆる原因があります。頭痛の起き方やどのくらい続くかなどは原因によって違ってきますが、あまりに長く続いたり痛みがひどかったりする時は受診も考えてみましょう。

3.睡眠不足は頭痛だけでなく成長ホルモン分泌不足を招きます

睡眠不足も頭痛を招きやすいので夜は早めに寝る習慣を付けましょう。それに睡眠不足は成長ホルモンの分泌不足も招きやすく身長の伸びにも影響が出やすいので、普段から早めに寝ることを心がけた生活がおすすめです。

4.身長にコンプレックスを感じている時には医師に相談しましょう

お子さんが身長の低さが強いコンプレックスになっている時は、整形外科で身長が伸びない原因を探ってもらいましょう。そして必要な治療を受けることがおすすめで、必要性と効果が出ると期待されれば成長ホルモン剤を使ったホルモン治療を選ぶこともできます。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師