子どもの成長期はホルモンバランスの変化に大きく左右されます


子どもの成長は、乳幼児期から前思春期、思春期というように段階を踏みます。

この成長段階をコントロールしているのがホルモンバランスです。ホルモンバランスが乱れてしまえば、早くに思春期が到来して身長がストップしてしまう可能性もあります。

健やかな成長期を過ごすためにはホルモンバランスを整えることがポイントです。

子どもの成長期に応じた成長にはホルモンが関係しています

子どもの成長は段階に分かれて訪れます。
その段階ごとに、適切な成長期を迎えることが身体を健やかに育てるためには重要です。

子どもの成長期の段階について紹介します。

乳幼児期

第一成長期である乳幼児期は生まれてから3~4歳までを指します。
この時点では低身長になっていて、あとからミルクの飲みが悪かった、離乳食が進まなかったというような話が聞かれます。

また3歳までの子どもの成長障害の多くは栄養に関わると言われますが、ホルモンや代謝の異常、腎臓の病気が原因のこともあります。
もともと小さく生まれた子どもであっても、その多くが3歳までに他の子どもに追い付きます。

いつまでも小柄で心配という場合は乳幼児検診のほか、専門医のクリニックで相談しましょう。

前思春期

思春期が始まるまでの時期が前思春期と呼ばれます。
この時期の成長は成長ホルモンによるものです。

思春期

思春期の成長に大切な要素が性ホルモンです。
性ホルモンが分泌されることで男子は筋肉がつき、女子は胸が膨らむようになります。
この思春期の性ホルモンの作用と身長は密接に関係していると言われています。

思春期の到来によって子どもの身長も影響を受けます

人間の成長はホルモンの働きに大きく影響を受けます。
特に身長を伸ばすために重要なのが性ホルモンの分泌だと言われています。
一般的に10歳を過ぎると、脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌されます。

その影響で精巣や卵巣から性ホルモンが放出されて大人の身体へ成長が進むのです。
この性ホルモンの影響で身長は大きく伸びます。

しかし、それ以降は身長は止まると考えられています。
これは性ホルモンには骨の成長をとめて固く伸びにくくする作用があるからです。

身長は骨の末端部分にある軟骨細胞が増殖することで伸びていきます。
ところが性ホルモンには軟骨細胞の分裂をとめてしまいます。

そこで性ホルモンが分泌されるまでにどれだけ身長を伸ばせるかが大切になります。

睡眠不足などを原因としてホルモンバランスが崩れると、性ホルモンが多量に分泌されると言われています。その結果、思春期が早く到来して身長の伸びが止まってしまうのです。

子どもの身長を伸ばすためには、必要な栄養を摂取するとともにホルモンのバランスをとることが大切と考えられます。

思春期早発症が原因で身長の伸びが止まることがあります


思春期は子どもが大人になる過程で大切な意味を持ちます。
ところがホルモンのバランスによって思春期が早く来てしまう症状が問題になることがあります。

この症状は思春期早発症と呼ばれ、思春期が早く来ることで小柄な間に身体が完成して身長が止まってしまうことが問題点として指摘されています。
多くの場合は10歳前後でホルモン分泌が進みますが、思春期早発症の場合は2~3年程度早まってしまいます。

思春期早発症は性腺刺激ホルモンが早期に活動を始めるために起こる場合や、副腎や性腺の病気によるものがあります。
治療するには外科的な手術がような場合もありますが、薬物療法がよく用いられます。

これは性ホルモンの分泌を抑えて二次性徴を止める目的でおこなわれる治療です。
この治療によって成長速度が一時的に止まることがありますが、骨の成熟を抑えて最終的な身長が伸びることが期待できると言われています。

思春期早発症は早期発見が鍵になります。
子どもの成長があまりに早い場合や、成長曲線から外れるような身長の伸びがあるときは、成長曲線を描き子どもの成長を注視することをおすすめします。
正確な診断は専門のクリニックによる医師からの診断を受けましょう。

(まとめ)ホルモンバランスは成長期の到来に影響する?

1.子どもの成長期はホルモンバランスの変化に大きく左右されます

思春期が到来することで、子どもの身長は大きく伸びますが、ホルモンバランスの乱れによって、その伸びが止まる場合があると言われています。
子どもの身長を伸ばすためにはホルモンバランスのコントロールが非常に大切でしょう。

2.子どもの成長期に応じた成長にはホルモンが関係しています

子どもの成長期にはホルモンが大きく関係します。乳幼児期の成長は栄養の因子が大きいと言われていますが、前思春期は成長ホルモン、思春期は性ホルモンの分泌が進む時期です。
適切なホルモンバランスが子どもの成長を助けます。

3.思春期の到来によって子どもの身長も影響を受けます

身長の伸びは子どもの成長に大きく影響します。思春期に分泌される性ホルモンは子どもを大人の身体に成長させるとともに、骨を硬く伸びにくくする作用があります。
思春期が早いと成長が止まる恐れがあるのでホルモンのバランスには注意が必要です。

4.思春期早発症が原因で身長の伸びが止まることがあります

思春期早発症とは、性ホルモンの分泌が早く思春期は早く来る症状を指します。思春期が早いことで、身長の伸びが止まり最終的な成人身長が小さくなることがあります。
気になる場合は専門医から診断を受けましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師