身長の成長は主に骨端線が閉じるまで続きます。個人差はありますが、女子は14歳未満、男子は16歳未満で骨端線が閉じることが多いです。

遺伝だけではなく、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠、適切な運動が成長を促進します。また身長の伸び悩みには成長ホルモン治療も一つの選択肢です。この記事では、最終身長を伸ばすためのポイントを詳しく解説します。

 

身長はいつまで伸びるの?

骨が伸びる仕組みは主に「骨端線(こったんせん)」と呼ばれる軟骨組織に関連しています。骨端線とは、長管骨の両端にある軟骨の層(成長板)のことで、子どもの成長期において非常に重要です。

骨端線は活発に活動し、骨が伸びやすい状態になります。しかし、身長の伸びは骨端線が閉じることによって停止します。

骨端線は、成長ホルモンの影響を受けて骨を伸ばす役割がありますが、成人に近づくにつれて徐々に閉じていき、伸びる余地がなくなるのです。一般的には15歳前後で骨端線が閉じ、伸び率が下がるとされています。

骨の成長は遺伝的な要素も大きいですが、バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動によって、成長をサポートしなくてはなりません。

最終的な身長の考え方

成長曲線は子どもの身長や体重の成長を追跡し、健康状態を把握するためのツールです。成長曲線を用いることで、子どもの最終身長を予測できます。

成長曲線を参考にする

成長曲線とは、身長、体重などの測定値を年齢に対してプロットしたグラフのことです。 成長曲線では横軸に年齢、縦軸に身長や体重の測定値を取ります。

成長曲線を見ることで、子どもの成長が性別や月齢に応じた平均的な範囲内にあるかどうかを把握できます。

子どもの身長や体重の測定値を定期的に記録していくことで、成長の様子を視覚的に確認することが可能です。

また、成長曲線を作成する目的は、子どもの成長の記録を残すことだけでなく、低身長症などの疾患を早期に発見するためでもあります。

>>成長曲線グラフ

親の身長から計算する

遺伝は身長に大きく影響を与える要素の一つです。親の身長が高い場合、子供も高身長になる傾向があります。遺伝子は両親から受け継がれるため、両親の身長が子供の身長に影響を与えるのです。

最終身長を予測する一般的な計算式は、親の身長を基にしています。以下に、その計算方法を記載します。

<男子の場合>

予測最終身長 =( 父の身長 + 母の身長 + 13)÷ 2 +±9

<女子の場合>

予測最終身長 =( 父の身長 + 母の身長 – 13)÷ 2 ±8

例えば父の身長が171cm、母の身長が158cmの場合、男子なら(175cm+165cm+13)÷2 ±9と当てはめることで予測最終身長が162~180cmになることがわかります。

ただし、この計算式はあくまで一般的な推計なので、実際の最終身長は他の要因によっても変わる可能性があることを理解しておく必要があります。

最終身長に関するより正確な情報を得るためには、成長期における定期的な健康診断や、必要に応じて専門医の診断を受けるのがおすすめです。

子どもの身長を伸ばすためにできること

子どもの身長を伸ばすためには、遺伝的な要素に加えて、環境や生活習慣が大きな影響を与えます。ここでは身長を伸ばすためにできる3つの方法について解説します。

生活習慣を整える

正しい生活習慣は、子どもの身体的な成長だけでなく、精神的な健康にも良い影響を与えます。特に質の高い睡眠は成長ホルモンの分泌を促進するため、十分な睡眠時間を確保することが重要です。

成長ホルモンの分泌は一日の中で波があり、最も多く分泌されるのは睡眠中です。深い睡眠(ノンレム睡眠)に入った後の1〜2時間の間に分泌量がピークに達します。

少し前までは「22時から2時までの間が成長ホルモンが分泌できるゴールデンタイム」と言われていましたが、現在は何時に就寝しても最初のノンレム睡眠時に成長ホルモンが分泌されることがわかっています。

