成長期の子供がカルシウムを取りすぎるとミネラルの吸収が阻害される場合があります


カルシウムには、骨を固く丈夫にする役割があります。そのため成長期の子供のどんどん伸びていく新しい骨は、カルシウムをしっかりとることで丈夫にすることが期待できます。

子供は大人よりもたくさんのカルシウムを摂取する必要があり、通常の食生活ではカルシウムの取りすぎになることはほとんどないといえるでしょう。

ただしサプリを飲んでいてカルシウムの過剰摂取が続くと、他の栄養素の吸収が悪くなると言われています。

成長期にはカルシウムの耐容上限量はとくに定められていません

子供の身長が伸びる期間は、生まれてすぐから大体17~18歳までといわれています。身長が伸びる期間は成長期と呼ばれ、成長を促すために多くの栄養を摂取する必要があるとされています。

カルシウムの必要量も大人より成長期のときの方が多く、成長期にはカルシウムの耐容上限量がとくに定められていません。食事でカルシウムの摂取量が多くても、大きな問題はないとされています。

もしもカルシウムを過剰摂取した場合、余分なカルシウムは尿と一緒に排出されるから問題がないと言われています。

ただしカルシウムは摂取方法に気を付けないと、逆に骨から排出されることもあるかもしれません。

カルシウムはその吸収や代謝を調節するマグネシウムとのバランスが大切と言われています。マグネシウム:カルシウムのバランスは、1:2のバランスが理想的といえるでしょう。

サプリを服用してカルシウムの摂取量が過剰になっているなど、マグネシウムとのバランスが崩れている時には余分なカルシウムを尿中に排出する際にマグネシウムも一緒に排出され減少します。

そしてバランスが崩れたためさらにカルシウムが骨から流れ出てしまう場合もあるとされています。

カルシウムは一般的には不足しやすい栄養素です


カルシウムは吸収されにくい栄養素と言われています。カルシウムの含有量や吸収率の高い食べ物は牛乳やヨーグルトなどの乳製品とされていますが、牛乳の場合で吸収率が約40%と考えられています。

もともと日本人には欧米諸国ほど乳製品を多く摂取する習慣がありません。乳製品をあまり摂取しない場合には、ほかにカルシウムの含有量が多いとされている小魚や野菜などから取り入れることになります。

小魚や野菜などのカルシウムは吸収率が低いので、カルシウムの吸収を高めるためにビタミンDをカルシウムと一緒にとることが推奨されています。

そのように食事に気を遣っていても、健康的な問題が生じるほどカルシウムのとり過ぎになることはほとんどないといえるでしょう。

ただしカルシウムのサプリを服用している場合には、その飲み方によってカルシウムを過剰に摂取してしまうことがあります。

大人の場合にはカルシウムの過剰摂取により高カルシウム血症などさまざまな症状が起きるとされています。

成長期の子供の場合は、病気などにかかることは基本的にありません。ただしサプリによって体内のミネラルがバランスを崩す場合があります。

栄養の偏りは身長の伸びにも影響します

カルシウムのサプリを飲んでいる場合には、カルシウムの摂取量に注意が必要です。成長期におけるカルシウムの過剰摂取には大きな問題はないとされていますが、ミネラルとのバランスが崩れてしまうと身長の伸びに影響が出るかもしれません。

カルシウムの摂取量がオーバーした時には、鉄や亜鉛などのミネラルの吸収が妨げられるともいわれています。

亜鉛は成長ホルモンの分泌を促す働きがあり、身長を伸ばすために必要とされている大切なミネラルといえます。

カルシウムのとり過ぎによってミネラルにまで影響が及ぶと成長が妨げられる恐れもあるため、サプリの利用方法には気を付けた方がいいでしょう。

一般的に成長期は17~18歳頃までと言われていますが、中には早めに成長期が終わる子供もいます。

成長期なのに身長の伸びが急に止まった、子供の身長が平均身長の範囲に入っていないなど、子供の身長に不安を感じているときには、早めに専門の医療機関に相談するようにしましょう。

(まとめ)子供がカルシウムを取りすぎるとどうなる?

1.成長期の子供がカルシウムを取りすぎるとミネラルの吸収が阻害される場合があります

カルシウムには成長期の子供の骨を丈夫にする働きがあります。通常の食事からはカルシウムが過剰摂取になることはほとんどないですが、サプリなどで過剰摂取していると他の栄養素の吸収が悪くなるとされています。

2.成長期にはカルシウムの耐容上限量は特に定められていません

成長期には多くの栄養を摂取する必要があり、カルシウムも成長期には多く必要で耐容上限量が定められていません。カルシウムはマグネシウムとのバランスが大切とされています。

カルシウムだけ過剰に摂取すると、バランスが崩れて吸収が悪くなるといえます。

3.カルシウムは一般的には不足しやすい栄養素です

カルシウムは食品からの吸収率が低いため、一般的には不足しやすい栄養素と言われています。食品からの摂取量が過剰になることはほとんどないのですが、サプリを服用しているときにはカルシウムの過剰摂取になる場合もあります。

4.栄養の偏りは身長の伸びにも影響します

カルシウムのサプリを飲んで摂取量が過剰になっていると、身長の伸びに関係するミネラルの吸収に悪影響が出る場合があります。サプリは注意して服用する必要があるでしょう。

成長期の子供の身長に不安を感じた時には早めに専門の医療機関に相談しましょう。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
田邊雄医師
たなべ ゆう/Yu Tanabe

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経歴
富山県立富山中部高等学校卒業
金沢医科大学医学部医学科卒業
順天堂医院 初期研修医
順天堂医院 初期研修修了
順天堂医院 整形外科入局
順天堂大学大学院 整形外科学講座
下記順天堂医院関連施設にて勤務・研修
(順天堂本院、順天堂練馬、伊東市民病院、宮川病院、杏雲堂病院、浅草病院、東部地域病院、賛育会病院、王子病院 等)
日本整形外科学会認定 整形外科専門医取得
順天堂大学大学院 医学博士取得
SBCグループ・西新宿整形外科 入職
西新宿整形外科  医院長
ロコモアドバイスドクター 就任
(「ロコモ チャレンジ!推進協議会」公認)

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院長 田邊雄医師