じゃがいものミネラルが身長を伸ばすためには必要とされています


身長を伸ばすために必要となる栄養素で重要となるのが、たんぱく質とミネラルです。
たんぱく質は体を作るもととなり、ミネラルは補助的な役割を持っています。
ミネラルのなかでも特に亜鉛とマグネシウムが、身長を伸ばすために必要です。

亜鉛やマグネシウムは微量元素で必要な量は少しですが、なくてはならない必須ミネラルのため、食べ物から摂取しなければなりません。

じゃがいもに含まれるマグネシウムは骨を作るために必要不可欠です

毎日の食生活で不足しやすいミネラルのひとつが、マグネシウムです。
マグネシウムは骨に蓄積されており、体にあるマグネシウムのうち50~60%が骨にあります。

骨に必要なミネラルは、カルシウム、マグネシウム、リンです。
マグネシウムが不足すると骨から遊離するため、骨の成長には欠かせません。

マグネシウムには、カルシウムの吸収や代謝を調節する働きや、神経の興奮を抑える働き、エネルギー生成や血圧の維持に関わるミネラルです。
これらはマグネシウムとカルシウムが1:2のバランスで含まれているときに、バランスよく働くようになっています。

骨に良いからとカルシウムだけを摂取しても、骨からカルシウムが流れ出してしまうのです。
身長を伸ばすためには骨への栄養補給が重要で、カルシウムとマグネシウムの両方をバランスよく摂取することが必要となります。
骨のカルシウムは、たんぱく質の過剰摂取でも流れ出てしまうため、バランスの良い食事が求められるのです。

マグネシウムが多い食品は、アーモンド、豆類、魚介類、海藻類、野菜類などです。
大豆食品やひじきの煮物、ホウレンソウのおひたしなど、和食に取り入れられる食材が多く含まれています。

マグネシウムは通常の食事で過剰摂取になることは少なく、日本人は不足している傾向があるため、毎日バランスの良い食事が求められます。
日本人はもともと未精製の穀物から摂取してきた歴史を持っているため、普段の白米に雑穀を混ぜて食べるというのもおすすめでしょう。

また、白米を食べるより蒸したじゃがいものほうが、マグネシウムの量が多くなっています。

亜鉛は成長ホルモンの分泌に必要です


じゃがいもには成長ホルモンの分泌にも必要となる、亜鉛が含まれています。
亜鉛は体内の酵素の働きを助ける役割や、成長ホルモンの生成に必要となるミネラルです。

たんぱく質の合成に必要となるミネラルで、亜鉛が不足すれば味覚障害の原因ともなっています。

ある国で身長が高い人と低い人を比べると、亜鉛の摂取量に違いがあることがわかりました。
身長が高い人は亜鉛の摂取量が多いことがわかっています。

亜鉛は必須ミネラルで体内では合成することができないため、毎日の食事で必ず摂取しなければなりません。

3~5歳は1日に4mg、6~7歳は5mg、8~9歳は6mg、10~11歳は7mg、12~14歳は9mg、15~7歳は10mgの亜鉛が必要です。

亜鉛の消費量はスポーツをしている人ほど多くなりやすく、汗と一緒に体外に排出されてしまいます。
普段習い事でスポーツをやっている子どもは、推奨量より多くの亜鉛を必要としている可能性があるため、毎日の食事で不足しないよう注意してあげる必要があるでしょう。

亜鉛が多い食品は、肉類、魚介類、大豆食品などです。
じゃがいもにも亜鉛は含まれています。

亜鉛は水溶性で水に溶けだす性質があるため、煮汁も一緒に食べられるメニューが最適です。

市販のおやつは避けるのが無難です

じゃがいもに含まれているマグネシウムや亜鉛が身長を伸ばすための栄養補給になっても、市販のスナック菓子を取り入れるのは避けるようにしましょう。
市販のスナック菓子には身長を伸ばすために弊害となる要素が含まれているからです。

まず一つとして、カロリーが高いものが多く、糖質が多いのが問題です。
スナック菓子に含まれているリン酸という添加物は、カルシウムを体外に排出させてしまいます。
それにスナック菓子は添加物で味を濃く付けていますので、味がわかりにくくなってしまう可能性があるでしょう。

さまざまな食事を美味しく食べさせるには、酸味、甘み、苦み、塩味、うま味という5種類の味を覚えさせることが大切です。

スナック菓子の味付けに慣れてしまうと、素材の味がわからなくなり、好き嫌いが激しくなる可能性があります。
子どもの好き嫌いは味に慣れていないことが原因のことも多く、小さなころからさまざまな味付けに慣らすようにすることがポイントです。

じゃがいもの間食を取り入れるなら、手作りにこだわってみましょう。
子どもの食事は1日3回にこだわる必要はなく、栄養が足りていないなら1日4食にしたり、じゃがいものような食事感覚のおやつを取り入れたりするのがおすすめです。

(まとめ)じゃがいもに身長を伸ばす効果があるというのは本当?

1.じゃがいものミネラルが身長を伸ばすためには必要とされています

身長を伸ばすために必要となる栄養素は、たんぱく質とミネラルです。じゃがいもには必須ミネラルの亜鉛とマグネシウムが含まれており、身長を伸ばすための栄養補給になります。

2.じゃがいもに含まれるマグネシウムは骨を作るために必要不可欠です

じゃがいもには骨に必要なミネラルのひとつ、マグネシウムが含まれています。骨にはカルシウム、マグネシウムが2:1の割合で必要で、バランスが乱れると骨からカルシウムが溶けだしてしまうのです。

3.亜鉛は成長ホルモンの分泌に必要です

じゃがいもには成長ホルモンの分泌にかかわる亜鉛が含まれており、身長を伸ばす栄養補給になります。亜鉛は汗と一緒に流れやすく、スポーツをやっている子どもは摂取量を多くしましょう。

4.市販のおやつは避けるのが無難です

身長を伸ばす目的があるなら、子どものおやつは市販のスナック菓子は避けましょう。じゃがいもを使った手作りのおやつなら、食品添加物の影響でカルシウムの排出をうながしてしまう心配はありません。

監修医情報

西新宿整形外科クリニック院長
沼倉 裕堅 医師
ぬまくら ひろかた/Hirokata Numakura
経歴
東北大学医学部医学科 卒
湘南藤沢徳洲会病院 内科・救急科・整形外科
いわき市医療センター 整形外科
竹田綜合病院 整形外科
山形市立病院済生館 整形外科
Mahidol Univ. Ramathibodi hospital 整形外科(タイ)
いしがみ整形外科クリニック
西新宿整形外科クリニック

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運営クリニック 西新宿整形外科クリニック
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院長 沼倉 裕堅 医師