したがって、よく眠れる環境を整え、質の高い睡眠を確保することが子どもの身長を伸ばすために役立つでしょう。

子どもの適切な睡眠時間は年齢によって異なりますが、一般的には小学生であれば9〜11時間、中学生であれば8〜10時間が推奨されています。

また、定期的な運動は骨格の成長を促し、全体的な健康状態を向上させられます。適度な運動は筋肉を強くし、骨密度を高める効果も期待できるでしょう。

栄養素のとれた食事をする

身長を伸ばすためには、栄養バランスのとれた食事が非常に重要です。特に子どもの成長期においては、身体の発育をサポートする栄養素を意識して摂取することが推奨されます。以下に骨の成長に必要とされる主な4つの栄養素と、その役割について説明します。

栄養素①リン
骨の主成分であるリン酸カルシウムの形成には、カルシウムとリンが必要です。リンは骨の健康と成長にとって重要なミネラルで、成長期の子どもに適切な量を摂取するのがおすすめです。年齢によって摂取量は異なりますが、8〜9歳では1日に1000mgが推奨されています。リンは乳製品、魚、肉、豆類などに多く含まれています。

栄養素②ビタミンD
ビタミンDは、カルシウムの吸収を助ける役割があります。カルシウムは骨の約60%を占め、骨の健康に不可欠な成分です。ビタミンDは、日光に当たることで体内で生成されるため、朝起きたら朝日を浴びるようにしましょう。また、魚介類、キノコ、卵などの食品からも摂取できます。

栄養素③タンパク質
タンパク質は筋肉や骨、その他の組織の構築に必要な栄養素です。成長期の子どもにとっては、身体の成長をサポートし、健康を維持するために欠かせない成分です。肉、魚、豆類、乳製品など、多くの食品に含まれています。

栄養素④亜鉛
亜鉛は成長ホルモンの分泌を助け、免疫機能を強化するなど、多くの生体機能に関与するミネラルです。亜鉛は成長期の子どもの成長を促進するために特に重要とされています。亜鉛は肉、魚、全粒穀物、ナッツなどに含まれています。

これらの栄養素をバランス良く摂取することで、子どもの健康な成長と身長の伸長をサポートできます。

小児低身長治療(成長ホルモン治療)をおこなう

西新宿整形外科クリニックでおこなっている小児低身長治療(成長ホルモン治療)は、成長ホルモンの分泌不足が原因で成長が遅れている子どもに対して、外部から直接注射する治療法です。

注射針は31ゲージ(0.25mm)の極細針を使用するため、注射時の痛みはほとんど感じません。

検査の流れや料金に関しては下記のサイトでご紹介しています。気になる方はご覧ください。

>>小児低身長治療(成長ホルモン治療)

小児低身長治療(成長ホルモン治療)はお早めに!

成長ホルモン治療は、骨の成長に必要な骨端線がまだ閉じていない子どもに対して有効です。骨端線は成長期において骨の長さを伸ばすために活動しますが、成長が完了すると閉じてしまい、その後の骨の長さの伸びは見込めなくなります。

そのため、成長ホルモン治療は骨端線が閉じる前におこなうことが大切です。

骨端線が閉じる時期は性別によって異なり、男子は6歳~16歳、女子は6歳~14歳未満が治療の対象の目安です。ただし個人差があるため、治療を開始する前には、骨の成熟度を評価するための検査が必要となります。

また、具体的な年齢や成長ホルモン治療の助成制度に関して詳しく知りたい方は下記を参考にしてください。

>>成長ホルモン治療の注射はいつまで受けられる?

まとめ

骨端線が閉じるまでが成長のチャンス期とされています。適切な栄養摂取、十分な睡眠、定期的な運動など、健康的な生活習慣を心がけることが大切です。

遺伝的要素も大きく影響しますが、身長の伸び悩みが気になる場合は、成長ホルモン治療が有効な選択肢となります。

西新宿整形外科クリニックでは、専門的な医師による丁寧な診察と医療知識に基づいた成長ホルモン治療を提供しています。お子さまの成長に関するご相談や、治療についての詳細な情報を知りたい方は、ぜひ当クリニックまでお気軽にお問い合わせください。

専門のスタッフが、一人ひとりの状況に合わせた最適なサポートを提案いたします。お子さまの最終身長を伸ばすために、今できることを一緒に考えましょう。

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監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

運営者情報

運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
住所 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-21-3 新宿大京ビル7階
お問い合わせ 0120-962-992
院長 沼倉 裕堅 医師