レボドパは成長ホルモン分泌を促進する医薬品です


レボドパとは、脳内に入るとドーパミンに変化して視床下部に作用し、成長ホルモンの分泌を促進する医薬品です。
パーキンソン病による手足の震えや筋肉の硬直を改善するために活用される医薬品であり、「L-DOPA」と表記される事もあります。

成長ホルモン負荷試験は成長ホルモンがどのくらい分泌されているかを調べるための試験ですので、レボドパのような薬剤を使用、どんな反応を示すかによって身体的な基礎力を測定する意味合いです。

成長ホルモン分泌不全性低身長症には基準があります

成長ホルモン治療はどんな子どもでもできるわけではなく、所定の検査を経て「成長ホルモン分泌不全性低身長症」と診断できる場合にだけ適用されます。
国から指定されている基準を満たす事によって補助金の支給もありますから、正しい試験を行って客観的な評価を得ない事には、治療を始められない仕組みと言えるでしょう。

診断基準の中に「2種類以上の分泌刺激試験において成長ホルモン頂値が低反応である」事が含まれる事から、カウンセリングを受けた後に一定の試験を行うのが一般的です。
レボドパ以外にアルギニン、クロニジンなどを使う事もあり、試験は医療機関によって方針が異なることもあります。

試験に際して不安な事があれば医師や看護師に相談し、内容や目的を親子で理解したうえで当日を迎えてください。

成長ホルモン分泌不全性低身長症の基準に満たない場合には保険治療の対象から外れる事もありますが、トラブルがないとは言い切れません。
保険外の治療で対処できる医療機関もありますから、予算や希望に応じて検討してもよいでしょう。

成長ホルモン負荷試験を受ける時の注意点を守りましょう


レボドパなどを使った負荷試験を行うにあたって、当日は食事をしないで医療機関を受診するなどの注意点が伝えられます。
空腹状態から15~30分おきの採血を行って成長ホルモンの分泌パターンを測定、2時間くらい繰り返すのが通常です。

指示を守らないで試験に臨むと正しい結果が出にくくなって、治療の開始が遅れるケースもありますから、注意点をしっかり守って準備しましょう。

複数種類の試験を行うために入院が必要な事もあり、医療機関によって対応はさまざまです。
子どもに負担をかけたくないなど、ご両親の意向によっては外来で対応できる医療機関もあるはずですから、お困りの際は気兼ねなく医師に相談してみましょう。

どんな試験が必要でどのような手順で行うかは、カウンセリングで説明があるはずです。
不安な事は何でも質問、疑問点を残さずに当日を迎えてください。

試験結果は当日に分かるものではなく、1〜2週間くらいの期間をおき、改めて医療機関を受診します。
検査の流れや必要性を子どもにもきちんと説明する事で不安を軽減できますので、ご両親のフォローが必要でしょう。

成長ホルモン負荷試験以外の検査結果も考慮されます

レボドパなど医薬品を使った試験で「問題ない」とする結果が出ても「トラブルが絶対にない」と言い切る事はできません。
医薬品による刺激を受けた時には成長ホルモンがしっかり分泌されるにも関わらず、日常生活の中では分泌されない事もあります。

どんな状況でどのような反応を示すかをもっと詳しく調べる必要があると判断されると、追加の検査も必要でしょう。

起床してすぐの尿に含まれる成長ホルモンの量を計測したり寝ている間の様子を観察したりして、総合的な判断を導きます。
これらの検査を行っても成長ホルモンに異常が見られなかったケースでは、SGA性低身長症、ターナー症候群なども疑います。

低身長の原因は複数あって、成長を妨げている要因によって治療の進め方が変わりますから、正しい判断は重要です。

成長ホルモンに異常が見つかった場合でも、他の脳下垂体ホルモンには異常がないか調べるために追加の検査が行われる事があります。
子どもの状態によって検査期間や進め方はさまざまですから、経験豊富な医師のアドバイスを受けつつ、状況を改善するための正しいアプローチを考えましょう。

(まとめ)成長ホルモン負荷試験で使うレボドパとは?

1.レボドパは成長ホルモン分泌を促進する医薬品です

レボドパ(L-DOPA)とは、成長ホルモン負荷試験で活用される医薬品の一種です。医薬品を使った時にどんな反応を示すかを調べる事によって、成長ホルモンが正常に分泌されているかを調べます。

2.成長ホルモン分泌不全性低身長症には基準があります

成長ホルモン治療を始めるにあたって所定の検査を受ける必要があって、明確に設定されている基準値を満たす事によって病気の認定を受けられます。基準値の判断に使うのがレボドパで、他の種類の医薬品を使った検査と併行して行われるのが通常です。

3.成長ホルモン負荷試験を受ける時の注意点を守りましょう

成長ホルモン負荷試験を受ける際には、医師や看護師から指示された内容をきちんと守って準備しましょう。当日は食事を控える、必要に応じて入院を検討するなど細かいルールが説明されるはずですから、本人の理解も促します。

4.成長ホルモン負荷試験以外の検査結果も考慮されます

レボドパなど医薬品を使った負荷試験だけでは正確な判断が難しいと判断されるケースでは、追加の検査が行われる事もあります。医師のアドバイスをよく聞いて身体の状態を正しく把握、原因をはっきりさせたうえで治療を開始してください。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
齋藤まい医師
さいとう まい/Mai Saito

 

経歴
2006 年 関西医科大学 医学部医学科 卒業
療法人藤井会 石切生喜総合病院 臨床研修医
2008 年 大阪市立総合医療センター 整形外科勤務
2010 年 医療法人浩仁会 南堺病院  整形外科
2011 年 医療法人宝持会 池田病院  整形外科
2016 年 西新宿整形外科

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 齋藤まい医師